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プロ修斗後楽園ホール大会Vol.8情報(2024年11月30日開催)


開催概要

[大会名]プロフェッショナル修斗公式戦
 PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.8
[日 時]2024年11月30日(土)
[開 場]17:00[開 始]18:00 ※開場中にオープニングファイトを実施予定
[会 場]後楽園ホール
[協 力]一般社団法人日本修斗協会
[認 定]修斗コミッション
[主 催]株式会社サステイン

個人的見どころ

三大チャンピオンシップ

今大会は、当初より決定済みの岡見勇信選手vsキム・ジェヨン選手の世界ミドル級チャンピオンシップだけでも、十分楽しみだったのだが、さらに、世界フェザー級チャンピオンシップとしてSASUKE選手vs椿選手、環太平洋ライト級チャンピオンシップとしてエフェヴィガ選手vsマックス・ザ・ボディ選手が追加され、一気に特大イベントとなった。

※SASUKE選手欠場により、世界フェザー級チャンピオンシップ SASUKEvs椿飛鳥は中止に。

世界ミドル級王座決定戦 岡見vsキム

比較的軽量級の選手が多い修斗にあって、ミドル級は事実上の最重量級。このチャンピオンシップも、岡見選手がいたから成立したというのは正直なところだが、山下志功~バハドゥルザダの時代から止まったままの時間を再び動かすことになるこの試合、楽しみにしたい。そして、可能であれば、この勝者に海外志向が強い岩﨑大河選手にも絡んで欲しいところ。

環太平洋ライト級王座決定戦

修斗のライト級は、今年の夏に世界戦が行われ、キャプテン☆アフリカ選手が戴冠。それにともない空位となった環太平洋王座の決定戦が行われる。
エフェヴィガ選手は、非常に高い意識で海外を目指しており、実際にTTFで見せた強さを鑑みると、環太平洋の枠は超えていそうだが、まずは、ベルトの形にしてそれを証明して欲しいところ。
マックス選手は、前戦は西尾選手にKO負けも、その西尾選手が出場不可と言うことで回ってきた機会を活かしたい。

【中止】世界フェザー級チャンピオンシップ SASUKEvs椿飛鳥

正直に書くと、ビックリした、というのが本音だ。
SASUKE選手は、王者として2度防衛。速く、強いスタンド、絶妙なタイミングの足技でのテイクダウン、寝かせてからの技術も高い。現在の修斗で最高のオールラウンダーだ。そろそろ修斗を卒業して、次の舞台、海外に行くのだろうな、と思っていた。たとえば、昨年末は、誰もが攻略に苦労する半蔵選手を相手に完勝。中国対抗戦でも、タフな国際戦をものともせず、スロエフストレッチで快勝。ああ、こりゃ強い!と脱帽するとともに、すぐに他のランカーとの対戦が見てみたい、という気にさせないほどの強さがあった。
一方の椿飛鳥選手。全日本アマ修斗優勝、ABEMAの格闘代理戦争経由で修斗にデビュー。知名度の高さの一方で、なかなか勝てない苦しい時を経て、粛々と自分のスタイルを磨き、ランキング1位にまで勝ち上がってきた。飛び抜けた怪物感はないが、クレバーな試合運びで先手を取り続ける巧さがある。ただ、環太平洋王者、上原選手との対戦が先かなと思っていた。
ということで、ランキング的には、戦って然るべき立場ではあるが、今がそのタイミングとは思っていなかったので驚いた。
率直に、SASUKE選手優位は動かないと思う。それくらい、強い。一方で、あれだけ、SASUKE選手に絡み続けてきた椿選手が無策で臨むとも思えない。SASUKE選手が圧倒的な差を見せつける試合になるか、椿選手が何かをやってくれるはずという期待を紡いでくれるか。楽しみにしたい。

対戦カード

※2024年11月26日現在(試合順確定)

メインイベント 世界ミドル級チャンピオン決定戦5分5R
岡見 勇信(日本/同級世界2位/EXFIGHT)
キム・ジェヨン(韓国/同級世界3位/NOVA MMA)

岡見 勇信(日本/同級世界2位/EXFIGHT)キム・ジェヨン(韓国/同級世界3位/NOVA MMA)
Ⓒサステイン

岡見勇信選手は、言うまでもないリビング・レジェンド。サンダーの相性で知られる岡見選手は、UFCの日本人の重量級選手としては空前絶後の成績を残す。抜群のフィジカルから、強烈なテイクダウン&パウンド。後進の指導でも有力な選手を大勢輩出しており、自ら戦うだけでなく、戦いを見据える戦略眼も凄いのだと思う。

岡見 勇信(日本/同級世界2位/EXFIGHT)

キム・ジェヨン選手は、非常にタフで強力なストライキングを武器とする。岡見選手とは1年前に対戦。打撃戦からのタフファイトで、惜しくも敗れたが、もう一度戦うことがあったらわからない…という見方も多かったと思う。そして、まさに、その機会がベルト付きでやって来た。気合いも入るでしょう。

キム・ジェヨン(韓国/同級世界3位/NOVA MMA)

セミファイナル 環太平洋ライト級チャンピオン決定戦5分3R
エフェヴィガ雄志(同級1位/TRIBE TOKYO MMA)
マックス・ザ・ボディ(同級3位/BRAVE)

Ⓒサステイン

エフェヴィガ雄志選手は、当て勘のよい強烈なパンチ、倒されない強さ、組み伏せてからのパウンドの強さをもち、海外修行も経験。前戦のTTFでも、元Bellatorのエマニュエル・サンチェス選手を苦もなくパンチで沈めた。空道のベースに、TRIBEでの猛者練習。アマ修斗ではEXトーナメント、外部ではEX-FIGHTで活躍、プロ戦績以上に経験を持っていると感じる。海外挑戦を狙っていることを公言しており、環太平洋のベルトくらい簡単にとるつもりでいるだろう。

エフェヴィガ雄志(同級1位/TRIBE TOKYO MMA)

マックス・ザ・ボディ選手は、強靱なフィジカルからくり出す、フック、ケージレスリングの強さが魅力。キャプテンアフリカ選手と環太平洋王座のベルト争ったことがあり、今回、二度目のタイトル挑戦となる。前戦は、パンクラスの西尾選手とのパワフル対決だったが、フックをもらってKO負け。本来であれば、西尾選手がこのタイトル挑戦という段取りだったが、西尾選手の辞退により、マックス選手に機会が転がり込んできた。

マックス・ザ・ボディ(同級3位/BRAVE)

第4試合 2024年度新人王決定トーナメント準決勝 フライ級5分2R
中池武寛(パラエストラ小岩)
シモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)

中池武寛(パラエストラ小岩)シモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)
Ⓒサステイン

中池武寛選手は、昨年の全日本アマチュア修斗で優勝。「平良達郎をフルボッコにしたい。」のインタビューも話題となったが、プロデビュー後、その言葉に信憑性を持たせるような圧勝を重ねて決勝へ。スッと突く、見えないジャブを起点に、パンチ&カーフで怯ませると、あっという間のバックテイク。呼吸をするように教科書のような動きを見せる、生粋のネイティブMMAファイター。

中池武寛(パラエストラ小岩)

シモン・スズキ選手もまた、昨年の全日本アマチュア修斗で優勝。ただし、上のバンタム級だったが、プロではフライ級に落としてきた。ガツガツと前に出ていくストライキングから、組んでもケージ際での攻防も強く、自身のタフネスも高い。試合後半で失速気味になることが多かったが、そろそろその点も対応してきそう。

シモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)

第3試合 バンタム級5分2R
平川智也(同級世界6位/マスタージャパン東京)
杉野光星(ALLIANCE)

平川智也(同級世界6位/マスタージャパン東京)杉野光星(ALLIANCE)
Ⓒサステイン

平川智也選手は、キャリア10年に及び、9月大会から連続参戦。前戦は新井選手を相手に、強打でプレッシャーをかけ続けるも、攻めきれずにドロー。広めのスタンスで、頭を振りながらプレスを掛け、飛び込んでのカーフ、長いパンチを強振。ガツンと当たれば一発で相手がよろめく強打は、さながら重機のよう。グラウンドの対応力も高いが、今回は、そこが焦点になりそうな予感。

平川智也(同級世界6位/マスタージャパン東京)

杉野光星選手は、プロ修斗2戦目。2022年にはプロ昇格が認定され、2023年のデビュー戦は谷井選手に判定勝利。空道の実績も高い谷井選手の打撃にあわせてタックルに入り、スクランブルでも強さを見せ、パンチも渡り合った。平川選手とはキャリア差はあるが、見応えのある試合が期待できそう。

杉野光星(ALLIANCE)

第2試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2024 フライ級5分2R
須藤晃大(勝ち点9/EXFIGHT)
亮我(勝ち点5/ゴンズジム)

須藤晃大(勝ち点9/EXFIGHT)亮我(勝ち点5/ゴンズジム)
Ⓒサステイン

須藤晃大選手は、現在、勝ち点トップ。鋼のようなボディで、一つ一つの技術が力強い。そのうえ、EXFIGHTらしい、倒されずに倒す技術、戦略があり、相手をねじ伏せるような試合を重ねてきた。リーグ戦では、ヤックル選手を一撃で沈めた1RKO勝利がポイントとして効いている。一番キャリアのある大竹選手にも判定勝利を挙げ、全勝で最終戦に臨む。

須藤晃大(勝ち点9/EXFIGHT)

亮我選手は、昨年度新人王。新人王決勝は不戦勝だったので、いよいよ東京にお披露目となる。素早く前に詰めて強打、そこから組み付いてテイクダウン。あとは、獰猛に、グラウンドパンチ、肘を落としていく。一方で、相手の下からの仕掛けを察知して粛々と対処する冷静さもあり、知性の高い猛獣のようなファイトだ。

亮我(勝ち点5/ゴンズジム)

第1試合 フェザー級5分2R
たてお(同級世界9位/ELEVEN)
島村 裕(パラエストラ小岩)

たてお(同級世界9位/ELEVEN)島村 裕(パラエストラ小岩)
Ⓒサステイン

たてお選手が、9月大会から連続で参戦。憧れの岡見選手と同じ大会で試合をしたいと訴えたとのこと。見かけの体格よりも遙かに重量感のあるファイト。じわじわと前に出て、なぎ倒すような強打を繰り出し、撃たれても怯まず、グラウンドでもすり潰すような展開を見せる。前戦での椿戦は、かつてのような底知れない怖さが控えめな印象だった。真の復活を期待したい。

たてお(同級世界9位/ELEVEN)

島村裕選手は、修斗ではなかなか勝ち星を得られないが、言うまでもなく実力者。サウスポーから強度の高い正確なスタンド。組んだかと思うと、あっと驚くような一瞬の投げを見せ、組み伏せればタイトな寝業と切れ味のある極めを持つ。毎試合、島村選手は強いな!と思わせてくれるが、結果だけがまだついてこない感じ。そろそろスカッとする勝利が見たい選手だ。

島村 裕(パラエストラ小岩)


チケット販売

VVIP 50,000円/VIP 25,000円/RS 15,000円/SS 12,000円/S 10,000円
 ※全席指定、全て税込み価格。
 ※当日は500円増し。
 ※小学生以上はチケットが必要。

会場

後楽園ホール

アクセス

  • JR「水道橋駅」西口

  • 都営地下鉄三田線「水道橋駅」A2出口

  • 東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」2番出口

  • 都営地下鉄大江戸線「春日駅」6番出口

X(twitter)/Instagram転載用テキスト

11/30 プロ修斗後楽園ホール大会
#shooto1130  #修斗旅

おまけ 画像置き場


欠場情報

【中止】世界フェザー級チャンピオンシップ5分5R
SASUKE(王者/マスタージャパン東京)
椿 飛鳥(挑戦者・同級1位/トライデントジム)

Ⓒサステイン

今大会出場を予定していた世界フェザー級チャンピオン・SASUKE が練習中に膝を負傷。左膝外則側副靱帯損傷の為、ドクターストップとなり欠場。椿飛鳥との世界フェザー級チャンピオンシップは中止

https://x.com/xshooto/status/1861353646338044003

SASUKE選手は、現在の修斗の最高戦力。3度目の防衛戦に挑む。スタンドもグラウンドもオールラウンドに正確で、速く、力強い。フィジカル負けすることもない、階級的に均整の取れた体。試合内容も実績も修斗のランカーから頭一つ二つ抜けている印象だ。スタンドでは、シュアなパンチ、相手をよく見てフックを合わせるなど多彩。また、動きに合わせて足を払ってテイクダウン。四つで組んでからも、スムーズに組み倒せるのは大きな強み。寝かせてからは、パウンド、サブミッションと自在に展開できる。本物のウェルランダーは、今回も勝って、海外挑戦に弾みをつけたい。

SASUKE(王者/マスタージャパン東京)

椿飛鳥選手は、全日本アマチュア修斗で優勝。格闘代理戦争で青木選手と組むことになり、知名度が伸びていく一方で、プロ修斗デビューは厳しいスタートになったが、そこを越えて、一戦一戦、着実に強くなってると感じさせるファイトを展開して勝ち星も重ねた。特に、直近の三戦、齋藤翼、結城大樹、たてお戦では相手の持ち味を封じて競り勝ち、見事だった。軽妙な言動のキャラと本格志向のギャップで、ファンとしてもどう捉えて良いのかよくわからない時があるが、修斗世界1位として堂々とタイトルに挑戦する。

椿 飛鳥(挑戦者・同級1位/トライデントジム)

【中止】バンタム級5分2R
榎本明(リバーサルジム東京スタンドアウト)
中野剛貴(KRAZY BEE)

榎本明(リバーサルジム東京スタンドアウト)中野剛貴(KRAZY BEE)
Ⓒサステイン

そしてもう一試合、今大会で行う予定でした榎本明vs中野剛貴の一戦も、榎本選手が大会直前の調整中に眼を負傷。左眼眼球打撲等と診断され全治1ヶ月で今大会を欠場することとなりました。

https://x.com/xshooto/status/1861353886386397229

榎本明選手は、非常に攻撃力が高いストライカー。手足が長く、上下にゆらゆらと揺れながらリズムを取って、長い間合いからカーフ、ジャブを差す。テイクダウンを切り、相手が怯めば、長いストロークの左右のパンチを一気に繰り出すラッシュも強い。ライダーHIRO戦に続いて連勝を狙いたい。

榎本明(リバーサルジム東京スタンドアウト)

中野剛貴選手は、前戦の瀬戸口戦では、鍛えられたボディから、強烈なカーフ、ワンツーで積極的に攻め、相手のテイクダウンには壁を使って冷静に対応、プロ修斗初勝利を挙げた。逆転を許した人見戦でも、正確で強力な攻撃で序盤を制しており、Jセロウ戦では完封。いよいよ勢いに乗りそう。

中野剛貴(KRAZY BEE)

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