能登の記① -珠洲ひのきしんセンターのこと-
『珠洲ひのきしんセンター』のことについて書きます。
もっともっと多くの方々に復興地へ赴いていただき、支援活動に参加していただきたいと切に願う上から、まずはセンターの概要についてです。
来週には、「能登の記② -ひのきしんに参加して-」を投稿したいなと、いま、現地で見聞きしたり感じたことなどをレポート的に書き溜めています。
⚠️本文中の写真は私が撮りましたが、転載はしないでくださいね
2024年元日、午後16時10分、能登半島を大地震が襲った。その直後、一人の教会長さんが新潟から十数時間かけて珠洲市に駆けつけました。そして、数日後に、倒壊を免れた寶立分教会と北乃洲分教会を拠点として「珠洲ひのきしんセンター」を立ち上げました。
代表は、矢田さん(北乃洲部内の手取川分教会長)です。
事務局長は、石橋さん(寶立分教会長)です。
以来、教会隊・有志隊・個人など、現在までのべ2500名もの教友が駆けつけて、切れ目のない復興支援ひのきしんが展開されています。
私は大教会隊として5名で珠洲市に行き、4月4日に活動しました。
まず、『珠洲ひのきしんセンター』を知った経緯は、おぢばで偶然に出会った学生時代のG先輩からでした。
早速、LINE登録して、もう一つの活動報告アカウントのグループLINEにも入会しました。
以下がセンターのURLです。
これを見ていただければセンターの全容がお分かりいただけると思います。
事務局は、寶立分教会。
作業拠点は、北乃洲分教会。
宿泊は、両方の教会です。
宿泊の空き状況も随時更新されていますので、ご確認ください。もちろん、宿泊ナシの弾丸日程という団体もいらっしゃいますよ。
🟢このサイト内の下部に「LINE追加」とありますので、そこからワンタッチでセンターのLINEに繋がります。
すると👇
このように簡単に連絡を取ったり、現状を知ることができます。
ひのきしん申し込みもコチラからです。
🟢また、珠洲市でのひのきしん活動が見られるグループLINEもありますよ。どんなグループがどんな活動をなさっているか、そんな様子を画像で見るのも参考になると思います。
グループに入りたいなと思われた方は招待いたしますので、別途ご連絡くださいませ。
それでは以下に、項目ごとに説明しますね。
1️⃣現地(珠洲市)へのアクセスについて
ナビは「天理教寶立分教会」にセット。
通常だと、北陸道からのと里山海道を行き、のと里山空港インターを出て珠洲道路で、というルート表示になると思います。
が、のと里山海道は地震の影響を大きく受け、なんとか補修し開通したとはいえ、かなりの悪路です。しかも、途中からは珠洲市方面のみの一方通行になるので、帰路の金沢方面は通行止めです。
そこで、まずは、のと里山海道にて徳田大津インターまで走り一般道へ。
そして国道249号線に出ます。
七尾湾沿いに穴水まで北上。
穴水インター付近から県道303号線にて珠洲市を目指します。
のと里山空港を横目にひたすら珠洲市へ。
ちなみに、4月に入って災害救援ひのきしん隊の拠点が空港内の日本航空高校3階に移りましたね。この拠点から、各教区隊が出動するとのことです。
2️⃣宿泊教会
前述通り、寶立分教会か北乃洲分教会かのどちらかになります。その時の状況や人数によって振り分けられますよ。
両教会は車で10分ほど離れた距離で、ちょうど真ん中に、天理時報にも掲載された“メルヘン日進堂”がありますよ。
3️⃣生活面
珠洲市内、水はまだ出ません。
電気は通じています。
コンビニ、ガソリンスタンド、スーパー、ドラッグストア、ホームセンターは、時間制限はあるものの営業しています。
携帯電話の電波は通常通りです。
お風呂は、飯田小学校に自衛隊設営の入浴設備があります。かなり気持ちいいです!
入浴時間は、16時までは要介護者、16時から21時までは一般入浴できます。シャンプーとボディソープが備え付けられ、ドライヤーも用意してくれてます。
そして、トイレ。
両教会とも仮設トイレがありますが、寶立分教会には軽トラのトイレカーが常駐してます。
教会玄関の目の前に常駐するトイレカー。実は、初期のひのきしん者さんたちは、自身の排泄物はビニール袋にて持ち帰っていた、なんて話しも伺っていたので、どうなることかと心配してましたが、トイレカーのおかげで快適に使用できました。感謝!
寝室は、教会の部屋をお借りします。支援物資のお布団もお借りできます。私たちが行った時は寒かったので、敷布団に寝袋、といったスタイルでこれまた快適に休ませていただきましたよ。
食事は、大変恐縮ながら、朝夕は会長夫人さんが作って下さいました。美味しかったなぁ。
もちろん食材はたくさん持っていき、自炊する用意もしていたのですが、全部“差し入れ”としてお渡しして、料理してくださいました。
昼食は、私たちは北乃洲分教会へ戻って食べました。たくさんカップ麺を持参していたので、それを。教会でお湯を沸かすことができます。
あと、レトルト食品、レンチンご飯などの支援物資が神殿に山積みしてあり、私たちもいただきましたよ。
寶立分教会は、
朝づとめが7時、夕づとめが18時。
宿泊者もみんなでおつとめをして、朝の挨拶。
やはり、おつとめのある日々、これ大事ですよね。
北乃洲分教会のおつとめ時間は、すみません、確認し忘れました、、。
4️⃣ひのきしん内容
この一覧表を見ていただければ一目瞭然。日を開けずして、切れ目なくどこかのグループがセンターを訪れています。
グループ名、作業内容、時間帯が表示されています。
私たちは、倒壊家屋の解体でした。といっても、重機でグシャッとではなく、屋根瓦を1枚ずつはぎ取りました。え?なんで?それは、当家のご家族さんが、思い出の品物を取り出したい、との切望に応えるためです。
私たち、災害救援ひのきしんに携わる者は、どこまでも一列兄弟とたすけあいの精神が大切であり、言わば“おたすけ活動”ともいえます。おたすけとは、難儀する方々の心が陽気になっていただけるよう、安心と安寧をお届けすることだと思います。
倒壊家屋の中から、大切なモノを取り出して欲しい、と言われれば、「はいっ、喜んで!」と一手一つに取り組むのが私たちの姿勢ですね。
私たちが担当した倒壊家屋です。元は2階建ての家屋ですが、平屋建てだったの?と思うほどバタンっと倒れています。しかも、生活道路を塞いでいますので、本来ならすぐにでも重機で解体されるところを、手作業で瓦下ろしから取り掛かりましたよ。
作業は、解体の他にも、家具移動、整地、ゴミ捨てなどの軽作業系はもちろん、重機械を使っての専門作業、或いは炊き出し、避難所の方々の話を聞く傾聴、などなど、“復興”の名のもとに各分野のひのきしんニーズがあります。
5️⃣個人装備とグループ装備
日数分の作業着、手袋、ヘルメット、防塵マスク、タオル。前述通り、自衛隊さんのお風呂を利用できますから風呂道具は要らないですね。あと念のため防寒着。
あ、そうそう、電源タップ。携帯電話、モバイル、イヤホン、など就寝時に充電すべきものって結構ありますよね。差し込み口が多数あるタップは重宝しました。が、やはり節電は心がけましょうね。
作業系だと、内容の軽重に関わらず、ヘルメットは必ず装備して下さいね。
また、安全靴が望ましいですね。雨が降ったらぬかるむので長靴もいるかなぁ。
解体なら、腰袋に最低限の工具があると作業は捗ります。
炊き出し系だと、衛生面と清潔さが大切ですね。しっかりとご準備ください。
ちなみに、私たちは次回は炊き出し系ひのきしんをする予定ですが、テントとプロパンガスは現地でお借りする段取りです。
6️⃣支援物資
私たちはたくさんの水を持っていき、寶立分教会にお届けしました。
また、朝晩は石油ストーブをつけてくださったので、灯油の支援も喜ばれるかもです。石油系は積載量などのルールがありますから、事前にご確認ください。
その他、ニーズを問い合わせることも大切だと思います。
7️⃣その他
・報道でもご存知かと思いますが、道路は悪路です。マンホールが飛び出しています。片側通行もあります。
・ひのきしんに参加の際は、必ず事前にセンターまでお問い合わせください。急に行くと宿泊はできません。宿泊ナシでも、作業現場をコーディネートしてくださいますから、やはり事前に事務局と連絡を取り合ってください。
・ボランティア活動保険。私たちは、株式会社福祉保険サービスを利用しました。
・高速道路利用証明。現地往復の高速道路を無料で利用できる措置です。事前登録をお願いします。
その他、気づいたことは随時追加投稿いたします。また、センターのサイト情報は更新されることがありますので、最新の情報をご覧くださいませ。
🔹祈りを届ける
支援を届ける
今回、手探りの状態で珠洲市へと向かいましたが、行ってみて初めてわかることも多々ありました。
この記事をお読みになって、
「私たちにも駆けつける支援ができそうだな」
と感じていただければ幸甚です。
私たち、同じ信仰を持つ仲間には無限の大きなチカラがあります。
不明な点は、私にわかることがあればお伝えすることもできますので、コメントかTwitter(現𝕏)のDMにてご連絡くださいませ。
今週も最後までお読みくださり、ありがとうございました😊
来週は、珠洲市でのひのきしん活動レポートです。
じゃまた👋