鼻の手術中間レポ
こんにちは、夜枕ギリーです。
全ての経験を切り売りする人生を選んでいるため、すでに動画にしていますが、つい6日ほど前に鼻の手術を受けてきました。
アレルギー性鼻炎による重度の鼻詰まりや後鼻漏(喉に鼻水が垂れてしまう症状)を改善するために、鼻の気道を矯正したり一部の神経を切ったりする手術です。詳しい経緯は動画をご覧ください。
当然その結果も1月中旬ごろに動画にする予定なんですが、恐らく動画の方向性が手術の内容や予後、結果を簡潔にまとめた「経験者のお役立ちレポート」になると思うので、今日の日記はそこからあぶれたり簡略化するであろう、もうちょっと日記的で感情的な部分をまとめていこうと思います。その辺りを動画に盛り込んじゃうと尺が30分とかになってしまう。
では!(ピュピュピュ〜ン)(過去に遡る音)
手術当日。
オペ30分前に来てくださいという飛行機より遊びのないスケジュールの通りに病院着。諸々の手続きや説明は別日に済んでいるので、挨拶もそこそこに早速手術室へ。お着替えパートも無く普段着のまま手術台に上がり、鼻に麻酔と血を吸収するためのガーゼが次から次へと突っ込まれていきます。お前らが想像する3倍は突っ込まれます。鼻腔ってこんなに広いんだね。
ここで説明すると、私が受けたのは日帰りかつ、局部麻酔で意識のあるまま鼻の穴の中をズンチャカされるスタイルの手術。さらに内視鏡で術部がリアルタイム中継されており、それを観戦しながらオペを受けられるというなかなかの好遇でした(先生もそれを見ながらオペを進めていく)。とはいえ目がかなり悪いので、ほとんどぼやけて見えなかったのは幸か不幸か。
手術の話に戻ります。麻酔もしっかり効いていたのとその作用で頭も少しぼんやりしていたのと、あと鎮静剤的な点滴を流しながら進めていたので、緊張することもなく淡々と施術は進行していたようです。モニターにはピンクだったり赤だったり黒だったりしていて、先生が時おり「今から〇〇しますね〜」とざっくりした説明をしてくれる感じ。ただこれも麻酔の効果かあまり覚えていません。
鮮烈に覚えているのはアレ。想像力が豊かな人、痛そうな話が苦手な人、歯医者にトラウマがあるひとはスルーしてください。神経を除去するやつ。虫歯で神経を抜いたことがある人は解ると思いますが、なんかイメージ的にはスプーンかマイナスドライバーのようなもので、骨に付いた汚れをシャコシャコというかゴシゴシというか、こそぎ落とすような工程ありませんでした?あれをやられる。鼻の奥にある何か硬いものを、なんらかの器具でゴシゴシしている。そしてそれが脳に響くタイプの音なので「歯医者のやつだ〜!」ってなりました。気持ちいいものではありませんが。
もう一つ、鼻中隔という両側の穴の間にある壁をまっすぐにする工程での話。手術前にも説明があったのですが「ギコギコ」しました。スーッとはしません!ギコギコします!いや、全然大きな音ではないし、シルバニアファミリー森の大工さんのような規模感なんですが、確かにギコギコされました。ここが個人的な手術のハイライト。ちょっと面白かった。
その後も手術は順調に進み、予告されていた2時間に満たないくらいで無事に終了。痛みとか気持ち悪さは全然なかったんですけど、同じ姿勢で2時間いるのが終盤負担になってきて足がむずむずしたのだけちょっとつらかった。
終わったあとは点滴以外のコード類を全部外されて(心電図の電極あるある:つける時は丁寧だが外す時はごそっといかれる)、普通に自分の足で歩いて術後の休憩室みたいなとこに移動して麻酔やら出血やらが落ち着くまでしばらく待機。時おり様子を確認され、意識も身体もはっきりしているということで、自宅でのガーゼの交換方法とか鼻うがいについて説明を受けタクシーで帰宅。手術が終わってからたぶん1時間経ってない。
日帰り手術ってすごいですね。今回自分で受けるまでは、てっきり「日帰りしても問題ないような軽い手術」という印象が強かったんですが(そういうのもあるだろうけど)、「普通は入院してやるけど色々な工夫をして日帰りに圧縮した手術」という印象に変わりました。実際私が受けた3点セットは1週間入院とかでやる病院の方がどうやら多数派のようです。
何が言いたいかというと、「この状態で患者を家に帰すんすか?ほまに?」というくらいのダメージ感のまま帰宅しました。歩いたり喋ったりできるとはいえ、ゲームで言えば「状態異常:負傷」です。まあ結果的に今こうしていることから大丈夫だったんですけどね。入院して不自由するより自宅の方がいろいろ便利だから日帰りで受けれてよかったです。
さて予後の話。
オペ当日を1日目として今日で7日目です。手術が終わった!鼻が通った!最高!!となりゃあいいんですけど、現時点でもまだ「術後」という感じで、回復に向かって少しずつマシになっているという状態です。やはり切ったり貼ったりこそぎ落としたりギコギコしたんで、患部はまだまだぜんぜん傷ついた状態なんですね。
当日〜2日目はその「怪我」の状態も重く、ガーゼを何重にもして鼻に貼りあてるのですが、2時間ほどでガーゼの表面が血と鼻水が混じったもので赤く滲んできます。交換しようとすると赤くデロデロしたものがべったり。ひえ〜。その後も何度もガーゼを交換したり、隙間から垂れたものをティッシュで拭ったりしていると、もうゴミ袋の絵面がやばい。シルバニアファミリー惨劇の廃病院。
その後は少しずつ出てくるものが減ったり、事後処置で通院したり、鼻が詰まってるから寝苦しくて睡眠不足になったり、日中も頭がぼーっとしたりで万全ではない日が続いています。鼻が100%詰まっている状態って口で何かするときに空気の逃げ道がないから、ものを飲み込んだりうがいをするのにも苦しみが伴うのがつらい。
で、手術の傷も治ってきたのか、ようやく昨日に少しだけ鼻が開通。まだ鼻だけで呼吸を賄うのは無理ですが、空気の通り道ができただけでだいぶ楽になりました。ちょうど今が手術を受ける前の私の日常くらいの状態ですね。ここからの回復は良くなれば良くなるほどQOLのラインが向上して行くので気分もだいぶ前向きになりました。先生からは1〜2週間くらいは鼻が詰まり、1〜2ヶ月で正常な粘膜に戻ると聞いているので、連チャンが止まって欲しくないギャンブラーの気持ち。よくなれ~!
というわけでまだ治療中ですが、ようやく改善の兆しが見えてきたぜというレポートでした。完全版的なものは動画として投稿する予定ですので、よかったらチャンネル登録をしてお待ちいただければ幸いです。