長時間録画が可能なAKASO EK7000 Proのバッテリー性能 〜GoPro HERO13 Blackとの比較〜
アクションカメラを使用する際、最も重要な要素の一つが「バッテリー性能」です。特にアウトドアでの長時間撮影や旅行の際には、バッテリーの持ちが撮影可能時間に直結します。今回は、AKASO EK7000 ProとGoPro HERO13 Blackのバッテリー性能を比較し、それぞれのメリットや使用シーンに応じた活用法を解説していきます。
バッテリー容量と長時間撮影性能
まず、AKASO EK7000 ProとGoPro HERO13 Blackのバッテリー容量から見ていきます。AKASO EK7000 Proには、2つの1050mAhバッテリーが標準で付属しています。これにより、1つのバッテリーで約90分間の録画が可能です。バッテリーが2つ付属しているため、合計で約180分の連続撮影ができます。これは、1日中アウトドア活動を行う際に非常に便利で、バッテリー交換をすぐに行える点も大きな魅力です。
一方、GoPro HERO13 Blackは、1900mAhのEnduroバッテリーを搭載しています。この新しいEnduroバッテリーは、従来のバッテリーよりも長時間の撮影が可能で、特に低温環境でのパフォーマンスが向上しています。具体的には、5.3K 60fpsの高解像度設定でも、最大70分間の撮影が可能であり、1080p 30fpsでは約2.5時間の連続撮影が可能です。AKASOと比較すると、GoPro HERO13 Blackの方が高解像度でも長時間撮影が可能で、さらに高性能なバッテリーを持っていますが、1つのバッテリーしか付属していない点や追加バッテリーの購入が必要な点ではコストがかかるというデメリットもあります。
バッテリー交換の利便性と撮影の持続性
アウトドアでの長時間の撮影では、バッテリー交換の容易さも重要です。AKASO EK7000 Proは、2つのバッテリーが付属しているため、バッテリー切れの心配が少なく、すぐに交換できるという利点があります。バッテリーの交換が簡単で、外出先でもバッテリーを持ち運べば、長時間の撮影が可能です。これは特にキャンプやトレッキング、ロードトリップなど、長時間電源の確保が難しい環境での撮影に役立ちます。
一方、GoPro HERO13 Blackは1つのバッテリーで長時間撮影ができるものの、バッテリーの容量が大きいため、もし撮影中にバッテリーが切れてしまうと、別途バッテリーを購入しておかないと撮影を続けることができません。バッテリーの交換自体は簡単ですが、追加バッテリーのコストとGoProの専用バッテリーを持ち歩く必要があるため、手間がかかる可能性があります。
低温環境でのパフォーマンス
アウトドア撮影では、気温が低い環境での撮影も想定されます。低温下ではバッテリーのパフォーマンスが低下し、持続時間が短くなることが一般的です。GoPro HERO13 Blackに搭載されているEnduroバッテリーは、特に低温環境での性能向上を図った設計で、氷点下の条件でも安定した撮影が可能です。寒冷地でのスキー、スノーボード、冬の登山など、氷点下でも通常のバッテリーよりも長持ちする点が非常に高評価されています。
対して、AKASO EK7000 Proのバッテリーは、標準的なリチウムイオンバッテリーであり、低温下ではバッテリーの消耗が激しくなる場合があります。そのため、極端な低温環境ではバッテリーの持続時間が短くなる可能性があり、寒冷地での長時間撮影には向いていないかもしれません。しかし、寒冷地での使用を前提としない場合や、予備のバッテリーを携行することで、この問題をある程度回避できます。
充電時間と急速充電の対応
AKASO EK7000 Proは、USB経由での充電が可能で、フル充電には約3時間が必要です。急速充電には対応していないため、長時間の撮影後に再び撮影を行うまで少し時間がかかる点がデメリットです。ただし、バッテリーが2つ付属しているため、1つのバッテリーを使い切った場合でも、もう1つのバッテリーで撮影を続けられるため、急速充電の必要性は少ないかもしれません。
一方、GoPro HERO13 Blackは、急速充電に対応しており、短時間でバッテリーを80%まで充電することが可能です。たとえば、わずか30分の充電で2時間近くの撮影が可能になるため、撮影スケジュールがタイトな場合でもスムーズに対応できます。この点では、頻繁に外出先で撮影を行い、短時間での充電が必要な方にはGoPro HERO13 Blackが優れています。
省エネ機能と長時間撮影に向けた工夫
長時間の連続撮影には、カメラの省エネ機能も重要です。AKASO EK7000 Proには、自動オフ機能や撮影を停止して一定時間操作がない場合に自動で電源がオフになる機能が搭載されています。これにより、バッテリーの無駄な消費を防ぎ、長時間の撮影においてもバッテリーを効率よく活用できます。
GoPro HERO13 Blackも、パワー管理機能が充実しており、必要に応じて自動で画面を暗くしたり、録画中以外の電力消費を抑える設計がされています。また、音声コマンドでの操作や、動作中のエネルギー効率を高める設定があり、効率的にバッテリーを使い続けることができます。これらの省エネ機能により、撮影可能時間がさらに延長され、長時間の撮影にも対応します。
結論:コストパフォーマンスと使い勝手のバランス
結論として、AKASO EK7000 Proはバッテリー性能において、コストパフォーマンスが非常に優れています。2つのバッテリーが標準で付属しており、合計約180分の撮影が可能なため、追加のバッテリーを購入せずとも長時間のアウトドア撮影に対応できます。また、価格もリーズナブルであるため、初めてアクションカメラを購入するユーザーや、頻繁にバッテリー交換を行いたくないユーザーにとっては魅力的な選択肢です。
一方で、GoPro HERO13 Blackはプロフェッショナルな使用環境に最適です。高解像度での長時間撮影や、急速充電、低温環境でのパフォーマンス向上など、細かな点まで考慮されており、アウトドアでの過酷な環境や本格的な映像制作を行う方にはGoProの方が優れています。
どちらを選ぶかは、使用シーンやニーズ次第ですが、バッテリー性能においてはAKASO EK7000 Proは非常に高いコストパフォーマンスを誇り、価格対性能比に優れた選択肢であることは間違いありません。
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