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日本人も申請可能!アメリカ入国がクルー並みに早くなるグローバルエントリー (Global Entry)

アメリカに入国する際に非常に便利なグローバルエントリー (Global Entry)という認証をご存知ですか?


2023年7月から日本人全員がグローバルエントリー申請の対象に


アメリカへ渡航する時、あの長時間に渡るフライトの末にさあ入国!

という場面で、クルー(フライト乗務員)はほとんど待ち時間なしに国際空港の入国審査を通過できるのに、

一般の渡航者は長い列に並んで、時には何時間も待たなくてはいけません。

運悪く混雑する時間に当たると、乗り継ぎの国内便に乗り遅れてしまうことさえあります。


朗報です!

そんな不都合を解消できる認証を日本人全員が申請可能になりました!

アメリカ税関・国境取締局(CBP)施行の Global Entry  (グローバルエントリー)がそれです。

Customs and Border Protection より転載

このグローバルエントリーは、事前に承認を得た危険度の低い旅行者の、アメリカ入国時の手続きを迅速化するためのものです。

Global Entryはこれまで、アメリカの市民と永住者、TTP二国間協定のある国の国民が対象だったのですが、

試験期間が終わって、この夏ついに日本もその対象国に加えられたのです。

👉Global Entry for Citizens of Japan

グローバルエントリー「もう待たなくていいんだよ」cbp

グローバルエントリー取得4つのメリット

1  クルー並みに早い入国審査

グローバルエントリーを取得するメリットは4つあります。

まず、何と言っても嬉しいのは、到着後のパスポートコントロールの長い列に並んで待つ苦行から解放されることです。

アメリカの国際空港にある入国管理局のゲートは、

アメリカ市民、海外からの一般渡航者、航空会社の乗務員 、そしてGlobal Entryに分かれています。

Global Entryは海外出張が多いビジネスパーソンが多く取得しますが、まだまだ人数が少ないので、そのゲートは大体いつもガラガラに空いています。

この資格を取得した渡航者は飛行機を降りたらGlobal Entryと書いてあるレーンを進み、辿り着いたところにある機械(キオスク)にパスポートを

読み込ませるだけでものの1〜2分で入国審査を通過できます。

2  TSA Pre✓も付いてくる

アメリカ国内線の保安検査場、TSA プリチェックレーンはここ

また、逆にアメリカを出国する際にはTSA Pre✓(TSA プリチェック)のレーンを通ることができます。

TSA Pre✓のレーンにつながる保安検査場では、次のようなことが免除されています。

● 靴をぬいでトレイに入れる(ただし、ブーツは除外)

● パソコンを鞄から出してトレイに入れる

● コートを脱ぐ(コインなど金属類はポケットから出す)

● メタルのバックルのついたベルトを外す

● 液体の入ったボトルをビニール袋に入れておく

また、一般旅行者向けにはセキュリティーチェックで最後にガラスのボックスに入れられ、両手を上げて全身スキャンされますが、

TSA Preのレーンでは以前の金属探知機タイプのゲートです。

3  紙の出入国カードの記入が不要

渡航の際、機内で紙の出入国カードと関税申告書が配られます。

旅行者の氏名、生年月日、居住地、旅行先に何を持ち込むかなどの記入が必要なのですが、

グローバルエントリー保持者はこれらをすべて到着後にキオスクで行えるので、ペーパーレスになり便利です。

アメリカの空港内の通路

4  乗り継ぎ時間の短縮

また、アメリカ行きの航空券を予約する際にもこのグローバルエントリーがあるかないかが影響してきます。

私の場合、以前は入国審査がある国際空港(ORD)から乗り継ぎで地方都市へ飛ぶことが多かったので乗り継ぎ時間を最低でも2〜3時間は確保していましたが、

30~40分と短いものでも(遅延さえなければ)大丈夫です。

私は永住権を持っていた時に、このグローバルエントリーの資格を取得して乗り継ぎしていたので経験済みです。

有効期間は5年なので、もう失効してしまいましたから、日本に永住帰国した現在はアメリカ入国には ESTAです。

次回は、このグローバルエントリーの実際の取得方法について具体的に日本語訳付きでご紹介します。

グローバルエントリーのアプリが出た!


2023年9月にグローバルエントリーのアプリが出ました!

アメリカへ渡航するグローバルエントリー保持者は、このアプリをダウンロードして到着時に利用することで更に入国手続きが効率化されます。

アプリでの指示

米国到着後、アプリを起動し、まず自分のいる空港を選択します。

そして、「セルフィー」として自分の顔写真を撮って提出すると当局にある記録と比較され、本人確認してもらえる仕組みです。

確認が終了すると、旅行者は(今までキオスクから出てきた)レシートをアプリで受け取ることができるようになりました。なので、もうキオスクに並ぶ必要がありません!

とは言っても、このアプリはまだアメリカ全土の国際空港で利用できるという訳ではないところが残念です。

今のところ次の7つの国際空港で利用可能です。

  1. SEA シアトル・タコマ国際空港

  2. LAX ロサンゼルス国際空港

  3. MIA マイアミ国際空港

  4. MCO オーランド国際空港

  5. IAD ワシントン・ダレス国際空港

  6. PIT ピッツバーグ国際空港

  7. IAH ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港

CBPは今後もこのアプリを利用できる国際空港を増やしていく予定だということです。

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