広告代理店(マーケター)はナンパに強いという理由をざっくり考えてみた。
”今日代理店と合コンなんだ〜〜!ウキウキ”
”〇〇ちゃんの彼氏代理店なんだって〜いいな〜!”
”昨日また代理店の人にナンパされちゃった!”
良いか悪いかは置いておいて、これらはよく聞く話だと思います。
東京カレンダーのような雑誌でも、代理店の男はよく出てきます。
まあなんやかんやで代理店の男のナンパ界隈での出現率を高く、それはおそらく成功体験が多いからだと思います。
なぜ成功体験が多いのか?
それは
”ナンパの考え方が仕事の考え方と密接だから”
だと思います。
今からただただ私の主観を書いていきます。
代理店(マーケター)の仕事について
今回はマーケターと一括りにします。
そして、マーケターを”商品を買いたくなる仕組みを作る人”と定義します。
それは”セールス”だ!とか細かいツッコミはなしでお願いします。
特に代理店でも、”知らない商品の購入を促せる仕事についている人”が一番ナンパが上手いと考えています。
理由はなんとなくわかると思いますが、
見たこともない商品(初めて会った人)をその場で買ってもらう(その日中に持って帰る)方法を考える人たちだからです。
で、そんな人たちが普段どんな仕事をしているかについて簡単にざっくり説明します。
例のため、Webでのダイエットサプリ通販を成功させるマーケターと前提を定義します。
マーケターが考えるのは、
・誰に
・いつ
・どんなメッセージを届けるのか?
という3つになります。
具体的には
・誰に:ダイエットに課題を持ってそうなユーザーに
・いつ:夜携帯でWebサイトを見ているときに
・どんなメッセージ:(ここは長くなるので後述)
という風に考えます。
この前提のマーケティングにおいては”どんなメッセージ”という部分が非常に難しく、ここを詳細に説明していきます。
今回は”買ってもらう”までがゴールなので、メッセージは一言ではなく詳細な説明になってきます。
例えば、こんな感じのページだったりを作ります。
このページを作るときにマーケターが考えるのは、
・読みたくさせる
・信頼させる
・行動させる
という3フェーズだったりします。
具体的にはこんな感じです。
・読みたくさせる:自分のためになる商品であると興味を持ってもらう
・信頼させる:怪しくない、危なくないと思ってもらう
・行動させる:購入してもらう
どういう風にメッセージを作れば、ユーザーはこんな風に思ってくれるかな?
ということにひたすら頭を悩ませます。
例えば、先ほど例として載せたダイエットサプリのページだと、
・芸能人をはじめに見せて興味を煽るとか、”スッキリ美人に〜”の文言で自分のために思ってもらうとか、
・途中からは細かく成分説明をして怪しくないと思ってもらうとか、
・最後はやすいことを説明したり、ページから離れようとすると引き止める表示が出たりとか、
なんとなくそんな感じです。
なんとなくわかってきたかもしれませんが、これはだいたいナンパと同じです。
だんだんナンパに置き換えていきます。
マーケティングをちょっとナンパに置き換えてみる
まだ少しだけ抽象度を残しつつ、ナンパに置き換えます。
まずはマーケティングの概念部分をナンパに置き換えると、
・誰に:清楚めな女性or遊んでそうな女性etc...
・いつ:クラブにいるときorコリドーにいるときor平日の昼間etc...
・どんなメッセージ:その人に合わせて
という風になります。
要は、ターゲットの性格に合わせてどんなメッセージを届けるかをひたすら考えるということです。
今のところマーケティングと全く同じです。
次に、メッセージを細かく見ていきます。
ナンパ風にメッセージを言い換えるとこんな感じになります。
・読みたくさせる:話したくなってもらう(フェーズ1)
・信頼させる:安全な人、魅力的な人だと思ってもらう(フェーズ2)
・行動させる:持って帰る(フェーズ3)
もちろんこれは”誰に”、”いつ”でそれぞれ話す内容が変わってきます。
いわゆるフェーズ1を乗り越えない場合は、ガンシカが待ち受けています。
※合コンではフェーズ1があまりないので楽です。
興味を持ってもらうために、
・”めっちゃ金持ち感をだす”とか、
・”パイロットしてますって言う”とか、
・”おもろいことを言う”とか
その人が興味を示す(話したくなってもらう)ためのメッセージを考えます。
フェーズ2では自分の話をしたり、相手の話を聞く自分を細かく演出できたりします。
・”この人なら今後も話を聞いてくれそうだな”とか、
・”こんな理由があるからセックスが上手いんだな”とか、
・”この大学出身だから安心だな”とか、
とにかくメリットに対しての信頼や信用を勝ち取るメッセージを考えます。
そして、フェーズ3ではいよいよ持ち帰り交渉です。
・”家近い”とか
・”家綺麗”とか、
・”おしゃれなバーがある”とか、
・”今日を最後に地元に帰っちゃうとか
”何が刺さるかはわかりませんがその人の行動を促すトリガーとなるメッセージを考えます。
ここで大事なのは、下記です。
・他の商品ではなくこの商品が良い理由(※他の人)
・今でなければいけない理由 (※次会った時ではなく、即日)
なんとなくイメージしていただけましたか?
最後にさらっと具体例を作ってから終わります。
マーケティング式ナンパ例
まずはどんな人でどんなタイミングかについて情報を整理して、いくつか仮説を立ててみます。
<どんな人、どんなタイミング>
・誰
23歳OL
石川県出身で地元の大学に通っていた。就職で上京し、まだまだ憧れの地東京に浮かれている。一度関西の有名大学を受験するも、数点差で落ちてしまい、ややコンプレックスを抱えている。
・いつ
仕事終わり、六本木のクラブに遊びにきた。
上京してすぐに彼氏ができたが、遊び人であったことが理由で別れてしまい、その反動で初めてのクラブにきてみた。
結構イージー案件ですね。
これを分解して一部だけ仮説立ててみます。
<上記を踏まえての仮説>
・東京慣れ感を出していけば、憧れを引き出せるのではないか?
・関西の〇〇大学出身の話をすると、自分への憧れを引き出せるのはないか?
・地方から出てきたところへの共感を出したら安心感を演出できるのではないか?
・直近の彼氏の話にさらなるヒントが隠れているのではないか?
・クラブに対して遊ぶ人がいるところというイメージがあり、抵抗/不安があるのではないか?
これらをなんとなく組み立てれば、メッセージになりそうです。
全部仮説検証なので、”してみる”という表現にします。
<メッセージにしてみる>
▼興味を持たせる
・東京慣れ感を出してみる(慣れてる人と知り合いたかった?)
・関西弁で話してみる(関西の人が好き?)
・初めて来たの?と当ててみる(なんでわかったの!?)
▼信頼させる
・自分も地方から出てきた話をしてみる(共通点/共感)
・クラブは俺も嫌いだと言ってみる(共通点/共感)
・〇〇大学出身だという話をしてみる(憧れ)
▼行動させる
・今日は彼氏のこと忘れられる日にしようとか言ってみる(彼氏ひきづってそう感)
・クラブってうるさいから居心地悪いし出ようとか言ってみる(クラブ嫌い感)
・オススメのバーがあるから行こうとか言ってみる(東京憧れ感)
まあこんな感じで頭を一瞬で組み立ててナンパしていくって感じですね!!!!
まとめ
結局仕事って全部仮説検証なので、仕事ができる人はモテる説ってのはありますよね。
仮説検証力でモテているのか、他の説でモテているのかは深く議論できそうだなと思います。
おしまい。