1年越えの兵糧攻めにあったラスボスは小さなネズミ2匹になっていた
昨日、日曜日。
以前ここでも書いたように「毒親」との対決の日だった。
祝日だった火曜日(2/11)に電話を受け、それからの私はMAX病状が重かった頃もビックリの大鬱状態に陥り
ついには手首に刃物が及びかけたが、このままでは命が危ないと思い
土曜は休みをもらい(休日出勤の日だった)、旦那さんの実家に身を寄せていた。
旦那と話したりご飯を食べてたりしててもフッと鬱がやってきて泣き出すほどだった。
このままだと死ぬ…そういうレベルの苦しみだった。
日曜日。旦那さんは実家近くまで車で私を送ってくれて、付近で待機してくれていた。
実印、通帳、そしてズタズタな心がバレないようにガチガチの鎧を着込み、私は敵陣に「きええーっっ」と刀を振りかざして乗り込んで行った。
ラスボスは、小さなネズミ2匹になっていた。
消えた存在感、心細い声。
1年2ヶ月、間をあけただけなのにラスボスはヨボヨボのお爺さんお婆さんに変わり果てていたのだ。
ポカンと口を開けている私の目の前に出されたのはお寿司。
こちらから
私「結婚認めなきゃこっちも態度で示すからね!」
と、バーンと実印突き付ける勢いを持って敵陣に入った私には訳が分からなかった。
そして、こっちが結婚について切り出す前の突然の出来事だった。
ネズミ2匹「ぎんが“この人だ”と思うなら、きっとそれが正解だから結婚すると良い。悔いの無い人生を送ってくれればそれが一番だから」
いくらネズミに姿を変えていたとしてもとても信じられない。
あの毒親が?
進路から習い事から付き合う人から今日食べる物まで全部口出しをして罵って怒鳴りつけ
私の人生を大幅に台無しにしてきたあの毒親が?
私は敵陣に乗り込んでからずっと口が開きっぱなしだった。
ここからは私の推測だが、私が「もうこの人たちに関わってたら人生おかしくなる」と感じて家を出たのが8年前。
今の旦那と出会うまでは、一応正月とゴールデンウイークぐらいは帰省してあげていた。
しかし、旦那との結婚を「車いす!?冗談じゃない(バーン)」と言われてからは私も堪忍袋の緒が切れ
この1年2ヶ月、実家に行かないのみならず一切の連絡を絶った。
11月に
母「犬の具合が悪いから正月帰ってくるな」
と電話で一方的に言われたときも
私「もともと帰るつもり無いんですけど(ガチャッツーツーツー)」
という冷たい態度だった。
巨大な大魔神だった毒親は、その依存対象(食べ物)だった「娘」を1年2ヶ月失い、「見捨てられた」と悟ったことで
実質の兵糧攻め状態に自ら陥り、魔法が解け、
本来の姿である「小さく非力で可哀相な2匹のネズミ」に戻ったようだった。
私が「えっ?あんなに反対してたのになんで?」とまだまだ疑いの眼差しで質問攻めしても
結局最後まで「ぎんの人生だから…私たちはもう長くないから…」と弱々しく言うばかりだった。
結婚出来る嬉しさよりも「例えようのない虚しさ」が私の胸を覆っていた。
そんなわけで「話し合い」は実質なく、あっさりと「最後の対決」は終わった。
結局滞在時間はお寿司を食べる時間を含めても2時間ほど。
敵陣を出て近くで待機していた旦那の車に乗って帰った。
旦那は「さぞかし今頃ぎんは苦しんでるだろう」といたたまれない気持ちで二時間待っていたらしく
私が開口一番「結婚OKだって。なんか弱ってて拍子抜けした」と報告すると
2秒ほど固まっていたが「やったーー!ぎんと結婚出来るーー!家族だー!これからもよろしく!」
と、ぎゅうぎゅうにハグされた。
そうか。
喜ぶところなのだな。
なんかよく分かんなくなっちゃったな…。
と言うわけで。戦わずして勝ちました(嘉納治五郎センセー!)
毒親は子供を食い物にしてるので、連絡を絶てば勝手に兵糧攻めになり、弱体化する
ぜひ、毒親に悩む方々の参考になれば。