防水性能を活かしてAKASO EK7000 Proで水中撮影に挑戦 〜GoPro HERO13 Blackとの比較〜
アクションカメラを使用して水中の美しいシーンや、アクアスポーツのダイナミックな映像を撮影することは、アクションカメラユーザーの大きな魅力の一つです。今回は、コストパフォーマンスに優れたAKASO EK7000 Proと、業界をリードするハイエンドモデルGoPro HERO13 Blackを比較しながら、それぞれのカメラの防水性能や水中撮影時の実力について詳しく見ていきます。
防水性能の違い
まず、防水性能に注目してみましょう。
AKASO EK7000 Proは、付属の防水ケースを使用することで、水深40mまでの防水性能を発揮します。この深さは、レジャー目的のシュノーケリングや浅いダイビング、プールでの使用には十分な防水性能です。カメラ本体は防水ではないため、水中で使用する際には必ずケースを装着する必要がありますが、このケースはしっかりと密閉されており、深い水圧にも耐えられる設計です。また、防水ケースを使用しても操作がしやすく、撮影中の設定変更やモード切替も簡単に行えます。
一方、GoPro HERO13 Blackは、ケースなしで水深10mまでの防水性能を持っており、これだけでも浅いダイビングやシュノーケリングには十分対応可能です。さらに、防水ケースを装着すれば水深60mまで対応可能です。これは、深海ダイビングや本格的な水中撮影を行う際に大きなアドバンテージとなります。また、GoProは水中撮影に特化したアクセサリーも多く、ケースの装着なしでも手軽に水中で使用できるという点が大きな魅力です。
結論: AKASO EK7000 Proは、リーズナブルな価格帯でありながら、40mまでの防水性能を誇ります。一方、GoPro HERO13 Blackは、ケースなしで10m、ケース使用で60mという優れた防水性能を持っており、より本格的な水中撮影に適しています。
水中撮影時の画質と映像品質
次に、水中での画質について比較してみましょう。
AKASO EK7000 Proは、4K30fpsでの撮影が可能で、20MPの静止画撮影にも対応しています。水中での映像も、鮮やかでクリアな画質を提供しますが、GoPro HERO13 Blackと比較すると、色彩の再現力やディテールの描写力において若干の差が見られます。特に深い水中では、光が少ない環境での撮影が一般的ですが、AKASO EK7000 Proではそのような条件下で若干ノイズが発生しやすい傾向があります。
一方、GoPro HERO13 Blackは、5.3K60fpsや4K120fpsといった超高解像度での撮影が可能であり、水中でも非常に高品質な映像を記録できます。さらに、GoProにはAquaVisionという水中専用のカラープロファイルがあり、青くなりがちな水中映像の色彩補正を自動的に行います。これにより、鮮やかな色彩で水中の世界を記録できるため、特にダイビングやスノーケリングでの映像表現が大幅に向上します。水中でのディテール描写や色再現性においては、GoProが圧倒的に優れていると言えます。
結論: AKASO EK7000 Proは4Kでの鮮明な映像を手軽に撮影できるものの、GoPro HERO13 Blackは5.3Kでの超高解像度撮影やAquaVisionによる色補正機能が搭載されており、よりプロフェッショナルな水中映像を求める方には最適です。
操作性と使用感
水中での撮影では、カメラの操作性が重要です。水中では手袋をはめたり、動きが制限されるため、操作のしやすさが撮影のスムーズさに影響します。
AKASO EK7000 Proは、防水ケースを使用しても物理ボタンで簡単に操作できます。ボタンは大きく押しやすいため、手袋を着けていても比較的操作がしやすいのが特徴です。また、カメラのメニューもシンプルで、必要な撮影モードや設定に素早くアクセスできる点も魅力です。
一方、GoPro HERO13 Blackは、防水ケースを使わなくてもタッチスクリーンで操作可能です。特に、タッチスクリーンは水中では使いにくいことが多いですが、GoProは非常に反応が良く、軽いタッチでも操作が可能です。加えて、音声コントロール機能があるため、手を使わずに「GoPro、録画開始」といったコマンドを使用して録画を開始することができる点が便利です。この機能は、手がふさがっている場合や、カメラに直接触れることが難しい状況で非常に役立ちます。
結論: AKASO EK7000 Proは、シンプルなボタン操作がしやすく、直感的に使える設計が魅力です。GoPro HERO13 Blackは、タッチスクリーンや音声コントロールによる操作が可能で、特に音声操作が水中での利便性を高めています。
バッテリー持続時間と充電性能
水中撮影は、通常よりもバッテリーを消耗しやすい環境です。冷たい水中では、バッテリーの持ちが重要な要素となります。
AKASO EK7000 Proは、付属の2つの1050mAhバッテリーで1回の充電で最大90分の録画が可能です。バッテリーが2つ付属しているため、長時間の水中撮影でもバッテリー切れを心配することなく撮影を続けられます。ただし、寒冷地や水中ではバッテリーの消耗が早くなる可能性があるため、予備バッテリーを準備しておくと安心です。
一方、GoPro HERO13 Blackは、1900mAhのEnduroバッテリーを搭載しており、特に低温環境下でのバッテリー性能が向上しています。5.3K60fpsの高解像度撮影でも約70分の連続撮影が可能で、1080p30fpsでは約2.5時間の撮影ができます。また、急速充電機能に対応しており、短時間で再び撮影を再開できる点もGoProの利点です。
結論: AKASO EK7000 Proは、2つのバッテリーが付属しているため、長時間撮影に向いていますが、GoPro HERO13 BlackのEnduroバッテリーは、特に低温下でのパフォーマンスが優れており、急速充電機能も大きな利点です。
水中撮影向けのアクセサリーと対応性
水中撮影をさらに楽しむためには、アクセサリーの対応力も重要です。
AKASO EK7000 Proは、さまざまなアクセサリーが付属しており、ヘルメットやバイクなどに取り付けられるマウントが豊富です。水中撮影に特化したアクセサリーは標準では少ないものの、サードパーティ製の水中用アクセサリーを利用することで対応可能です。
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