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医療費も値上げ

令和6年度は4月1日に診療報酬改定があります。この改定によって、病院などで診察や治療を受けた際の、医療費がいくらになるかが決まります。その速報みたいなもの(個別改定項目)が厚生労働省から発表されました。


診療報酬の仕組み(ご存知の方は読み飛ばして下さい)

診療報酬と言うと、人によっては聞き慣れない言葉であると思いますが、簡単に言うと医療費です。病院の窓口で会計を済ませると、領収書と明細書を渡されると思います。そこに○○○料は△△点と記載されていると思います。それは、厚生労働省が定めた診療報酬表(料金表みたいなもの)で決まった料金を請求することになっています。つまり病院ごとに異なるのは条件であり、診療報酬としては全医療機関共通になります。
ちなみに診療報酬で言う点数は、1点=10円と決まっています。

診療報酬の算定方法
二 保険医療機関に係る療養に要する費用の額は、一点の単価を十円とし、別表第一又は別表第二に定める点数を乗じて算定するものとする。

診療報酬の算定方法(厚生労働省告示第五十九号)

診察料はどうなる?

ほとんどの方が関係することの多いのが、外来受診時の診察料でしょう。

  • 初診料     288点(現行) → 291点(改定後)

  • 再診料      73点(現行) →  75点(改定後)

条件によって点数は異なりますが、大体10円〜30円値上げになります。

入院費はどうなる?

事故や持病が無いと、なかなか入院する事はないと思いますが、本人ではなくても家族や友人、知人などが入院しているなどで気になる方はいると思います。

  • 一般病棟入院基本料      1,382~1,650点 → 1,404〜1,688点

病棟の種類がかなりの数ありますが、1日あたりおよそ200円〜300円値上げになります。

薬をもらうとどうなる?

病院で処方箋をもらうと、薬局で薬をもらいますが、それも上がります。

  • 調剤基本料            16〜42点 → 19〜45点

こちらは30円の値上がりになります。

なぜ値上がりするのか?

昨今の値上がりラッシュの中、なぜ医療費も値上がりするかと言いますと、医療業界も他の産業と同じように賃上げを行う必要があり、その財源として診療報酬を上げてそれに当てるとの事です。

まとめ

今回は医療系の初投稿でしたので、誰でもわかりやすいように書いたつもりです。本記事が皆様の情報として役に立てば何よりです。


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