俺のグルコス履歴書【3】知らなかった世界
稼動当初の記録を見ていると、「Satisfiction」HARDでNO MISS取って浮かれてたり、「only my railgun」全難易度FULL CHAINしてたり、「VISIONNERZ」収録に喜んでたり、2014年1月には早くも北関東行脚をしてたりしていた。
2014年2月20日にはレベル100に到達、その翌日には初の虹称号【S級神】を獲得しており、順調にやりこみを重ねていた。
バージョンアップで続々と追加される新曲は、正直なところほとんど「知らなかった世界」だった。
なにせ絶賛多忙中の社会人。ニコ動文化にはほとんど接しておらず、ボーカロイドや東方は「よく知らないけど、はやってるんでしょ?」状態だった。
さらに言うと、他の音ゲーでは自社コンポーザーが前面に出されていたが、グルコスはさまざまな外部の血を取り入れており、それがまた新たな世界を広げてくれていた。
HADRCORE TANO*C、IOSYS、M.S.S.P.、カゲロウプロジェクト……Crankyやビートまりおは名前こそ知ってはいたが、「Conflict」や「ナイト・オブ・ナイツ」すら知らなかった。ナイト・オブ・ナイツは「この曲だけプレイする」人がいるほどの人気となり、揺るぎない王の座に就いていた。
なかなか新しいジャンルを開拓する時間が取れない中、ゲームの方から未知の世界を教えに来てくれるのは、とてもありがたかった。
2014年1月の北関東行脚は、単に電車で北上しながら途中下車してゲーセンに寄るだけの日帰りツアーだった(行脚は別記事にまとめる予定なので詳細は省く)。
そこで今でも覚えているのは、館林のセガ(現:GiGO館林)に行った際、小さな子供たちがグルコスやmaimaiでボカロ曲で喜々として遊んでいたこと。
物心着いた頃からボカロがある世代、音ゲーへの入り方すら違うんだな…と考えると、なかなか感慨深いものがあった。
そんな北関東行脚も10年前のこと。
あの子らは今もゲーセンで音ゲーを遊んでくれているだろうか?
そうした未知の世界に接しながらも、稼動から3ヶ月で、当座の目標だった念願のレベル100に到達する。
解禁された「The Beginning」はスタッフロールも兼ねた曲で、門出を祝福してくれるかのような高揚感のある曲だった。
当時の生活環境の成せる業でもあったが、ホントに毎日遊んでた、幸せな時期だった。