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スポーツと天気
先日行われたF1の第12戦ベルギーグランプリでびっくりすることが起こりました。レース前から降っていた大雨の影響でわずか3周の走行で、レースが終了したのです。
ちなみに優勝は先日の記事で応援していると書いていたマックスフェルスタッペン選手でした。
わずか3周での幕切れに消化不良となったファンも多かったと思います。選手たちはなおさらそうでしょう。ちなみに、10位までの入賞したドライバーに与えられるポイントは、今回は通常の半分のようです。さすがに3週で終わったレースにフルのポイントは不公平ということでしょう。
天気とスポーツと言えば、先日まで熱戦が繰り広げられた高校野球でもちょっとした物議を醸す出来事があったようですね。ある試合が雨天のため試合途中でしたがコールドゲームとなったとのこと。
サッカーや陸上競技なんかでは少々の悪天候では構わず実施されますし、天候で中止になるところは見たことがないです。
選手は決まったルールの中でプレーするしかないのでルールの中で頭を使ってプレーしているのだと思います。そのことに対して納得いかないも何もないのでしょう。ルールが変わればそこに合わせるのでしょうし。
F1で言えば雨天のレースは車の性能による差が縮まるので、良い車に恵まれていない力のあるドライバーが一気に結果を出すことがあったりします。
有名なレースで言えば、2008年のイタリアグランプリ。当時車の戦闘力では他チームに後れを取っていたトロロッソのセバスチャンベッテルが雨の中のレースで番狂わせを起こし、F1初優勝を成し遂げたのです。
当時からドライバーとしての能力は高く評価されていたものの、車の力の差で勝利を得られていなかったベッテルが勝利を勝ち取ったのが、雨のレースの面白さを物語っています。
その後ベッテルは絵に書いたようなF1ドライバーとしてのサクセスストーリーを描いていきます。雨の中のレースが、才能をより輝かせるきっかけになったわけですね。
ただし、悪天候はドライバーの視野を遮りますし、タイヤのグリップ力も著しく低下します。それだけ危険も多い状態になってしまうのです。
屋外で屋根のない環境で実施されるスポーツは、どうしても天候によって影響をうけてしまいます。しかしそのなかでもなんとか実施しようと知恵を使うことで新しい発見や、新たな才能を発掘することにもつながるケースもあります。
選手は与えられた環境、決められたルールのなかで最善をつくすのですから、ルールを決める立場、環境を作る立場にある人間が、よりプレーヤーに寄り添ったものを作ることが必要になると思います。
どんな環境にも完璧に対応することは無理なのですから、杓子定規に考えるのではなく、より状況に応じた判断ができるようにしてほしいものです。