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CIID Winter School Tokyo 1日めの報告

待ちに待った CIID Winter School Tokyo が始まりました。

嗚呼、始まってしまった。死に物狂いでこの4ヶ月間英語トレーニングしたけど全然モノになってないぃ...。まぁ泣き言言ってもどうにもならん。

いろんな学びがバタバタと身に降りかかってきてて、文章化しとかないとすぐに記憶から抜け落ちてしまいそうで勿体ないので、これからの5日間毎日note記事にまとめていこうと思います。
って思ってたのにいろいろ書き留めてたメモを会場に忘れてきちまったよアホが。

まぁまとめます。なんか投げやりですみません。
あ、僕が参加しているクラスは Prototyping As a Process です。

まずは朝ごはん

美味しかった。きうらさんが写真ツイートしてたので拝借。

スコーンがすごい美味しかった。あれどこで買えるんだろう。

午前その1、Introduction

CIIDの理念とかSummer (or Winter) Schoolの趣旨とかSDGsとか、もろもろの説明が 1st week の全参加者に対して行われました。

Webのこのへん↓の情報をパッション込めて語っていただいた感じだったかと。
http://ciid.dk/education/summer-school/
http://ciid.dk/education/summer-school/ciid-winter-school-tokyo-2020/sdgs/

同時通訳付きだったのでありがたかったです。

そしてクラスごとに分かれて各々のクラスの部屋へと向かいます。

午前その2、アイスブレイク(自己紹介)

まずはアイスブレイクとして、「自分の過去、現在、未来の姿を一枚の紙の上に描く」ということをします。そしてクラスの全員に対してシェアします。

[こんな感じ]

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シェアするのは英語でも日本語でもOK、とのことだったのですが、ここは英語で頑張ってみました。最初に尻込んじゃうと5日間尾を引きそうなんで...。ここで拙い英語を披露しとけば自分的にハードル下がるよね、ね、うん。

まぁ結局言おうとしたことを半分も言えなくて尾を引いとります。
今なかなか気が重い。

午前その3、プロトタイピング概論、的なレクチャ

そしてこれから始まるワークショップに備えての、「プロトタイピングとは何ぞや?何の意義があるのか?」的な講義が始まります。
初日の午前からいきなりてんこ盛り感激しい。朝出されたスコーンたらふく食べといてよかった。

Why we prototype
- Understand(様々な背景および作る対象を理解するため)
- Communicate(アイデアを伝える、ディスカッションの素材にする)
- Feedback(他者からの反応を得るため)

What do prototypes prototype?
プロトタイプは何をプロトタイプするのか?(プロトタイピングすることで顕在化するのは何なのか?みたいなニュアンス)
- Role(それが何の役割を果たすのか?どんな意義があるのか?)
- Look and feel(どんな見た目になるか、どんな感覚をあたえるか)
- Implementation(どうやって実現するのか?)
- Integration 上記3つの複合。これらは複合的に検証してこそ意義があり、それが出来ることがプロトタイピングの本当の意義... みたいなんニュアンス。

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Role、Look and feel、Implementationをプロトタイピングしている事例が紹介されていました。

緊急治療室の通信システムのプロトタイピングではRoleを検証し、盲人向けカメラのプロトタイピングではLook and feelを検証し... というような。
目の見えない人向けのカメラって何なの...? って思ったけどこれについては後で詳しく説明してくれました。

Low Fidelity Prototyping
プロトタイピングにはFidelity(忠実度、詳細度、作り込み度)が高いのと低いのがあって、それぞれにメリットデメリットありますよ、という話。
low-fidelity なプロトタイピングの事例がいくつか紹介されていました。Wii Uのプロトタイプの、筐体が段ボールで作られてて画面は紙芝居になってるやつとか。

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5日間のワークショップでどこまでFidelity上げられるのか気になるところ。

Body Storming
ブレインストーミングならぬボディストーミングという手法が紹介されました。ブレインストーミングは脳を使ってアイデア出すのに対して、ボディストーミングでは体を使ってアイデアの検証および拡張を行う、というところでしょうか。

low-fiなプロトタイピングではなかなか「実際に使ってみて(体を動かして)」検証するのはやりづらいものですが、それでもたくさんの改善点が見つかったりしますね。(これはこの後のワークで実際体感しました。)

その他、心構え
"what is goal"と"what to convey"にフォーカスし続けること。方向を身失はないように意識し続けること。
Document を残すこと。おざなりになりがちだけど、大事ですよね。過程を残さないと先に繋がらない。
Outputを出す、というより、Outcomeを得るのだ、という考えで望んだ方がプロトタイピングはうまく回る。

以降午後の部、まずはチーム分け

そしてチーム分け... なのですが、「じゃ、多様性ある感じでチームに分かれてー」と言われて「???」ってなってたら「あ、決まってない?じゃあ端から順に、1から4まで番号言って同じ番号の人と組んでー」とバタバタと決まりました。ほぼランダム。

ランチタイム中にたくさんの人とコミュニケーションとって誰と組みたいか考えとくことを期待されてたんだろうか。いやそれ難しすぎるだろう...。

性別と年齢層が同じ3人でチーム組むことになって、バックボーンは各々全然違うもののこれでいいのか...?多様性はどうした... ?感あったり。(その後新たに若い人が加わって4人になった。)

ちなみにチームメンバーざっくりこんな感じ

- マーケター
- バックエンドまわりのエンジニア
- デザイナー(私)
- 大学生

テーマについて

この5日間で取り組むテーマが発表されます。

「How might we help people who are new to Japan understand the key aspects of Japanese culture and have a fulfilling time in the country?」

とのこと。
テーマ決めから自分たちでやるのかと思ってたけど、そうではないのか...。まぁ時間限られてるしそうなるか。テーマ決めは紛糾すると大変ですもんね。

Brain storming & Body storming

- まずは Tourist、Kid、Student、Expat の4者のいずれをターゲットにするか選ぶ。そしてテーマ(課題)を満たすアイデアを考える。(45min)
- ボディストーミングをする。(15min)

という具合。なかなかざっくり。
特にアイデア出しのフレームワークとか紹介なく、自由に考えろー、という感じ。

Brain Storming
これは結構、困った。
アイデアの発散と収束の切り替えタイミングがわからず、どこから手をつけたものかも掴みづらく。
まずは「海外から来た人にとって困ること、あったら良いこと」を色々書き出す、とかやってみるのだけど、チーム分けの時の「このチームで多様性的に良いのだろか」の疑問が頭に残っちゃってて、発散が十分に出来ていない感。でもそこそこ具体的なアイデアも出てきたからもう収束へ向かってしまうか... と頭の中でグネグネしてるうちに議論が進んじゃったりしてちょっとノリ切れなかった。

あとあれだな。「これは英語でどう説明するんだろう」「ボディストーミングしやすいネタを」みたいなことに無駄に意識が向いてしまってうまくアイデア出せなかった。

もっと頭空っぽにしてアイデア発散させる時間を作るべきだったかなぁ。2日目に時間の余裕ありそうだったらクレイジー8することを提案しようかな。

とまぁ、ちょっと自分は議論にうまく噛み合ってなかった感あるものの、チームとして一つアイデアまとまりました。

ターゲットはExpat。
日本初心者バッジを作って、そのバッジが体の動きをセンシングしてて、日本のマナーに反した振る舞いをしたらアラートだす(振動する)。

というアイデアで行くことに決定。

とりあえずバッジのプロトタイプを作って、「名刺交換のシチュエーションで、おじぎと名刺の渡し方をガイドする」というシチュエーションで進めていきます。
バッジは運転初心者マークに日の丸をあしらったデザインです。

[日本初心者バッジの low-fi プロト]

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Body Storming
チームの一人が胸にバッジをつけた外国人(何らかの業者)に扮し、別の一人が日本人(お客さん)に扮して実際に名刺交換をしつつ、どうセンシングするか、どうアラート出すかを検討します。

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Role Play

そしてクラスの皆さんの前でロールプレイ。
ボディストーミングで手を動かした2人が演じくれたので、自分は手持ち無沙汰気味に。

ボディストーミングの途中で「アラートを(口で)鳴らす役が別に居るといいかも」と思ってたのに色々アイデア整理する過程で意識からすっとんでしまっていたのが悔やまれる。これはこの後の検証に活かそう。

レクチャ再び - 盲人向けカメラの話

一通りロールプレイの発表が終わった後、時間ちょっと余っちゃったみたいで(想定よりスムーズに進行してたらしい)「18時まで自由に考えを深めるタイム」に突入。

で、参加者のお一方が講師に「盲人向けカメラの詳しい話が聞きたい」とリクエストしたみたいでそこを掘り下げていただけた。

詳細 → https://ciidfinale.tumblr.com

写真を見られない人が写真を撮るってどういうこと?と初めは思ってたのだけど、実際にスマホのカメラで写真撮る盲人の方は結構居るらしい。

- 見えてなくても、何か面白いとか心地よいとか思ったらその対象の写真を撮ってSNSにアップする。自分の気分をシェアできる。
- シェアした写真にコメントがつけば、思い出を文字情報(読み上げ可能な情報)で残せる。

なるほど...。これは眼から鱗。
そしてこの体験の向上を目指していろいろトライしたらしい。
一つは、撮影した写真を凹凸で表現して指でなぞって近くできるようにすること。

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別の一つは、写真内のオブジェクトにタグづけ出来るようにして、SNS上で写真を気に入った人がそこに情報を書き込む形で文字情報化すること。

すごく面白い話でした。
上記のtumblrのURLにて、lo-fiなプロトタイピングを使った検討や、そのさらに手前のボディストーミング(目隠しして街に繰り出して撮影する)の過程など記録されてるらしいので、これは時間割いてしっかり読みたいところ。英語の勉強がてらにやろう。やるぞ。

ちょっと振り返り

このnote書いてたらさらに色々気づく点あったので、メモ。

- ブレインストーミングでは、ボディストーミングを意識しすぎていた気がする。ボディストーミングで検証しやすい形を追い求めてしまったような。

- 日本のビジネスマナーをガイドする機器、というアイデアで進めたのだが、海外から来た人を日本のビジネスマナーに従わせるのは正しいことなのだろうか。それはユーザにとって、および社会にとって好ましいことなのだろうか。もっと本質的な何かがありそうな。

- つまり、Role、Look and feel、Implementation のうちのRoleに対する検討が甘かったかな、と。

- このへんのこと踏まえて、一度頭からっぽにしてアイデア発散させたいな。

- 全然写真とってなくてこの記事が文字だらけだから明日からちゃんと写真撮ろう。あとスライドをこの記事に掲載していいか聞こう。

ところで

そもそもなんでこのWinter School参加することにしたんだっけ、ということを軽く書いときますね。

- 仕事でプロトタイピングするけど、我流なのでいろんな人から学びたい。
- ワークショップでプロト作成や検証まで行う流れを体験したい。自分が企画したワークショップだと、いつもアイデア出しと共有までで終わってしまう。

こんな感じです。プロトタイピングメソッドを身につけたいというより、チームでのプロトタイピングがどんな風に行われるのか知りたい、という具合です。

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ざっと整理するだけのつもりが5000文字超えちゃった...。学びが多すぎる。
ここに体力割きすぎるとワークショップ本体で失敗しそうだから、明日はもっとライトにまとめよう。

(2日目記事はこちら↓)



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