レッド・ツェッペリン歌詞と英語(3)STAIRWAY TO HEAVEN(1971年 「レッド・ツェッペリン Ⅳ」)
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(再掲)数十年前、小学校高学年のころ、ビートルズを全曲聴き終わったので(途中、ビートルズと並行して、ザ・フーを、なぜか別格に感じて聴いていました)、中学生時代にかけて、Rockを本格的に聴き始めました。1975年、アイアン・メイデン、エア・サプライ、セックス・ピストルズ、レインボー、1976年、ザ・クラッシュ、TOTO、フォリナー、ボストン、ラット、1977年、デフ・レパード、ポリス、1978年、デュラン・デュラン、ホワイト・スネイクなどが結成されました。しかし、ラジオから流れてくる初めて聴く曲に強烈な印象を受けたバンドがいくつもありました。そのほとんどが1968年に結成されています。イエス、キング・クリムゾン、ディープ・パープル、ブラック・サバス、フリー、そしてレッド・ツェッペリンです。
当時、レッド・ツェッペリン、ロバート・プラントの歌詞を重要視していませんでした。というより、何を言っているのか意味不明?難解?な歌詞が多というイメージのままでした。ギターキッズが弾きたくなるジミー・ペイジのリフが先にあって、歌詞が置き去りになっていたのです。
今回は、初心に戻り、改めて一体、何を物語っていたのか解明したいと思います。
エピソード
やはり、この曲は書かざるを得ません。1980年前後、土曜夕方FMに「リスナーロックリクエストベスト10」みたいな番組がありました。この曲は、数週間連続で1位を獲得していました。今日でも、世界の各ラジオ局において「最もオンエア回数が多い曲」のひとつでしょう。このころ、ギターの試奏で楽器店に行くと、必ずこの曲のオープニングを弾いていました。すると、自分だけではなく、他の客も弾いているという恥ずかしい思いをして以来、別の曲を弾くようになりました。聞いた話ですが、ロバート・プラントはこの曲をステージで歌うのはキライだと言われています。ジミー・ペイジのインプロビゼーションが長すぎるからだという子供のような理由だとか。
しかし、歌詞は難しいというか、幻想的というか。
Lyrics
There’s a lady who’s sure
all that glitters is gold
And she’s buying a stairway to heaven.
ある婦人は信じている
光り輝くものは全てが黄金だと
彼女は天国への階段を買おうとしている
When she gets there she knows,
if the stores are all closed
With a word she can get what she came for.
Ooh, ooh,
and she’s buying a stairway to heaven.
そこにたどり着けば、彼女はわかっていて
店が全部閉まっていたとしても
ある言葉を唱えると
目的のものを手に入れることができるって
だから彼女は天国への階段を買おうとしている
There’s a sign on the wall
but she wants to be sure
‘Cause you know sometimes
words have two meanings.
壁に何かの掲示がある
でも彼女は確信がほしい
なぜなら、そう、言葉には2つの意味があるから
In a tree by the brook,
there’s a songbird who sings,
Sometimes all of our thoughts are misgiven.
小川のそばの木で、鳴き鳥が歌っている
時には、考えることすべてが疑わしくなると
Ooh, it makes me wonder,
Ooh, it makes me wonder.
あぁ何なんだろう
There’s a feeling I get when I look to the west,
And my spirit is crying for leaving.
感情を覚えるんだよ、西の方を向くと
そして僕の魂が、離れようと叫んでいる
In my thoughts I have seen
rings of smoke through the trees,
And the voices of those who stand looking.
僕の思考の中で、
木々の間を抜けていく煙の輪を見たんだ
そして立って眺めている人々の声も
Ooh, it makes me wonder,
Ooh, it really makes me wonder.
And it’s whispered that soon
if we all call the tune
そして囁かれる
すぐに
僕らみなが調べを求めれば
Then the piper will lead us to reason.
笛吹きが僕らを理性へと導いてくれるだろう
And a new day will dawn
for those who stand long,
And the forests will echo with laughter.
新たな日が幕を開ける
長い間、耐えてきた者たちに
そして森に笑い声がこだまするだろう
If there’s a bustle in your hedgerow,
don’t be alarmed now,
It’s just a spring clean for the May queen.
生垣の中でざわめきが起こっても
驚くことはない
5月の女王を迎えるための春の掃除だからね
Yes, there are two paths you can go by,
but in the long run
There’s still time to change
the road you’re on.
And it makes me wonder.
そう、君には進める2つの道がある
でも長い目で見れば、
選んだ道を変える時間はまだあるよ
Your head is humming and it won’t go,
in case you don’t know,
君の頭の中で唸る音がしていても
それは鳴り止まない
君が気づかなければ
The piper’s calling you to join him,
笛吹きが、君を誘っているんだよ
Dear lady, can you hear the wind blow,
and did you know
Your stairway lies on the whispering wind?
親愛なる婦人よ
風が吹くのが聞こえるかい
そして君は知っているかい
天国への階段は囁きの風に横たわっているのだと
And as we wind on down the road
Our shadows taller than our soul.
そして道を曲がりくねって下っていくと
僕らの影は、僕らの魂より高くなって
There walks a lady we all know
Who shines white light and wants to show
How everything still turns to gold.
そこへ僕らが知る婦人が歩いてくる
白い光を放って
彼女は示したいのさ
あらゆるものが今でも金に変わるってことを
And if you listen very hard
The tune will come to you at last.
そして、よく聞けば
その調べが最後には君のところにやってくるんだよ
When all are one and one is all
To be a rock and not to roll.
すべてのものが一つになり
一つのものがすべてになる
そして一つの岩になり、転がることはせず
And she’s buying a stairway to heaven.
彼女は天国への階段を買っている