生活リズムが良くなってきている
一人暮らしを始めて5年目に突入する。この頃の生活の上達が目覚ましく、特に生活リズムに大きな改善が見られた。ここ数ヶ月でいくつか転換点があったので、記しておく。
食器洗いカゴを買う。
私は料理が好きな方だ。でも食器の洗い物が大の苦手だった。そしてふとした時に、苦手の原因が洗い終わった食器のストック量だということに気がついた。
シンクに橋渡しして使える水切り台のようなものを入居時から使っていたのだが、15cmほどの幅の平面なので食器を乾かすには狭すぎた。洗い物を減らす工夫はしてみたが、少し洗って少し置き方を考えて、というストレスに変化はなかった。
これを解決したのがシンクに渡せる大きめの洗い物カゴだった。まず大きなポイントとして、平皿を立てかけられる。これはイノベーションだった。そして立てかけた皿で壁を作り中の方にコップやお椀を重ねていく。あとは自然乾燥させれば良い。洗い物を乾かす場所の容量が増えたことで、調理中にだけ必要な道具も臆せず使える。このおかげで料理もさらに楽しくなった。
筋トレを始める。
後輩が筋トレをしたら報告しあうLINEグループをやっていて、誘われた。ちょうど運動不足を実感していたところで、日々活発に報告されているのをみて、単純だけど、やる気になってきて1ヶ月くらいは続いた。
さまざまな理由から今は一度お休みしているが、当時あまりにも自然に始められてある程度続いたというのは今でも自信になっている。現在は生活リズムがより洗練されてきたら組み込みたいと思っている。
コーヒーにハマり始める。
コーヒーは随分前から家で豆を挽いてハンドドリップで淹れている。コーヒーは淹れ方で結構味が変わる。それは知っていたが、きちんとした計量は面倒でしておらず、家ではいつもの道具をいつも通り使うということで満足していた。
ここ最近同じくコーヒーを淹れている後輩と一緒に飲み比べたりするようになり、彼が温度計や量りできっちりとレシピを組んでいるのをみて感心した。自分も温度計、量り、タイマーなど今までなかったキッチンツールを少しずつ揃えてみた。
朝のルーティンに一手間かかる。でもコーヒーが飲みたいから続ける。道具は取り出しやすくひとまとめにしたり壁にかけたりといった工夫もした。そうしているうちに、朝キッチンツールを用意するのは手間ではなくなった。起きて、いつものことをする。「いつも」ができる自分に自己肯定感も高まった。
部屋の模様替えをする。
部屋のレイアウトを変えるのは3回目である。今までは窓際にベッドがあって、洗濯物を干すときはいちいちベッドを跨いでいた。「洗濯物なんて一人暮らしなら毎日するほどじゃないから、いいだろう」なんて考えだった。
生活の基本となる行為にかかるストレス要素はあっという間に降り積もっていって、心がだんだんと重たくなってしまう。こんなことに気づいたのはつい最近のことだ。こういうのはとにかくハードルを下げてやるのが良い。思い切って模様替えをして、ベッドの位置を移動してみた。洗濯物だけでなく、今まで使えていなかったスペースがのびのびと使えるようになっていて、部屋の使い勝手が大幅に向上した。
散歩を生活に取り入れる。
筋トレの代わりに軽い運動として散歩も試してみた。キャンパスを歩き回ったり、いつものスーパーやコンビニまで歩いて行ってみたり。今までは歩くのが苦手だったが、いざやってみると案外気持ちが良いことに気づいた。頭を整理するのにも良い。最近は音楽を聴いたりもしない。ただただぼーっとできるご褒美の時間だと思っている。
一汁一菜の自炊を始める。
土井善晴さんのベストセラー「一汁一菜で良いという提案」を読んだ。実は土井さんのこの考えは以前から知っていたが、改めて書籍で読んでみると生活のヒントがたくさん散りばめられていて、大変助けになった。
最近は朝に朝食と学校に持っていくお弁当を同時に作り、帰ってから夜ご飯も作れるようになった。これからは作れるおかずも少しずつ増やしていきたいなと思っている。節約のためではなく、自分のリズムを作るために自炊する。ついでに美味しい。良いことしかない。
睡眠、起床の管理ができる。
大学院に入ってから授業が減り、人と合わせる予定も減ってきた。見事なまでの昼夜逆転だった私は、睡眠を直すのは今しかない、と思った。まず自分のリズムを把握して整えることを意識した。夜寝れないのなら寝なくて良い。代わりに朝起きてしっかり自分を整える時間を作る。
改めて、予定管理が苦手な自分にこそ規則的なリズムが必要だったのだと気付かされた。毎日同じことをする。すると、同じことの中での変化に敏感になるのだ。
生活は急に変わることはないけれども、じんわりゆっくりと良くなっていくことがある。反対に悪い習慣はじんわり効いてくる。そんなことを思うここ数ヶ月だった。まだ苦手なこともたくさんある。でも、「生活を変えられた過去の自分」がきっと支えになってくれる。