技術士建設部門【口頭試験】の傾向と対策//確認&評価項目及び採点方法・合否判定基準
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【当ページ掲載記事の要旨】--------------------■
・技術士【建設部門】口頭試験の内容・合否判定基準
・技術士【建設部門】口頭試験で問われる資質能力・コンピテンシー
・技術士【建設部門】口頭試験で確認・評価される項目
・技術士【建設部門】口頭試験の採点方法・採点基準
注)採点表はダウンロード
・口頭試験で合格するためのコンピテンシー階評ライン(5段階評価)
・技術士【建設部門】口頭試験で不合格となる傾向の高い「資質能力」とその対策
・技術士【建設部門】口頭試験における採点格差の調整方法
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注記)noteのテキストエディタでは表の作成が困難であるため、一部の記事は.doc又は.xlsをダウンロードする形式としている。
▼技術士第二次試験の採点方法・採点基準については、文部科学省や日本技術士会からは公表されておらず、ブラックボックスとなっているのが現状である。技術士に求められる資質能力が定義されたことで、十数年前と比べると明確になってきてはいるものの、その資質能力も抽象的であることに変わりはない。
抽象的であるということは、採点者(試験官)の主観が入った採点となり、採点結果にバラツキが生じるということでもある。
具体的で明確な採点基準が不明であるということは、正解が分からないということでもあるといえる。
そのため受験者は、文部科学省や日本技術士会が公表している、
・「令和6年度 技術士第二次試験 受験申込み案内」
・「試験科目別確認項目」(文部科学省)※
※「科学技術・学術審議会/技術士分科会/試験部会/試験部会(第28回)配付資料」
・「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」
などの資料を参考に、試験官から投げかけられる試問に対してどのように回答すれば合格するのかを模索している。
そこで当記事では、技術士口頭試験の採点における、確認・評価項目や採点方法・基準について考察してみた。当然ではあるが、ここで紹介する採点方法・基準が実際の試験において行われているものと全く同じではないであろう。しかし、”当たらずとも遠からず”とは考えているので、「どのよに回答すれば合格できるのか」の指標のひとつとして、参考にしていただければ幸いである。
また、Googleなどの検索エンジンで、「技術士口頭試験の採点方法」などのワードで検索すると、いくつかの記事がヒットするので、参考にしてみていただきたい。
なお、当noteの記事における「模擬口頭試験」においても、当記事の末尾に掲載している「採点表」にもとづいて採点を行っている。
🟧技術士【建設部門】口頭試験の内容・合否判定基準
技術士口頭試験の内容については、文部科学省や日本技術士会から公表されており、ここでは「令和6年度 技術士第二次試験 受験申込み案内」より抜粋して以下に示す。
ここで気になるのは、「技術士としての適格性を判断することに主眼を置き」という記述である。技術士としての適格性に含まれる資質能力は③技術者倫理と④継続研さんであるが、これらの配点(40点)は、技術士としての実務能力に含まれる資質能力である①コミュニケーション、リーダーシップと②評価、マネジメントの配点(60点)よりも低くなっており、矛盾するのではないだろうか。
それでは、実際の試験で割かれる時間が①+②より③+④の方が長いということかというと、受験者の復元問答を見る限りそのような傾向は見られない。
したがって、「技術士としての適格性を判断することに主眼を置き」という記述は気にはなるものの、”受験者が技術士とししてふさわしいかどうかに主眼を置き”と解釈しておけばよいのではないだろうか。
🟠合否判定基準
技術士口頭試験で合格するためには、口頭試験で問われる「コミュニケーション・リーダーシップ」、「評価、マネジメント」、「技術者倫理」、「継続研さん」のすべての資質能力の評価が60%以上でなければならない。いずれか1つの資質能力が59%であった場合は、90%などいくら高評価を獲得しても不合格となる。トータルバランスが問われるのである。
「令和○年度技術士第二次試験口頭試験成績通知書」は、下のようなイメージのものが届く。合格していれば、「技術士第二次試験合格証」と併せて届く。
🟧口頭試験で問われる資質能力・コンピテンシー
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)は、文部科学省や日本技術士会より、下記のとおり定義されている。
出典)
・「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」(文部科学省)
・「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」(日本技術士会)
したがって口頭試験では、試問内容に対して上記した資質能力を有していることが確認できるように回答することが基本となる。
🟧口頭試験で確認・評価される項目
技術士口頭試験でどのように回答すれば高得点を獲得できるかについて知る資料としては、上記した「口頭試験の内容」と「技術士に求められる資質能力・コンピテンシー」のほかに、「試験科目別確認項目」(文部科学省)があることは先述したとおりである。
本表は、技術士に求められる資質能力と、それがどの試験・科目に適用されているのかを一覧にしたものであり、口頭試験では「口頭試験の欄」に○が付されている資質能力が確かめられることが分かる。
🟧口頭試験の採点方法・採点基準
ここまでで、文部科学省と日本技術士会が公表している資料から、口頭試験の採点方法・基準について模索してきたが、やはり不明瞭でブラックボックスのままである。
そこでここでは、「令和6年度 技術士第二次試験 受験申込み案内」に記載されているとおり、”試問の意図を考え簡潔明瞭に回答する”ことを前提として、上記した資料等をベースにしつつ一部加筆し、技術士口頭試験の採用表(下記よりダウンロード)を作成したので、ご活用いただきたい。
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