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心安らげる関内を拠点に、人と人とをつないでいきたい

開催告知からチケット販売まで行えるイベント・コミュニティプラットフォーム「ピーティックス(Peatix)」を扱うPeatix Japan株式会社の社員として横浜エリアで利用促進活動を行う傍ら、関内にある横浜市のスタートアップ成長支援拠点「YOXO BOX(よくぞボックス)」にさまざまな人をつなぎこむコミュニティコネクターとしての顔も持つのが畑洋一郎さんです。「HOMEのような場所」という関内を拠点に、人が集まる場に顔を出して交流の輪を広げている畑さん。知り合った相手の能力や魅力を見極め、幅広い人脈の中から合う人同士を結んで新たな仕事やコミュニティを生み出しています。その活動や思いについて聞きました。


複業・兼業制度を活用し、よりコミュニティに入り込んだ活動を展開

大学卒業後に大阪から上京して色々な仕事を経験しました。現在勤務しているPeatix Japan(株)は前職の同僚のつながりで入社し、8年目です。会社は都内ですが横浜に住んでいることもあり、2019年から横浜エリアの担当として活動しています。仕事は主にサービスの利用者を増やすことと、利用者からフィードバックをもらってサービスの改善に生かしていくこと、さらにピーティックスに親しみをもって利用してもらう環境を作るための広報PRです。セールスからマーケティング、カスタマーサクセス、広報PRまでをまとめてやっている感じですね。
横浜を担当して間もなく、「YOXO BOX」が関内に開所することを知ったんです。イベントのお手伝いをしているうちにYOXO BOXの運営事務局から、お誘いいただいて。社の制度を使って複業という形で、コミュニティコネクターとしてYOXO BOXに関わるようになりました。役割はコミュニティ外の方々をコミュニティにつなぎこんでいくことです。都内や関西のイベントに出かけた時に「横浜に行く時にYOXO BOXを見学させてもらえないか」と言われることもありましたし、外の人を呼び込むためのイベントも企画するので、YOXO BOXにもピーティックスにもメリットのある柔軟な働き方だと思いますね。

Gでピーティックスの使い方セミナーを開催し、入居者にも浸透

Gがオープンしてまもなく開催したコラボイベント

G Innovation Hub YOKOHAMA(以下G)とは横浜市からの紹介や、YOXOとGの双方に関わっているファウンダーの相澤毅さんとのつながりで以前からコミュニケーションをとっていたので、オープンしてすぐに「ピーティックス使い方セミナー」を開催しました。外部の人も参加できるセミナーで多くの人に参加していただきましたね。ピーティックスの会員登録者数は現在840万人ほどで、常時全国各地約1.5万件のイベントを扱っています。一度使えば使い方はすぐに分かるほど簡単で自治体や企業のイベントPRや集客にも使われていますし、単発のイベントでも利用できます。有料のイベントを催す際に当日決済にすると歩留まりが心配になりますが、ピーティックスなら事前決済ができて、参加者の管理をしやすく、イベントの告知も多くの人に見てもらうことができるんです。手軽なのでセミナー以降、Gに入居している人たちにもたびたび利用していただいています。Gには横浜に来る以前からの知り合いが偶然入居していたり、関西の仕事でつながった人がたまたま入居者だったりという縁もあって、私自身よく顔を出しています。最近はコロナの流行も落ち着いてきてイベントも増えてきたため、「また勉強会を開いてほしい」という声ももらっていますので、ぜひ開催したいですね。

参加者の満足度が高く、もう一度開催してほしいとの声も

オープンとクローズ、双方の良さを感じられるイベントを開きたい―

普段からイベントに顔を出していろんな人に会うという活動の仕方をしているので、プライベートと仕事の境目がなくなっていて。休みをとっているとむしろ体調を崩してしまったりするんです (苦笑)。いろんな人と会えるのでやりがいはありますね。でも、実は、人と会うのはそんなに得意ではないんですよ。ファシリテーションをやることが多いので、人のことを聞くのは好きなんですが、自分のことを話すのは苦手だったりします。「見知らぬ人ばかりが集まる場に一人で行っていろんな人と話してきて」と言われたら、不安になってしまいますね。だからこそ、それぞれの人のことを知って、”あの人とこの人が知り合いになったら面白そう”とか考えながらコミュニケーションをとるほうが心地良いんです。
コロナ禍はオンラインで個人個人のつながりが、かなり広がりました。その反動で、今度は「クローズした場所で」という流れもあって。クローズした場所というのは安心感はあるけど、外の人との接点ができづらくなるので、そういう点も意識しながら“クローズの良さ”、“たくさんの人と交わる良さ”の両方を感じられるようなイベントを開催できたらと最近考えています。オンラインでつながりを広げてはみたけど、みんなが集まって実際にコミュニケーションとりながら作り上げていくようなものはあまりなくて、もったいないと思うんです。これからはそういう場を作っていろんな人を巻き込んでいけたら良いですね。

「関内は光が柔らかくて、ゆったりと仕事ができる場所」

横浜での働き方、関内の好きなところを語る畑さん

最近では、会社によっては週に2、3日出勤であとは在宅とか、もう会社にはデスクもないという人もいます。今までは毎日出勤して退勤後にご飯を食べに行くような余裕の時間がありましたが、現在の形だと出勤日は朝から晩までみっちりスケジュールが組まれていて余白の時間が全くないという話も聞きます。そうなると外の人と接点を持つことができなくなりますよね。家事をやりながらできるとか自宅で仕事をする効率の良さもある一方で、今まで以上に余白の時間がなくなってしまうのはもったいないと思うので、Gのようなシェアオフィスを利用する人が増えれば良いですよね。
私は横浜の中でもYOXO BOXやGのある関内はHOMEという感覚を持っているんです。仕事でランドマークタワーに入っている産学連携イノベーション拠点にも出入りしているのですが、関内とみなとみらいとでは時間の流れや光の射し込み方が全然違うんですよ。高層で景色が開けているランドマークは強い光が射し込んできます。対して関内はグラウンドレベルに近いからなのか、光が柔らかくてゆったりとした感じ。極端にいうと公園で散歩しているとか、くつろいでいるような感覚に近くて、リラックスできて「いいなぁ」と思いますね。余裕をもって仕事ができている感じがして心地よいです。そんな関内を拠点に色々な人をつないでいきたいですね。

関内のおすすめのお店…
喫茶店「スカイレイ」…関内第一ビルの1階にある、昭和の面影を残す喫茶店。長年のたばこの香りが漂うような雰囲気で、私は吸いませんが、ゆったりリラックスしてお客さんとコーヒーを飲みたい時に利用します。ランチも美味しいのでおすすめです。数年のうちに再開発の工事に入るエリアなので、お早めに! 


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