修斗旅 プロ修斗福岡大会 TORAO32編(後編)
今回の修斗旅、福岡大会TORAO32編の後編です。
前回までのあらすじ
大会当日、観戦前に軽い気持ちで腹ごしらえをしようと思ったGigioさんだったが、並んだお店(ひらお)が大行列。果たして大会開始までに食べることができるのか?
そして、並んでいる間にも、見知った顔が通り過ぎ、覗き込んだり、ご挨拶いただいたり…。「あいつ、ひらおに並んでたせいで試合に間に合わなかったんだぜ(笑)。」などと後ろ指で秘孔を突かれたら恥ずかしさで爆死しそうだ。
何とか、時間ギリギリで食べることができたギギオさんは、お店を後にする。会場前には既にお客さんたちが集まっているが、急ぎ足でそこを去る。
会場入り
ホテルに戻るも、腹いっぱいの状態で駅まで走ったりしたから、吐きそうになってしまった。そして、這々の態でカメラとチケットを持って再出発した時には、何の躊躇もなくタクシーを選んでいました。
文明の利器、タクシー。最高。
10分ほどでアクロス福岡到着。会場は地下2階。小走りで階段を駆け下り、チケットをもぎってもらって入場すると、いろんな方を見かけます。
広島のPEACE&MOSHのマハルくんもmobstylesの物販で張り切っている。
余談だが、PEACE&MOSHは、リニューアルに向けて現在充電中。スタッフのノブコさんが5月末まで、東京の押競万寿に研修に来ていますが、6月からは、マハルくんが入れ替わりで東京に来るとのこと。
もう一つ余談だが、マハルくんは現在坊主頭。
その刈り上げられた頭をなでると、密度の濃いチクチクが手のひらに刺さって、何とも心地よい。なでるときは、許可をもらってなでてほしい(ギギオさんは勝手に撫でた)。
エントランスで安芸選手とかともちょろっとお話しして、会場イン。
寒いっ!٩( 'ω' )و
外は初夏の陽気だが、館内はエアコンがガンガン効いていた。後で聞いた話だが、選手も「寒かったっすね~」と話していたので、控室も冷えていたのだろう。
しかし、熱戦が全てを吹き飛ばしてくれるはず。
TORAO32
今大会は、メインが野尻選手vs磯城嶋選手。伝統的な、地元の雄、ベテラン地元選手が外敵を迎え撃つという構図ではなく、未来を切り開くべき若い二人に委ねられた。
試合数が多かったので、全試合をレビューするのが難しいが、印象的な試合などをいくつか振り返る。
…と思ったが、ここでは長くなるので、試合の感想は別にまとめた。
こちらをご参照下さい。
夜は中洲へ
大会終了後、いろいろあって、夜2時半まで飲んでいたことは秘密だ。
翌朝 おきよ食堂へ
結局、ホテルに帰って3時前、寝たのが4時頃。朝8時半に目覚ましをかけたが、起きたら10時過ぎだった。レイトチェックアウトのプランで良かった…あぶね。
慌てて荷物をまとめて、チェックアウト。ホテルにスーツケースを預けて、朝食(兼昼食)へ。
さて、どこへ行くか。いくつか選択肢があるが、すぐに、おきよが思い浮かんだ。
正直、旅行前は、「おきよは、ゴールデンウィークにも行ったから、今回は行かなくても良いかな〜」などと話していたが、昨日の野尻選手の活躍を見たら行かざるを得ないでしょう!
しかも、野尻選手はマイクで「おきよは朝9時からやってますんで、明日、来てください!」とアピール。
「いやいや、今、こんな激しい試合が終わって、明日の朝9時から仕事て。13時間後ですよ?(笑)」と思っていたが、お店に行ったら、本当に料理人・野尻由定がそこにいた。
あんな激闘のあとに、にこやかな顔で、朝から板前さんとして厨房に立っていた。本当に凄い。当然、仕込みや開店準備もあるだろうから、もっと早くから厨房にいたはず。それは、こんなシーンに立ち会えたのだから感動しますよ。
おきよは鮮魚市場会館の中にあり、やはり魚が美味い。刺身定食に、ごま鯖を追加した。
美味い!刺身はもちろん、ごま鯖も美味い。追加で頼んで正解。
ごま鯖に関しては、東京でも出すお店は見かけるが、福岡には勝てない気がする。福岡で食べるごま鯖は本当に美味しい。
また、美味いだけでなく、ボリュームもあり、満足感が高い。既に昼近くになって、市場関係者やビジネスマン、そして観光客で満席だ。
食べ終わって店を出ると、長い行列ができていた。混み合う寸前のちょうど良いタイミングで入れてラッキーだった。
野尻選手、これからも修斗とおきよの二刀流で頑張ってほしい。
チャリチャリの旅
満腹で、市場会館を出ると、まだフライトまでかなり時間がある。
とはいえ、電車に乗って太宰府に行ったり、小倉に行くほどの時間はない。そこで、もう少し街をぶらぶらすることにした。
そんなとき、目に飛び込んできたのが、チャリチャリ。
好きな場所で借りて、目的地で返すシェアサイクル。
福岡では、これが便利だと聞いていたが、今まで使う機会がなかった。また、少し前に、木村選手が出稽古先でチャリチャリを利用していることをポストしていて、気になっていたのだ。
最終日は雨予報だったが、まだ降り出していないし、博多駅まで、これで移動することにした。
その場でアプリをインストール。連絡先やクレジットカードを登録。準備ができたら、自転車のQRコードを読み取り、通信で鍵を解除。
いざ、レッツラゴー。
ちなみに、自転車にはノーマルの人力と電動アシスト付き自転車があるが、このポートには後者がなかった。だが、福岡市のこのあたりはほぼ平坦で、わざわざ電動アシスト自転車を選ぶ必要がなかった。なお、利用料金は、ノーマルが1分7円、電動アシスト自転車が1分17円だ(2024/05現在)。
いやぁ、久々に自転車に乗ったが、気持がちいい。
歩いて行けないこともないが、バスやタクシーを使った方が楽な観光スポットも、自由に行ける。そう、チャリチャリならね。
博多ポートタワー
まずは、海際に立つ博多ポートタワー。東京タワーや通天閣と同じく、内藤多仲の設計だ。
このタワーは、特に電波塔としての役割もなく、純粋にシンボルとして観光目的で建てられたもの。なんと、展望台が無料だ。高さは福岡タワーに及ばないものの、市街地へ近いこともあり、高さ以上の楽しさがある。タワーの周りには付設のお店も色々ある。
福岡国際センター
そこから福岡国際センターへ。大相撲九州場所などが開催される会場だ。
プロレスでもよく使われているが、キャパが1万人程度とのこと。修斗でもこれくらいの会場が埋まると良いね。
カルペディエム福岡
さて、雲行きが怪しくなってくる中、大博通りを走る。
すると、一際おしゃれなジムが大通りに面した駅近くに現れる。
われらが、第6代修斗ウェルター級環太平洋王者田村ヒビキ選手こと田村幸成さんのジムだ。
初めて見たときは、「こんな凄い場所にあるの?」と驚いた。カルペはどこもおしゃれなイメージだが、福岡も例に漏れずブランディングが行き届いていると思った。
もともと道場破りに行くつもりはなかったし、そのまま逃げるように走り去った。
キャナルシティ
ちょっと角を曲がって、キャナルシティへ寄り道。ポートが空いていれば、一旦自転車を返却して、中で遊ぼうと思ったが、空きがなかった。無念。
キャナルシティは、複合商業施設だが、隣接する新館であるイーストビルは既に閉館されている模様。これから再開発が進むようだ。
キャナルシティ自体はそのまま営業するのかよくわからないが、今時、こんなダイナミックな造形はなかなかできないだろうから、このまま、ずっと愛され続けると良いなと思いました(小学生並み感想)。
煮魚少年を経由して博多駅へ
ここで、大粒の雨が降ってきてしまったため、寄り道散策を諦めることに。
ただ、食べるわけではないが、好きなお店を覗きたくて、濡れながら、キャナルシティ近くにある食堂煮魚少年へ。
ここの煮魚定食は骨まで柔らかく煮込まれていて、かなり美味しいので、是非どうぞ。味噌味も醤油味もいける。
雨に打たれながら、自転車を漕いでいくと、真正面に博多駅が見えてきた。
どうでも良いけど、この写真の真ん中のビジネスマン、横断歩道もないところを堂々と渡っている。
それはさておき、チャリチャリを返却しなければならない。
このとき、アプリを確認すると、どのポート(自転車置き場)が空いているかがわかる。しかし、駅周辺は、△や×印が多く、意外とポートが空いていない。駅までチャリチャリを利用するというパターンが多いのかな。
そうこうしている間にも、料金は積み上がっていく(1分7円)が、焦るほどの金額ではない。幸い、近くのポートに返せた。
ポートに自転車を止め、鍵を掛けて、アプリで利用終了を確認。無事返却。
今回のチャリチャリ利用は1時間17分で、料金は割引ありで456円。軽い運動もできたし、気楽に借りて、気楽に返せるのが良い。
これは、良いものを覚えたな。
時間が余った
雨が降ってきたので、思いの外、早くに散策を打ち切ることになり、飛行機までの時間が余った。
やることがないので、福岡県でも有名なカフェでミニシロノワールをいただいた。自転車で失ったエネルギーを取り戻さなければ。
ちなみに、修斗旅に出かけると、地元の料理を食べ過ぎて、「く、苦しい…」とたびたびポストしているのだが、「よくそんなに食べて太りませんね。」と言われることがある。
いや、太るに決まってるでしょ。
ラーメン滑走路から飛び立つ
カフェで小一時間仕事をして、福岡空港へ。そろそろこの修斗旅も終わりが見えてきた。
福岡空港は、近年、利用者増により、保安検査に時間がかかる事が多く、早めにスーツケースを預け、保安検査を通ってしまうのが吉。
ただ、それにしてもまだフライトまで1時間もあるので、最後の福岡飯に挑む。
ラーメン滑走路である。
福岡空港の利用客は、皆、この滑走路から飛び立つ。
自分も、上手に加速して安全に離陸したい。そんな思いで選んだのが、このラーメン。
正直言うと、豚骨ラーメンを食べると、すぐにお腹を下してしまうので、本当は、飛行機に乗る前に食べるもんじゃないんだよな…。
ということで、見た目だけでもあっさりした感じの、クリアとんこつというものを試してみた。気持ちの問題だ。
なるほど、透明なスープで塩ラーメンのような見た目だが、口に運ぶと、確かにこれはとんこつの香りと味。なんとも不思議な感覚だった。
さすがに飲み干せなかったが、最後の福岡飯としては悪くなかった。
ネバーエンディング修斗旅
以上をもって、今回の修斗旅はほぼ記録完了。
基本的に一人旅なので、無計画で、思いつきにしたがって移動したり食事を食べたが、事前に予習していたことも役だって、ストレスがなく、楽なものである。
一方で、数人で行く修斗旅もまた楽しい。
まぁ、何人で行っても無計画なんですけど。
修斗が全国で開催される限り、修斗旅のチャンスはある。今年行った場所だけでも、香川、沖縄、新潟、福岡。さらに、これから、広島、大阪、山口がある。
どこの大会にも、独自の雰囲気があり、特徴がある。それぞれを、各地の観光と一緒に楽しんで欲しい。
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