危険なビーナス考察

TBSドラマ「危険なビーナス」について、最終回前にラスト考察をまとめます。原作未読での考察なので、原作をすでに読んでいる方は赤ペン先生のような気持ちで見れると嬉しいです!

謎が多く複雑なので、大きくポイントを5つに絞って考察していきます。

①矢神家の本当の遺産

②矢神楓は何者なのか?

③矢神明人は誰に監禁されているのか?

④矢神禎子さんを殺害した犯人は誰なのか?

⑤矢神波恵と使用人君津の関係

①矢神家の本当の遺産

矢神家の価値のある遺産は、牧雄のセリフより康治氏が残した「後天性サヴァン症候群の研究記録」だとされていて



そして牧雄とは別に伯郎、楓、勇磨、必死になって探しています。

しかし、矢神家の本当の遺産は康治氏が残した研究記録ではなく、その研究を応用して明人は幼い頃に脳を実験され、天才として作られた実例だったのでは?と思っています。つまり、康治氏が残した価値のある遺産は、明人そのもの。

子供の頃から天才ぶりを発揮していたことや


脳の実験は矢神家だけの秘密で、そもそも禎子さんに康治氏を紹介したのが矢神康之介だったので、どんな研究をしていたか知っているはず(正式に認められていない治療法であることも)

明人が矢神家の全てをかけた脳の研究の集大成ならば、康之介が異様に可愛がってるのも、遺産を全相続させることも納得できる。

脳の研究は矢神家だけの秘密ということは

禎子さんは明人の脳が研究対象になった事実を知らないと思っています。知っていたら実息子が研究対象なんめ止めるはずで、このセリフは

矢神家でイジメのように扱われてきたけ自分が、明人の誕生により立場は180℃変わった、「貴重過ぎて手に余るほどのもの」という表現は、純粋に実息子を愛する気持ちだと思います。

そして康治氏は手島一清(伯郎父)という実験対象を失ったことから、次の実験対象を自分の息子をにしたことを恨まないでほしい、それが「あきとにうらむな」だと思っています。

ちなみに、明人本人も自分が脳を実験されて天才にされてるとは知らないと思っています。

なので、譲り受けたものが何か本当にわかっていない。

康治氏が脳の研究をした患者の中で手島一清以外でもう1人、今回の核となる人物がいると思ってます。

②矢神楓は何者なのか?

このドラマの核となる部分、矢神楓は何者なのか?

気になったのは、フラクタル図形を書いた家族のブログを発見したとき、伯郎が連絡を取らなくていいと言ったのに、強引に会う約束をしていて


最も注目したいのはこのセリフ

もしかして、楓の家族(姉か両親)もまた、康治氏の脳の研究対象で亡くなってしまったのでは?

そしてこのセリフこそが、楓さんが明人や伯郎に近づいた目的そのものでは?と思います。

積極的に患者家族を探し出して会いにいったのも納得できます。

時系列で考察します。

楓の家族(姉か両親)は脳に異常があり、とある病院にかかって治療したらすぐに亡くなってしまった。担当医を調べたら矢神康治ということがわかり、どんな治療がされたのか調査をしたい。

そこで楓が最初に近づいたのが矢神明人だった。ここで、楓は明人に正直にこのことを話したと思っています。矢神康治氏がどんな治療をしたのか?矢神家が何かを隠してるなら知りたいと。

そして明人は明人で、母の禎子さんが殺されたときに矢神家全員を疑ってアリバイを確認していた。

そして康治氏の容体が悪くなり、遺産相続のタイミングで禎子さんを殺した犯人がまた動くかもしれない。

つまり

・楓の家族(姉か両親)は康治氏の治療によって亡くなった可能性がある、矢神康治氏がどんな治療をしたのか?矢神家が何かを隠してるなら知りたい

・明人は母の禎子さんは殺されたと思っている、犯人は矢神家にいると考えており遺産相続のタイミングで犯人が動くならそこで捕まえたい。

2人は矢神家を今一度調べたいという目的が一致している。
なので、共通の目的を持った2人がお互いに手を組んだのではないか?と思っています。

矢神家を調べるにあたり、明人と楓さんが夫婦という設定の方がスムーズに調べられる。そのために2人は夫婦を演じることにした。

なのでこの写真は合成ではなく、お互いが協力してわざと準備したものだと思います。

そして、お互いに調査を始めた途端に明人が行方不明になってしまう。

③矢神明人は誰に監禁されているのか?

ずっと気になっていることがありました。
それは牧雄は1話から矢神家みんなの前で「遺産よりもっと価値のあるもの」という表現をしており、7話からそれを「後天性サヴァン症候群の研究記録」だと公表して探していたのにも関わらず、この明人を監禁してる犯人だけが「貴重なもの」という曖昧な表現をしていました。

明人を監禁している犯人は、矢神家での情報を知らない。もしかして犯人は矢神家の人間ではないのかもしれない。

研究記録を探している伯郎と楓さん、そして矢神家の人間と亡くなっている人を排除し、犯人を2人に絞りました。

④矢神禎子さんを殺害した犯人は誰なのか?

犯人を2人に絞って、改めてずっと引っかかっていた兼岩家で禎子さん事件を聞いた時のこのシーン

まるで聞かれたくないようなやり取りがどうしても気になり、兼三さんの今までの登場シーンを調べました。

大学を辞めてからずっと数学の研究(リーマン予想)をしていて、それは数学界最大の難問であること。

そして、手島一清さんが康治氏の治療により突然書き始めたフラクタル図形。

ググると、リーマン予想はフラクタル図形によって証明できる可能性がある、と出てきました。



もし、人生をかけて長年研究し続けて探し求めていた答えが、突然目の前にあったとしたら?兼三さんはどんな感情になったでしょうか?

焦りのような嫉妬のような大発見のような、複雑な感情と共にどうしてもその絵を手に入れたいと思ったはずです。

その時にもう手島一清さんは亡くなっていたけど、どうしてもフラクタル図形を手に入れたい。でも禎子さんは一清さんが最後に描いた絵(形見)を渡したくない。

数学界がひっくり返るような大発見をどうしても手に入れたい、そのためには何だってやる。

これが禎子さんを殺害した動機であり、一清さんの絵で最後に描いた絵が無くなっている理由だと思います。

よって、禎子さんを殺して今明人を監禁してる犯人は、兼岩健三でファイナルアンサーを出したいと思います。

9話で百合華さんが監禁された後に楓に送られてきたメールは、拘束を報告したのではなく(楓はクロではなくシロ)真相に迫る楓に対して犯人からの脅迫だと思っています。

⑤矢神波恵と使用人君津の関係

波恵さんが誰かのDNA鑑定の結果を見ていたシーンの後



突然君津を矢神家の人間だと発表し、遺産を相続する権利があると言い出した。

君津本人はその自覚がないようだけど


佐代さんは父親の名前を知っている様子。

もしかして、君津の父親と波恵さんは過去に恋人関係にあり、君津は波恵さんの実の息子じゃないか?と思っています。

本当にあのDNA鑑定が「君津が矢神家の人間」という結果だとしたら、親族会議のタイミングで出した方が絶対に説得力があったはず。

この時に出せない理由がない。


波恵さんが康治氏に言ったずっと騙されていたは、

康治氏と波恵さんが兄妹ではなかった、という結果だと思っています。

波恵さんの今までの性格からすると「康治氏が亡くなったら今後の矢神家は私が背負って守っていきます」と言いそうなのに、まるで背負ってきたものが急に取れたような豹変ぶり。

波恵さんが矢神家の人間でなかったとしたら、波恵さんは今まで何のために矢神家に尽くしてきたのか?

自分が矢神家に人生を捧げた時間を無駄にしないために、せめて何かを残したいという最後の思いが、実の息子に遺産を分配するだと思いました。

そう考えると、遺産を君津に分配する時の波恵さんがかなり強引だったのも納得できます。



長くなりましたが、以上が危険なビーナスの考察になります。長い文章を読んで頂きありがとうございました。原作を知っている方はこれを読んでいかがでしたでしょうか?最終回楽しみです!

また、考察できるドラマがあれば考察しますので、これからもよろしくお願いします。

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