サイレント辞退
欅坂の歌のタイトルとは少し違う
学生の売り手市場が顕著になり、「普通」になってしまった現象だ。
私は2013卒採用からガッツリ採用を担当するようになった。
2013卒の大卒有効求人倍率は1.27、そこから上昇の一途を辿り、今(2019卒)は1.88だ。
こうなると学生の態度も顕著に変わってくる。
かつては、電車の遅延などで面接に遅刻するだけでも電話でお詫びの連絡が入った。
最近はサイレント遅刻である
また、面接を辞退(他社に決まった、より志望度の高い企業の面接とバッティングした)するときも必ず電話で連絡があった。
今はサイレント辞退である(面接当日来ない)
一次面接ならまだしも(まだしも、と思ってしまう自分に「慣れたなー」と思う(笑))、最終面接、なんなら内定後にサイレント辞退とかは
健康保険証や社員証の手続きにも支障が生じるので本当にやめて欲しいが
やめて欲しいと言ってもやる人はやるのである。
超売り手市場。こちらが強く出たらいなくなられてしまうのだ。
(超氷河期に「サイレントお祈り」をやってた企業へのしっぺ返しだろうか。)
しかし、本当にそれで良いのだろうか。
就活は売り手市場で「お客様」扱いで内定する。
でも、入社したら取引先相手に「サイレント」では社会人失格。
入社前の「お客様扱い」と、入社後の「社会人として当然」の落差が年々開いている。
以前は就活中に、企業に対する報告・連絡・相談(面接に遅れる、辞退する、他社と悩んでるので内定承諾の期限を伸ばして欲しい等)の基礎を身につけることができたが
それは買い手市場だったから。
今は全てサイレントで成立する。
「連絡つかず」=「辞退扱い」。フラグの名前が変わったのもいつからだったか…。
いくら売り手市場でも、社会人になる練習として、報告・連絡・相談をしっかりした就活をして欲しい。
売り手市場だから出来なくても受かっちゃうんだけどね。悩ましいね(笑)
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