うめ部
こんにちは note うめ部です。
ほしいも部に続き、うめ部です。
0.note うめ部とは
2021年創設。
私設の倶楽部です。
全方位的素人が、ヒマにかこつけて、
いろいろと調べたり実験したりするものです。
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なので、自由です。
敢えて言うならば
「あ、今年うめ仕事した!」という方
および
うめに興味のある方全員です。
(…ヒマな人じゃなくても大丈夫です)
◆タグ「#うめ部」◆
つけ放題です。誰の許可もいりません。
梅酒、梅干し、梅シロップ、梅の実の加工品を作る時に楽しみましょう。
タグがついていると、わたしが喜んで踊ります。
うほ。
◆情報の取扱◆
情報はすべて無料です。
なぜならば、
愛と平和とうめ仕事は、人類の宝
だからです。
うめを扱うにあたり、うめのことを知ろうと思ったらいろいろとわかって面白かったので少しまとめることにしました。
1.うめ(梅)について
初夏になるとうめの実が出回ります。そうして梅酒やシロップ、梅干しなどの加工食品を自宅で作る方も多いと思います。
まず、そのうめについて、かけ足でおさらいしておこうと思います。
1−1.うめとは(かんたんに)
バラ科サクラ属の落葉高木およびその実。
原産国は中国。
果実の強い酸味が特徴で、この酸味はクエン酸に由来します。
果実は「核果(石果)」に分類され、これは
中心にある単一の大きな種子が石のように硬い「殻」に覆われている
(出典3)
ためです。
現在500種以上の品種があると言われています。
1−2.日本におけるうめ
日本においてうめは、奈良時代に中国から伝わった、弥生時代にはすでに伝わっていた、等いくつかの記述があり、確実なところはよくわかりませんでした。
いずれにしても、日本人に長く親しまれてきた果実ですね。
体によい食品であり、保存方法を体得した日本人は、江戸時代に利用を大きく拡大させたとのこと。そして戦後、うめの栽培面積は2度にわたって大きく広がり、それまでの面積の3倍近くとなりました。2度のきっかけは次のようなものです。
1つめは
1962年(昭和37年)の酒税法改正に伴う、
青梅需要の急増
2つめは
1980年代後半からの健康ブームと外食産業の成長に伴う、
梅干し需要増加
2度の栽培面積拡大を経たうめの消費用途について、少し前になりますが、平成28年データに基づくデータを示します。
●出典
日本で消費されるうめには、国内の栽培に加え輸入のものもあります。
輸入元はほぼ中国となっています。輸入が始まったきっかけは1959年(昭和34年)の、和歌山県における大凶作により、加工原料が不足したことだったようです。
現在では、国内消費量の3割程度が輸入のもので、外食産業用途や、家庭消費用途の安価製品がそれにあたります。
●出典
次に、うめの現状を数字の面からもう少しみてみましょう。
2.うめの統計
2−1.うめの収穫量(令和2年)
日本におけるうめの収穫量、どこが多いイメージでしょうか。やっぱり和歌山県? 円グラフをみれば一目瞭然です。
●出典
思ったとおり、和歌山県の存在感が際立ちます。そして2位が群馬県です。
関東地方では、茨城県にある偕楽園の梅、神奈川県にある小田原・曽我の梅林など、いくつか観光名所とされるところがあり、うめにまつわるお土産なんかもありますが、これらの自治体は「その他」に分類されています。
気になる「その他」について、和歌山、群馬をふくむ上位10自治体を下に示します。「その他」に含まれる3〜10位まで、意外なところはありましたか?
2−2.うめの品種別生産量(平成29年度)
つぎに、それぞれの品種の栽培面積と、全体に占める割合をみてみます。
●出典
圧倒的に南高梅が多いです。1強というデータに見えますが、南高梅は昔からずっと栽培面積(≒生産量)が1位だったのでしょうか。少し昔にさかのぼってみてみたいと思います。
2−3.過去30年でのうめの栽培面積変化
うめの主要5品種について、栽培面積の変化は次のようになります。縦軸の単位は、ヘクタールです。
どうやら南高梅には、生産量を拡大するきっかけがあったようです。きっとこれは、さきに挙げた「うめの栽培面積を拡大した2つの要因」のうちのひとつ
1980年代後半からの健康ブームと外食産業の成長に伴う、
梅干し需要増加
と推定できそうです。白加賀は、梅酒等の用途には適していて生産量を伸ばしたものの、梅干しには向かず、南高梅に押されて生産量を低下させたのかもしれません。南高梅が白加賀の守備範囲だった梅酒用途にも入ってきたことで、防戦一方となった可能性もありますが、このあたりは想像の範囲をでません。
3.そもそもやりたかったこと
今年、なぜかうちには4種のうめがやってきました。
・古城梅
・南高梅
・白加賀
・露茜
それぞれの特徴がどんなものか、シロップにして比べようと思っていたのです。
少し前に古城梅と南高梅だけはシロップとして出来上がりまして、これを比べただけでもかなり個性が異なります。そこから素朴な疑問をもちまして、「うめってなんだろう」と思ったので、調べてみることにしました。
いまはインターネットでいろんな情報を手に入れることができるので、うめについても様々なことを知れて、おもしろいな、と思っているところです。
さて次回は
シロップ4種 飲み比べ
の予定です。
というより、それがしたかっただけなので、ホントは調べるつもりもなかったのに、調べてしまいました。同一のデータから取ってきたものではないので、すこしまちまちなところがありますが、大まかなうめの変遷がつかめるようなまとめにはなったかな、と思います。
以上、note うめ部でした。