ドライバーに戻ってしまった。免許も無いのに。

人はコミュニケーションの取り方や仕事への考え方で4パターンに分けられるらしい。

(上記リンクでは「ドライビング」になっていますが、研修で聞いたときは「ドライバー」だったので、今回はドライバーに統一します)

前職で採用アシスタントになりたてのときはエミアブルだった。

しかし、採用アシスタントとは言え一定の成果を上げ、周囲のメンバーと力を合わせて採用に取り組むうちにエクスプレッシブになった。

仲間と「うぇーい!」ってな感じで盛り上がりながら採用内定数を積み上げて行っていた。

だから私はエクスプレッシブだったのだ。ついこないだまで。

最近、どうも違う感じがしてきた。

それは、新居の間取りを考える際に

家具のレイアウトとか考えながらワイワイ楽しく間取りを考えたがっていた婚約者に

いやまず間取りだから。何部屋必要か洗い出して、この土地におさまるかどうか、リビングが何畳とれるのか。それが分からないと家具の大きさも決められないから。

と、バッサリしてしまったことを、あとで「寂しかった…」と彼に伝えられた時だった。

あれ?ワイワイやるのが好きなんじゃ無かったっけ?

恐る恐る、診断をやり直してみた。


結果

“あなたは「ドライバー」です!”


いやああああああ

絶対ヤダ!

…私がドライバーを嫌がるのには訳がある。

鬱を患うまでの自分がドライバーだったのだ。

成果が全て。成果出せないやつは全員ただの努力不足で怠け者。ちゃんとやれやボケ

的な、最悪な奴だった。

論破するの得意、ディスカッションで勝つの得意。

女子のグダグダお喋りには「結論は?」が口癖だった。

しかしその後鬱になり、文字も読めず、時計も読めず、そもそも起き上がれない状態が長く続いた。

ここで私は、今までの生き方を大きく反省することになった。

きっと、病気を経て私はエミアブルになったのだろう。

しかし気がつけば二年半、チームでなく孤軍奮闘で採用実績を積み上げるのに必死に走り回る日々。

周りに助けてくれる人も、(言い方は悪いが)助けになるレベルの人もいない。

実績を、成果を出すための判断を迅速にかつ一人で下し、仕事を進めるうちに

チームで「うぇーい!」の感覚は薄れていった。

数字にピリつきながら、眉間にシワを寄せながら採用数と独りで闘い…


いつしか、話の長い人に対して「結論は?」と、また言うようになっていた。

病気を経て成長したはずなのに、ドライバーに逆戻り。

知らず知らずのうちに、婚約者まで傷つけていたのかと思うと心苦しい。

次は難易度は低くても良いから、チームでする仕事につきたい…ドライバーはもう嫌だ!



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ぎん
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