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烏城

🔶田舎者の私は、学生時代、関西在住の友人に恵まれてとにかくいろいろと関西を楽しんだ。仲の良かったお友達の中には京都出身者がいた。彼の実家にお泊まりに行ったり、買い物に連れってもらったり、将軍塚からの眺めを見に行ったり、楽しい思い出ばっかりよ。

そして、関西特有の難読地名の思い出もある。
京都駅の北に「四条烏丸」がある。
私は思いっきり「よんじょうとりまる」と音読し、お友達に大笑いされた。
その光景、今でもハッキリと覚えているくらい、恥ずかしくもあり、自分自身が面白くもあり、また、京都って面白いなぁて思ったり、とにかく懐かしい思い出なんですよ。

今週の記事は、「烏城」。
“からすじょう”ではないですよ。
“とりしろ”でもないですよ。
正解は、“うじょう”。

コレです👇

烏城

真っ黒なお城。
どこのお城だかご存知ですか?

そう、アナタ正解✅
「岡山城」です。
カッコいいですよねー。
一面黒づくめの壁の意匠から“烏(カラス)”の文字が充てられ、烏城との別名を持つお城です。

ちにみに、白づくめの壁は?
そう、白鷺城こと姫路城ですねー

🔶かつて、布教の家岡山寮に1年間起居し、引き続き5年近く岡山に居続けた私。
そしてその期間、後楽園や岡山城を一度も訪れたことのなかった私。

なぜか?

周りに流されやすく、楽々に流されやすく、へっぴり腰なハートの持ち主である私が、観光地に行ったらゼッタイに布教意欲を削がれるであろうことは火を見るより明らかだったので、その地へは近づかなかったのです。
ただそれだけの理由です、、。

以来二十数年間、その地を訪れる機会のないまま現在に至るんですが、先日、岡山に所用があったので、小学5年生の息子を伴って岡山市へ行ったんです。
岡山へは車で瀬戸大橋を渡ればあっという間に到達できるんですが、息子が「特急しおかぜに乗りたーい」とせがむので、電車でGOです🚃

🔶岡山駅。
嗚呼、懐かしの桃太郎像。
ここの真ん前で、1年間、仲間の寮生と共に毎朝12下りのおてふりを勤めたなぁ。
行き交う教友に励まされたり、酔っ払いに絡まれてション◯ンを引っかけられたり、いろんなことがあった桃太郎像広場。

岡山駅東口「桃太郎像」

岡山駅を背に、目抜通り「桃太郎大通り」を約1kmほど東に歩くと、後楽園•岡山城のあるエリア内。石山公園の緑が出迎えてくれます。

石山公園

石山公園を抜けると一級河川である旭川を擁する後楽園と岡山城です。

月見橋が後楽園と岡山城を結ぶ

まず旭川クルーズ船(というとカッコイイが、要は屋形船ですね)で周遊。

旭川遊覧屋形船

前述の通り、私、この地は初見なので、御用のことはすっかり念頭からすっ飛んで、思いっきりツーリスト気分♪
息子も大喜びです。
旭川から眺める烏城は、威風堂々とそびえ、カッコよくて、いつまでも見てられました。
この天守閣は、見る角度によって様々なカタチを現します。不等辺五角形をした三層六階建。

烏城天守

約30分のクルーズを楽しみ、いざ天守へ!

かつての岡山に城が築かれたのが県名由来

場内は、大阪城と同様に、「城の中?」と錯覚してしまいそうな、エレベーター実装の近代ビル仕様。上層階から地上階まで歴史的資料がずらりと展示されていますよ。
歴史好きにはたまりませんなぁ。
しかーし、息子はたったかたったか走ってスルーしていくので、「次回は1人でじっくりと来るぞー」と後ろ髪を引かれつつ、、、

山城は、やはり天守からの眺めが一番です。
ありきたりの表現を用いると“天下をとった気分”に浸れますね。

天守最上階
5階からの眺め
彼方は後楽園
岡山駅を境に山陽本線が斜めに

岡山駅と後楽園・岡山城エリアは桃太郎大通りの一本道で繋がっています。まるで岡山城の立地に合わせて山陽本線が南西に傾斜して現在の位置に設置されたかのような立地。地図で眺めると岡山駅の前後の軌道が斜めに引き込まれているのがよく分かりますね。
そうそう、市内路面電車(120円)もありますよ。

🔶余談ですが、高校時代の友人が、この岡山城天守を借り切って大宴会をしたことがあるんです。コロナ禍以前のことでして、今は開催してませんが、旭川屋形船の船頭さんにお聞きしたところ、申し込めば今でも天守を貸し切ることができるそうですよ!
“岡山駅天守閣で飲み会をやらかす会”です👇

🔶山陽道の要衝、岡山
  晴れの国、岡山
   千鳥の国、岡山(笑)

なかなか良いところです。
今回、改めて楽しむことができました。

🟪あ!思い出した。
桃太郎大通りを息子と歩いてたら、ビルの谷間から聞こえる、よく響く拍子木の音色。
息子が、音源の方向へかけ出した先には、笑顔で神名を流し続けるご婦人さんの背中。

そうだ、俺もこの地で神名を流したんだ。
おやさまのお伴をしたんだ。
そんな勇み心を思い出させてくれたこのご婦人さんの背中を拝みつつ、息子とサイゼリヤに行ったのでした。
「このご婦人さんにお伴して、せめて少しでも一緒に神名を流せよっ」
とのツッコミはナシね😁

おやさまと共に

今週は薄っぺらい旅行記でしたー
また来週👋

-オマケ-
国内のお城で、鳥の名に因むお城ってけっこう多くて、それらを網羅した、面白くて興味津々な、翆野大地さんの記事がこちらです👇
他にも鳥に因んだ楽しい記事がたくさんありますよ♪

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