私を構成している漫画たち
久々に企画に乗ってみる。
最初に皆さんにことわっておきたいことがある。
私は1980年代生まれでありながら、以下の漫画を読んだことがない。
ドラゴンボール・スラムダンク・ワンピース
これでお分かりかと思う。
私はほぼ漫画を読まない。(言っちゃったよ)
しかし、大切な人生の節目には何故か漫画があった。
と言うわけで本題に入りましょう。
1.ぼのぼの
2.オルフェウスの窓
3.必要なものがスグに!とり出せる整理術!
4.O.SHI.GO.TO
5.会社員でぶどり
…な~んか脈絡なく見えますよね?はい、見えます(笑)
ただし、時系列に私の人生を確かに支え、変えた漫画たちです。それが選んだ理由です。
ひとつずつご紹介します。
1.ぼのぼの
私は中学生の時いじめられていました。確かに辛くはあったんですが、恐らくみなさんが思うよりは辛くなかった。何故なら人間関係に鈍感だったから(笑)
それが「変」だとは薄々気付いてました。今で言う発達障害ですね。しかし四半世紀前にそんな概念はありません。
その時、自分とほぼ同じ感性を持ったキャラクターを偶然見つけました。それが「ぼのぼの」です。
子供なのにやたらと小難しいことを考え、悩み、最後はしまっちゃうおじさんにしまわれる(笑)
「私は変だけど、変で良いんだ」と教えてくれたのはぼのぼのでした。
2.オルフェウスの窓
いじめられていた中学時代も終わり、高校は最高にはっちゃけた楽しい生活が私を待っていました。
先生は全て生徒に運営を委ねているので、何でも生徒主導。校則なんてあって無いようなもの(笑)
そんな高校で授業中みんなでまわし読みしていたのがこの「オルフェウスの窓」でした。
最初にベルばらが回って、その次に回ってきたかな。作者も同じだし歴史の勉強になるってことで。
しかし、オルフェウスの窓の主人公(ユリウス)は「家の都合で女の子が男として育てられる」というベルばらと全く同じ設定にもかかわらず、中身はオスカルの真逆。完全なる乙女。
スケールの壮大さと、普通の少女漫画には真似できない展開に何回も涙しました(※授業中)
実はこのとき私は自分の望む進路を全て親により絶たれていて、家出をして国境を越えてまで愛を追い求めるユリウスがきっと羨ましかったんですね。思うがままに命を消費するのは一見愚かだけど美しく見えました。
3.必要なものがスグに!とり出せる整理術!
時はすっかり飛んで、これを手にしたのは大学5年の時…だったかな。
大学2年で鬱を発症して入退院を繰り返していた私が一番できないこと、それが「整理整頓」でした。
薬の副作用で頭がボーッとしてたこともあり、さっき使ったペンをどこに置いたか分からない、大事な書類をどこに仕舞ったか分からない…そして探すうちにパニックを起こすという悪循環を繰り返してました。
これをなんとか克服すべく、表紙の緩い絵に誘われて買ったのがこちらの本。収納を名詞ではなく動詞で分けるという目から鱗の整理術を実践し(文房具、日用品…と名前で分けるのではなく、書くもの、切るもの…という動詞でわける)、部屋のカラーボックスにラベリングをして整理整頓下手を克服しました。
これは本当に助かった!
4.O.SHI.GO.TO
しりあがり寿さんは大好きな漫画家さんなのですが、構成要素に入ってくる物、ということでコチラをセレクトしました。
大学5年で整理整頓が出きるようになり、バイトは始めたものの、社員として働くのはまだ怖い…そんな時、この漫画の職場風景が私に「正社員を目指す」勇気をくれました。
いや、実際こんな会社ないですよ。取引先からの電話に「もししししし」とか言ってみんなで笑ってるなんて(笑)でもね、なんか身構えずに気楽になれたんですよね。
この漫画のおかげで私はバイト生活から足を洗い、正社員で就職しました。
さて、次がラストですね。
5.会社員でぶどり
これはもう、現在進行形で私の人生に影響を与えまくってます。
まず、前職を辞めて転職する背中を押してくれたのもこの漫画ですし、会社以外で色々やろう!という気持ちに再びさせてくれたのもこの漫画です。
また、主人公のでぶどりが夫にそっくりなので考え方を知るのにとても参考になります(笑)
まとめると
1.ぼのぼの→変でもいいんだ、と安心させてくれた漫画
2.オルフェウスの窓→叶わない夢を作品の中で叶えさせてもらった漫画
3.必要なものがスグに!とり出せる整理術!→病気で失った人間としての基本能力を蘇らせてくれた漫画
4.O.SHI.GO.TO→社会に出る勇気をくれた漫画
5.会社員でぶどり→生き方の多様性を具現化してくれた漫画
この中で気になる漫画があったら皆さんもぜひ読んでみて下さい!