DJI Osmo Pocket 3のActiveTrack設定で動く被写体を完璧に捉える
DJI Osmo Pocket 3には、動く被写体を自動で追尾するActiveTrack機能が搭載されています。この機能は、被写体をフレームの中心に維持しながら、カメラが自動で追尾するため、撮影者が手動でカメラを操作する必要がありません。特に、Vlogやスポーツ、イベント撮影など、動きのあるシーンでは、ActiveTrackを使用することで、映像の安定感が増し、滑らかでプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
このガイドでは、DJI Osmo Pocket 3のActiveTrack設定を活用して、動く被写体を完璧に捉えるための設定方法やコツを紹介します。
ActiveTrackの基本設定
ActiveTrack機能は、スマートに被写体を追尾するため、カメラが動的に動いても被写体をしっかり捉え続けます。まずは、基本的な設定手順から見ていきましょう。
1. ActiveTrackの起動方法
DJI Osmo Pocket 3のActiveTrackを起動する方法は非常にシンプルです。
タッチ操作で起動:ディスプレイに表示された被写体をタッチして選択するだけで、カメラがその被写体を追尾し始めます。画面上で被写体を囲む緑のボックスが表示されると、ActiveTrackが作動していることが確認できます。
ジェスチャー操作:Osmo Pocket 3には、手を振るジェスチャーでActiveTrackを起動する機能もあります。この機能を利用することで、カメラに直接触れることなく、離れた場所から撮影を始めることができます。これは、Vlog撮影やソロでの撮影に非常に便利です。
2. ActiveTrackモードの選択
Osmo Pocket 3のActiveTrackには、被写体を追尾する方法にいくつかのバリエーションがあります。状況に応じて最適なモードを選択しましょう。
FaceTrackモード:このモードでは、カメラが自動的に人の顔を検出し、追尾します。Vlog撮影やポートレート撮影に最適で、フレーム内で顔を常に中央に配置してくれます。
一般的なActiveTrackモード:顔以外の被写体、たとえば動物や車、人混みなどを追尾する場合に使用します。画面をタッチして被写体を選ぶだけで、カメラがその動きに追従します。
ActiveTrackで動く被写体を捉えるコツ
1. 被写体の選択とフレームのバランス
ActiveTrackを使用する際に、被写体の位置をフレーム内で調整することが重要です。被写体を画面の中央に配置すると、カメラがより正確に追尾しやすくなります。また、追尾が開始された後でも、フレーム内のバランスを保つことが、映像の質を高めるポイントです。
中央に配置:最初の追尾開始時に、被写体をフレームの中心に置き、カメラが自動で追尾するようにします。動きの激しいシーンでも、カメラがしっかり被写体を捉え続けます。
ズーム機能との併用:ズーム機能を併用すると、被写体に寄ったり引いたりしながら追尾できるため、シーンに応じてズームの調整を行うと、よりダイナミックな映像が撮れます。
2. 追尾速度の調整
被写体が速く動く場合には、カメラの追尾速度が重要になります。Osmo Pocket 3のActiveTrackは、被写体の動きに応じて自動で速度を調整しますが、ジンバルの設定を変更することで、より滑らかな追尾が可能になります。
ジンバルの速度調整:ジンバルの「フォロー速度」を調整することで、ActiveTrackの追尾速度を変更できます。動きが速いシーンでは、ジンバルの速度を速く設定することで、被写体を見失わずにスムーズに追尾できます。逆に、静かなシーンでは速度を遅くすることで、より滑らかなカメラ動作が可能です。
3. 背景とのコントラストを意識する
ActiveTrackは、カメラが被写体を認識して追尾しますが、背景と被写体が同系色の場合や、背景が複雑な場合には、追尾がうまく機能しないことがあります。撮影する際には、被写体と背景のコントラストを意識して配置することがポイントです。
背景をシンプルに:動きのある被写体を捉える際は、背景がシンプルな場所を選ぶと良いでしょう。特に人混みや木々の多い場所では、被写体が見失われやすいため、背景を調整することで追尾の精度が向上します。
ActiveTrackを活用した撮影シーン
1. スポーツ撮影
スポーツやアクションシーンでは、被写体が速く動くため、ActiveTrackを使うことで撮影者が動きを追いかける必要がなくなり、集中して構図や映像の質にこだわることができます。
バスケットボールやサッカーなど:選手が激しく動くシーンでも、カメラが自動で選手を追尾するため、プロフェッショナルな映像が撮影できます。
2. ペットや子供の撮影
動きの速いペットや子供の撮影でも、ActiveTrackは非常に有効です。通常の撮影では追いかけるのが難しい動きをカメラが自動で追尾し、常にフレームの中心に被写体を捉えます。
おすすめの設定:子供やペットが活発に動くシーンでは、ジンバル速度を速めに設定し、広角モードで画面全体を捉えると良いでしょう。
3. Vlogやソロ撮影
Vlogや自分自身を撮影するシーンでは、ActiveTrackを使うことでカメラ操作に気を取られることなく、自然な映像を撮影できます。特に屋外や動きのある撮影時に、自動で被写体を追尾してくれるため、表現の幅が広がります。
まとめ
DJI Osmo Pocket 3のActiveTrack機能は、動く被写体を滑らかに追尾し、カメラ操作に手を取られることなく映像の質を向上させる強力なツールです。追尾速度やフレーム配置を工夫することで、より自然でプロフェッショナルな映像を撮影することができます。スポーツ、Vlog、ペットの撮影など、さまざまなシーンでActiveTrackを活用し、魅力的な映像を撮影してみましょう。
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