筑波大学 知識情報・図書館学類編入体験記 前編
はじめまして。Gildと言います。筑波大学 知識情報・図書館学類(以下Klis)に合格することができたので体験記を書いてみようと思います。長くなると思うのでとりあえず学習計画書を提出するまでを書きます。
高専時代の成績
1年生:30番台
2年生~:20後半
とお世辞にも良いとは言えない成績でした。(クラスは毎年40人前後)
TOEICも550なのでホントに何でこの成績で取ってもらえたのか…(汗)
高専時代に行っていた活動
上記のように成績があまり良くなかったことや課外活動で色々やっていたので学習計画書やプレゼンの高専での学習内容では課外活動で学んだことを中心にまとめることにしました。
詳細は省略しますが行っていた活動は、
・囲碁将棋部
・コンピュータ部
・公開講座でのティーチングアシスタント
の3つです。
囲碁将棋部とコンピュータ部では部長を行ったり公開講座では出身市と共同ICTプロジェクトを開催したり成り行きと思い付きで色々やってました。(めちゃくちゃ周りを振り回してたと思います…)
出願にあたって
1年の時から編入するつもりがあったので(成績のことは言わないでください…)、2年の時に初めてZENPENさんに参加したりちょくちょく情報を集めていました。
Klisに編入をしようと思ったのは3年生の後半で色んな大学の情報を集めていく中で知識情報学や筑波大学の融合知能デザイン研究室で行われている研究に興味を持ったためです。
併願校について
併願校として九州工業大学と東京都立大学を受けましたが、どちらも落ちまして第一志望のKlisのみ受かりました…。
九工大が一番に不合格が決まり、その後で都立大を記念受験にして筑波に全力を尽くそうと決めました。現状一番やりたい研究が筑波大学でしかできないのもあり、これで落ちたら就職でも不満無しだと考えていました。
とはいえ当然ですが不合格は心に重傷を負いますね…
都立大と筑波大学の合格発表日が同日だったので前日からそわそわして全然寝れませんでした…
編入試験対策
Klis志望なら最初にやってほしいこと
時系列でやってきたことを書く前に計画書を書くときに後悔をしたことを書きたいと思います。
とりあえず、活動記録をしっかりとっておきましょう!!!(特に写真)。計画書やプレゼンで学習してきた内容を書くときに一番重要だと個人的に思っているのが、
・どうしてその活動をしようとしたか
・活動をした結果どう思いこれからどうしたいと感じたか
という感情の部分だと思っているので、新鮮な感情を持っているうちにどこかに書き留めておいた方がいいと思います。
また、私の場合は課外活動をしていた時の自分の写真が全然をほとんど持っておらず部活の顧問に相談して何とか写真を貰えました…
ですので、Klisに少しでも興味があるのであれば早めに活動記録を取っておくことをお勧めします(他校の面接や就活の時にも役立つと思うので損にはならない、はず…)
4年生 4月
オンラインでKlisの説明会が開催されることを知り、参加しました。例年実地で開催してたと聞いているので有難いなぁと思いながら申し込んだ記憶があります。
ここで雰囲気だけですが学習計画書とプレゼンがどんな感じなのか掴めたのが良かったなと思います。
4年生 5月~
説明会を聴いて過去に編入試験に合格された方の体験記やKlisのホームページから研究室等についての調べ始めました。
また併願ももちろんする予定だったので、他の大学についての情報収集や数学の勉強も継続して行っていました。
4年生 2月~
ここらへんで流石に学習計画書を書き始めようか、と思ったのですが、過去5年くらい私が所属している高専からKlisに進んだ先輩がおらず、そもそもどんなレイアウトで書けばいいかわからなかったので全然進みませんでした。
TOEICもこの時期に受けていましたがもっと早く勉強始めればよかったと後悔しました…
5年生 4月
高専での学習内容だけ何とか論文形式のものが書けたので、指導教員に見てもらったのですが、この内容で受かる気がしないねという話になりもう一度1から書き直そうとなりました()。このタイミングでかなり進捗が詰まりました。
このタイミングでZENPENさんのオンライン説明会でKlisへ編入された方が2人登壇されると聞き、参加しました。
ここで学習計画書を論文形式でなくプロコンの予選資料の様な感じで書いたよ、というような話を聞き転機になりました。この説明会を聴いて、自分もそちらで書く方が向いてそうだなと思ったのでアイコン素材や写真を漁りながら書き始めました。
その後、今年もKlisの公式の説明会がオンラインで行われると聴き、参加しました。4年時に比べ登壇される先輩方が増えていたり図や説明が分かりやすくなっていて2回目の説明会でしたがとても参考になりました。合格できた理由の半分くらいはこれらの説明会のおかげかなと思っているのでどんどん参加することをお勧めします。
5年生 5月
指導教員や友達、説明会で連絡先を頂けた先輩1人に学習計画書をチェックしてもらいながらなんとか提出1週間ほど前に自分でも納得できるものが出来上がりました。
周りにKlisに編入した人がいなかったので、Klisの先輩から良いと思いますと言われてようやく自信を持てたことを覚えています。
1か月くらいで完成させている方もいる気がしますが僕には無理でした…(けっこう迷走してたので)
学習計画書の構成
学習計画書の内容について書きたいと思いますが話半分でいいと思います。このレイアウトは人によって全く異なりますのであくまで参考程度にとどめることをお勧めします。(例えば、僕の場合プロコンの予選資料のような書き方をしているので、レポート形式で同じ枚数書いた人より内容は少ないです。)
・志望理由:1ページ
・高専での学習内容:8ページ
・高専での研究内容:2ページ
・大学での学習計画:1ページ
・大学での研究計画:1ページ
・将来の夢について:2ページ
学習計画書は以上のような構成で表紙と目次、参考文献を合わせて計18ページで提出しました。私の場合はやっていた活動が多かったこともあり、学習内容に大きくページを割きましたが、人によって伝えたい内容も違うと思うのでページの割合が全く違ってても大丈夫だと思います。
毎年30~50人前後の方が受けているので計画書の内容を先生方がすべて把握するのは難しいだろうと思い、最初と最後の1, 2ページで内容がある程度わかるような形で書くことを意識しました。毎年計画書が1ページで受かる人がいる、というのはそのあたりが関係しているのかもしれませんね(あくまで予想ですが)。
1. 志望理由
志望理由書でも同様の内容を記述すると思いますが、Klisに行く理由を最初に明確にしておきたいということで書きました。
2. 高専での学習内容
高専の講義での学習内容は2ページで済ませ、残りの6ページは
・課外活動で行った活動の一覧:1ページ
・囲碁将棋部での活動:1ページ
・プログラミング教育の活動:1ページ
・コンピュータ部の活動:3ページ
という形で書きました。どの活動も概要→学んだことという順で写真を色々と貼り付けながら書きました。
3. 高専での研究内容
5月の時点では研究内容が決まっている人も少ないと思うので概要が書ければいいのではないかなと思います。(プレゼンの際に研究内容が変わっていても質問される可能性はありますが評価が下がることはないと思います)
私の場合は仮配属して4月から配属!となる研究室の先生が異動してしまい別の研究室に異動となったので大体こんな感じの研究するのかな、と思っていた内容が変更になりバタバタしていました。。。
ただ、4月に今の研究室に配属した時点でできれば4月中に内容を決めたいと相談しなんとか内容が確定したので提出ぎりぎりになんとか仕上げることができました。
流石に先生の異動は読めませんが早めに相談しておくといいかもしれませんね。
4. 大学での学習計画
ここに関しては「どの専攻を選択したいか」「講義を通して身に付けたい能力と講義の具体例」「受講したい講義のリスト」をまとめただけなので1ページで収まりました。(正直もう少し書いても良かったかも…)
また、「学習計画は編入学後に変わっても良い」と募集要項に書いてありますのであまり気負わずに単位数と専攻を気にしながらシラバスに書いてある興味がある科目を片っ端から入れていけば大丈夫だと思います。(と言いながら他専攻の単位数が足りなかったことに提出後に気づいてプレゼンの際に訂正の紙を配布したのが僕です)
5. 大学での研究計画
ここで書いた研究計画は細部が詰められていなかったのでプレゼンの際に内容を大幅に加えました(それでも詰めが甘かったですが…)
入りたい研究室がすでに決まっていたのでなぜその研究室に入りたいかを書きました。私の場合は所属したい研究室が直接Klisの研究室ではなかったため、Klisの編入生を受け入れているか等の質問をメールで送りました。(milkにも書いてありましたが一応確認したほうが安心できたので)
6. 将来の夢
この内容も説明会で書いたという先輩がいて、なるほどと思ったので書きました。計画書にもプレゼンにも説明会で聞いた話に大きな影響を受けているのでやはり編入説明会は偉大です。
高専での活動を通して、抽象的ですが「入口を広げられるエンジニア」になりたいと思ったこと、そうなるために編入後どうするか、どんな能力を身に付けたいかを簡潔に書きました。
最後に
とりあえず学習計画書を書くまでにしたことや学習計画書の構成について書いてきましたが意外と長くなってしまいましたね。。。
プレゼンの時の話も夏休み中には書きたいと思っていますので暫しお待ちください。
※追記
後編を書きました。以下のリンクからお願いいたします。