プログラムなんも分からんけどChatGPTで企画配信の幅が広がった話
こんにちは、夜枕ギリーです。
ちょっと次の予定を立てられてないんですが、今日までにパワポカラオケというランダムな画像でプレゼンをするという企画を2回ほど配信しました。「あれは演るものではなく見るものだ」ともっぱらの評判ですね。
さてこの企画を実現するにあたり、ルールの関係で「画像をランダムに表示させる」というシステムが必要になってきます。一般的には裏方的な人を用意して、画像選定から本番中の切り替えまでを担当してもらうのですが、まあ「コラボ企画するので裏方やって下さい」とはなかなか言えませんよね。相手になんのメリットもないし。
なのでツールに頼ることになるのですが、フリーソフトで探してみてもありそうで以外と無い。ランダム機能のある画像表示ソフトくらいなら見つかるものの、次の画像表示は手動・重複表示なし・フォルダの指定が可能・レイアウトが崩れない、リセット機能、前の画像に戻る機能、など必要な条件を求めると全滅してしまう。痒いところに手が届かないんですよね。
というわけで頼ったのがChatGPTくん。ちなみに私はプログラムのことは1ミリも分からない状態。希望を伝えてコードを書かせることはできても「以下がPythonを使用したプログラムです」とか返されても「はえ?このこーどをどうすゆんでしゅか???」というレベル。なので「このコードを実行するにはどうすればいい?」みたいな質問までしています。相手がAIだから恥ずかしくないのは良い。
まあ前後のことは置いといて、こちらが実際にChatGPTに投げた仕様。ログが残っていてのでほぼそのまま引っ張ってきました。
以下の条件を揃えた画像表示プログラムを作れ
ウィンドウには画像表示領域と、「次の画像を表示ボタン」と「リセットボタン」を作る
画像はローカルのフォルダを指定できるようにする
「次の画像を表示ボタン」を押すたびに、指定フォルダ内の画像をランダムに表示するようにする
画像表示領域は横1280px、縦720pxとする
画像は領域内に収まるようにし、横1280px、縦720pxを越える画像は枠内に収まるよう縮小する
でまあ一旦は動くプログラムが生成されるのですが(普通にすごい)、ここからが長い!当たり前だけど指示の向こうに何があるのか想像してくれないので、人間で言うと気が利かない。
具体的に言うと「画像はローカルのフォルダを指定できる」という指示に対し、こちらの頭の中にある「フォルダボタンを押すと選択ダイアログが開く」というイメージに対し、コードの文中に直接フォルダの場所を書き込むという仕様になる。
あとは普通にこちらの指示を無視したり、指示と違う仕様にしたりするし(この辺はもう一回命令すると治ったりするから舐められているのかもしれない)、デザイン面はカスなのでボタンの大きさから各要素の間隔まで全部指定しないといけない。以下はその後の指示。壮絶な戦いの跡が見られる。
画像フォルダの指定は選択ダイアログで指定できるようにして
「画像フォルダを選択」を押してもフォルダ選択のウインドウが表示されないので修正して
大きい画像が表示されないので、 大きい画像も1280x720の枠内に収まるサイズに縮小して表示されるように
リセットボタンを押した際に指定の画像を表示できる仕様にして
リセットボタンを押した際に表示される指定の画像は、次の操作があるまで表示したままに
前の画像に戻るボタンを実装して
次の画像を表示ボタンを大きく目立つようにして。フォントサイズを40px、背景画像を赤、フォントカラーを白に
画像表示領域の周囲に上下左右20pxずつのマージンを作って
表示領域より表示画像が小さいとき、余白の背景色を#FFFFFFに
他の機能を邪魔しないように、何枚目の画像を表示しているか分かるような機能を追加
何枚目かを表す数字はリセットボタンを押すと1に戻るようにして
リセットした際に表示させる指定の画像は0枚目の扱いにして
リセットすると画像の並びはシャッフルされるようにして
「前の画像に戻るボタン」「リセットボタン」「画像フォルダを選択ボタン」「カウント数」を横並びで表示し、それぞれ左右に10pxずつマージンを作って
ボタンとカウントが横並びになっていない。修正して
これで多分指示した内容の半分くらいです。一つ実装させるとその前に実装した機能が消滅したりと人間くさいミスも再現してくれるChatGPTくん、かわいいね。しばくぞ。
というわけで3時間くらいはかかってるんですが、それでもPythonの読み方も知らない(ふぃ……Python)私が、自分の配信専用の画像表示プログラムを無料で手に入れることができました。恐らく初歩的な知識があれば手で修正入れながらもっと短時間で作れるんだろうけど、ゼロ知識からできるということが改めてすごすぎる。
イラスト生成AIと何が違うんだという議論もあったり無かったりですが、「こういうソフトがあればこういう企画ができるのにな~!」という願いを実現する技術としてめちゃくちゃありがたい。
特に新しいアイデアがあるわけじゃないですが、また何か企画のアイデアが思いついたらChatGPTくんを頼るかもしれません。