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データを活用できていないアナタへ 〜THE GUILD勉強会#03 の感想 〜

8/23に開催されたTHE GUILD勉強会に参加してまいりました。
テーマは「データ× UXデザイン」。

内容は盛りだくさんだったのですが、登壇社側の主張としても、会場からの質問の声としても、「データを収集できてるけど、活用が難しい」という意見が多かったように思います。

勉強会の翌日に職場の人とランチしてて、勉強会で聞いたことをいろいろ話したのですが、「そうなんだよねー。データ集めて可視化してるのに、見ないし、使えないんだよねー。」というリアクションでした。

そこで、データを集めているのにうまく活用できていない人へのヒントを探る、という視点で勉強会の内容を振り返ってみたいと思います。

※ スライドとか他の方のレポートはThe GUILD公式の記事でまとまっているので、そちらをご参照ください。(本記事で使用している写真も上記記事から拝借しています。)

認知バイアスを回避するためのアイデア検証プロセス
by dely 大竹さん

事実(≒ データ)から、仮説と解決策を導き出し、検証するプロセスが述べられていました。「データを活用できている」とはどういうことか、を指し示して下さる内容でした。

キーになるのは、「データは意思決定のための材料である」ということ。何を定めるためにデータを使うのかを明確にして、それに適した用法用量(視点、精度、母数...)を守って正しく扱うのだ、と。
解決策の検証はユーザテストによる定性評価を行っているとのことでした。

収集したデータを分析レポートのような形で終わらせず、そこから何を定めるのかを明確にして仮説と解決策を打ち立て、実際のユーザの振る舞いによって検証する、ということまで行ってようやく「データを活用できた」と言えるわけですね。

UI/UXを高度に改善!AIを有効活用するためのポイント
by アドビシステムズ 山田さん

定量データをAI活用によって深掘りし、UI/UX改善に役立てる際の重要ポイントを述べてくださいました。

AIでカバーできるUI/UXプロセスの範囲、AIの使い所をわかりやすくするための目的・目標の言語化と指標化、といった点が述べられていましたが、これらの話はAIに限らず、データ活用全般に通じているように感じます。

それぞれのデータが何に役立つのかの見極め、データを有効に役立てるために目的と目標を明確に言語化する... データの値そのものを分析する前に、そのデータを役立てるための下地作りとしての分析・検討が大切なのだと解釈しました。

デザインとコミュニケーションで改善するデータのUX
by THE GUILD 安藤さん

データの活用方法についてのお話でした。(この記事のテーマにばっちりフィットしてますね。)
特に大事な点は、「グラフ(データ)が何を表しているかを視覚的に伝えること」と「データからコミュニケーションを生み出すこと」の2点。
すなわち、データにまつわるUXを向上させること。

具体的には、インフォグラフィックの活用でデータをわかりやすく、時には楽しく見せること。

また、Slackをダッシュボード化して、データをコミュニケーションの起点にしている、とことでした。

データ活用に対してデザイナーの寄与できる点の多さと大きさを示しくださる内容でした。

創業140年の古い会社でデータの民主化を進めた話
by 日本経済新聞社 鈴木さん

組織内でデータを扱える人を増やすという、「データ分析の民主化」についてお話いただきました。

データ収集・分析の仕組みは作った、が、誰も使わない(触り方がわからない、忙しくて手がつかない...)という状況の打破として、データ道場なる取り組みを行っている、とのこと。

データ道場参加者がその後のUI改善に取り組み、データ分析力を駆使してクリック率を4倍アップさせた、といった成果が挙がっているそうです。

感想まとめと、「自分がやるなら」

全体的に感じたこととしては、データから何がわかるかの具象化にみなさん苦心し、対策しているのだなあ、というところです。

具象化とは、インフォグラフィックによる視覚化だったり、目的の明確化だったり。
対策とは、プロセス化であったり、民主化(各個人のデータ理解力向上)であったり。

自分がUIデザイナーの立場としてデータ活用の施策を打つなら、「なんらかのデータを見て、そのデータから想起するユーザの姿を視覚化して、定期的に社内Slackに流す」とかやってみるのがいいかな、とか思っています。

例えばこんな。↓

うん、個人的にトライして、効果ありげなら社内提案してみよ。

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