家出少女が最低限の家出戦略を考えてみる
こんばんは,じっくです.
私もちょうど2年前ほど,家を出ました.
最低限,身の回りのものだけをボストンバッグに詰めて,これから旅行にでも行くんじゃないか,という感覚で大学近くに引っ越しました.
私が家出をした理由はこちらの記事にまとめています.
先に断っておきますが,決して家出を推奨しているわけではありません.(むしろやらないで良いならやらない方が良いと思う)
しかし,DV, 精神的な暴力などの事情から,今すぐにでも家を出たいと思うこともあるでしょう.
そこで,実際にもうすぐ家出歴2年になるので,自分の経験から,家出をするには何が必要なのかを考えてみました.
本記事を読んで,家出の解像度を少しでも上げてもらえればと思います.
まず,家出をするにあたって,
家出の期間
家出した後はどこに行くか
お金はどうするか
を決めましょう.
親に一泡吹かせたい,とか短時間で良いのでお互い頭を冷やす時間が欲しい.とかだったら,数日,友達の家に泊めてもらえば良いでしょう.
しかし,家族は反対しているけれど,憧れの職業に就くために地方から東京に行きたいのであれば,賃貸を借り,そのためのお金も必要になります.
逆に言えば,上で挙げた,家出の期間,家出後の住まい,お金さえどうにかできれば生きていけます.(家出成功です)
しかし,家出が難しい理由の一つとして,年齢や金銭的な状況によって,制限がかかる点にあります.
特に学生であれば,年齢とお金をなんとかしないといけません.
ここら辺は,未成年かどうか,継続的に一人暮らしができる収入があるか,によって選択肢が変わってきます.
今回は,もし私だったら,どのように家出を企てるかを状況別で考えてみようと思います.
未成年の場合
基本的には短期間の家出になる
結論,未成年が長期間家出をすることは難しいと思います.
まず,未成年は賃貸を契約することができません.
結婚していれば成人として扱われるので,契約可能ですが,そうでなければ親権者の許可が必要です.
また,学校が絡んできたりすると面倒くさいので,短期間の家出を視野に入れます.
居候する場所は,友達の家とか彼氏の家とかが無難ですかね.ネカフェも基本的に,未成年は夜から早朝まで利用できないシステムになっています.
事件に会うかもしれないので,個人的には知人に泊めてもらうのが良いと思います.あとでしっかりお礼をしましょう.
それでも,長期的に家出をしたい
それか,自分のように,家に泊まれるほど仲が良い友達がいなかった場合は,「今は家出しない」という戦略もあります.
もし私が未成年だった場合は,今の期間を家出の準備期間と捉えて,家出をしない選択をします.
私が当時高校生の時は,この戦略を取りました.(正確にはとろうとした)
高校生の時は無理だと分かっていたので,第一志望の大学を家から遠く離れた大学にすることで,円満に(強制的に)家を離れようとしました.
結局落ちてしまい,実家から通える距離の大学になってしまったので,学部1,2年生のときにはプログラミングを勉強して学部卒で就職しようとしていました.
結果的には,学部4年に上がるタイミングで家出をしてしまいましたが...
このように,家出が今すぐにできないからこそ,家出をする準備をするというのは非常におすすめです.
具体的には,
私のように何らかの節目を狙って努力をする
お金を貯める
がおすすめです.
お金はいくらあっても良いです.長期間家出をすると,かなりお金が必要になるので,今のうちに貯めておいてください.
精神的にも少しは安心できます.
成人している場合
基本的には短期間~長期間の家出が可能
成人の場合は,賃貸の契約ができますので,お金の問題さえ解決できれば家出が可能です.
しかし,成人していたとしても,大学生でまとまったお金がない,ということもあるでしょう.
社会人の場合は,継続的に収入が見込めると思いますので,ここでは学生に焦点を当てようと思います.(しかし,基本的に考え方は同じかと思います)
学生の場合,とにかくお金がありませんので,
できるだけ固定費を抑える
効率よく金を稼ぐ
が大事です.
稼いだ金が消費された金より多ければ家出は成功です.
固定費を抑える
家出後の住まいによって,家賃やガス代などが変わってくるので,住まいには気を遣った方が良いと思います.
学生の場合は,学生会館や学生寮もあると思うので,それらを利用するのも良いと思います.
椅子や机など最低限揃っていて,初期費用が抑えられることもあります.また,新規入居キャンペーンで割引とかされている物件もあったりするので,積極的に探して下さい.
シェアハウスという選択肢もありますね.
短期間でも入居可能だったり,審査が緩いこともあるので,学生でも審査が通ります.
また,共同のものとして日用品がそろっていることもあるので,これも良い点です.
しかし,成人しているので賃貸の契約は可能ですが,保証人の問題があります.
家出をする以上,家族に保証人になってもらうのは厳しいので,だれか信頼できそうな人に頼むか保証会社を利用します.
それか,保証人不要の物件もあるので,そういった物件を探します.(これは厳しいかも)
あとは通信費は格安なものに乗り換える,電気,水道,ガスをできるだけ節約するとかでしょうか.
出ていくお金が多いほど,稼ぐお金も多くないと生きられないので,抑えられるところは抑える工夫をした方が家出が長続きすると思います.
もし私が同じ立場だったら,学生寮→シェアハウス,または賃貸の学割などのキャンペーンを狙う,ですかね…U35とか…
学生寮が比較的安い(家具がついてて家賃5万切ってたらまあ安いかなぁ…)
→学生寮
学生寮が高いor入居募集を締め切っている場合は,シェアハウスとかを考えますかね…
私の場合は,シェアハウスを使ったので,家具家電がついており,初期費用がかなり抑えられました.
参考までに,私の場合は家賃,光熱費,通信費合計で約5万円ほどに抑えられました.
また,固定費ではないですが,必要なものを購入する際は,ジモティーで譲ってくれるところを探したり,ネットショッピングでセールのときを狙う,フリマサイトなどで中古のものを購入する,といった工夫をしていました.
効率よく金を稼ぐ
こちらも同じくらい大事です.
学生の場合は,テストや授業などがあるので,それらの時間以外で稼がないといけません.
できるだけ時給の良いバイトや,飲食店で賄いをもらうなど工夫をしてください.早朝バイトは時給が良いのでおすすめです.
もし可能であれば,スキルベースのものが良いと思います.
経験年数が増えていけば時給も上がりますので.Webライターとかデザイナーとかが良い例です.
理系学生で忙しい場合は,こういったスキルを身につけておくと,リモートワークで仕事をすることができるので,とても助かります.
また,学生であれば,奨学金もあります.
JASSOの奨学金であれば,第一種と第二種があり,第一種は親の年収を提示する必要がありますが,第二種はその必要はありません.
また,未成年の場合は奨学金も親の同意が必要ですが,成人している場合はいりません.
利子がついて返済する必要はありますが,高い利子ではありませんし,(私にとっては)家族と離れられる代償だと考えれば安いものです.
月何万円かもらえるだけで,大分負担が減りますので,利用した方が良いと思います.
また,扶養を超えてはいけない,という立場の方もいると思います.
扶養内に年収を収めようとすると,急な出費があったときに対応できないので,そういった意味でも奨学金を借りておくことはおすすめです.
もし私が同じ立場だったら,
自分が就ける,一番時給が良いバイトにする(スキルベースのバイトで,まあまあ時給が良い場合はそこ.そういったものがなければ時給よさげな飲食店で賄いをもらいながら生息する)
第二種奨学金をもらう(家賃分~家賃+2万くらい?)
で金を確保します.
あとは,その人の状況にもよりますかね…卒業まであと何年もあるのであれば,スキルベースのバイトをしておけば後々楽になると思いますし,あと半年で卒業,とかであれば,飲食店バイトで養ってもらう(言い方…)のも良いと思います.
結論
どんな家出にも,お金と住まいが必要です.
もし,自分が家出をするなら,
未成年の場合→確実に家出を実行するために資金をためる,勉強を頑張って家から離れた大学に進学する
成人の場合→家を出て,安い賃貸を探して固定費を抑える.スキルベースのバイトをする,飲食店バイトで賄いをもらう,奨学金を借りる.
といったところでしょうか.
ここに書いたのは,最低限行っておきたいことで,本当に家出をする場合は,もう少しやっておいた方が良い準備とかいろいろあります.
クレジットカードを作るとか,親との関係性をどうするかとか…
DVが本当にひどくて毎日がつらい...という人は,ここにはくわしくかきませんが,民間のシェルターなどあると思うので,そちらを調べた方が良いと思います.
家出をする人は頑張ってください.