修斗旅 プロ修斗新潟大会越後風神祭り12編
プロ修斗新潟大会 越後風神祭り12
今年も年2回開催されるプロ修斗新潟大会のうち、春の大会「越後風神祭り12」に行ってきた。
今年の会場は、久しぶりにライブハウス「新潟LOTS」に戻ってきて、色々と元に戻ってきたという感じがする。選手も、デビュー戦の地だったり、激闘の思い出もある会場で、思い入れが強いと思われる。
今大会は、ゴールデンウィークの始まりの4月29日開催で、新幹線も混みそうだなと思って、指定席を予約した。駅は混雑して、ほぼ100%の乗車率というところだったが、スムーズに新潟に到着。
唯一、小さなトラブルとしては、意気揚々と新潟駅で降りたが、新幹線の中にメガネを忘れてきて、清掃にとりかかるところを探させてもらった。無事に、窓際に置いてあったのを確認。事なきを得た。
なお、昨年のメガネ事件参照。
新潟駅
ここ数年、新潟駅は大規模なリニューアル工事に入っていたが、ついに、その一部がオープンした。
仮囲いで封鎖されていたりして全貌が良くわからなかった駅内が、非常に広く、開放的な空間に変わっていた。
ここ2,3年、仮囲いで迷路のようになっていて、なかなか行きたいところにたどり着けず、やっと、どこにどうやって行けばいいかを覚えたところで、全部変わってしまった。
まぁ、この方がわかりやすいから、すぐ慣れるでしょう。
新しくできたお店には大行列。新潟中の人が集まってきてるんじゃないかというくらい、人が多い。
新潟駅万代口の名所でもあった、懐かしいスイッチバック式のバスターミナルは廃止され、すでに解体が始まっていた。
かわって、高架化された駅舎の1階部分の南北を縦貫して、東西にバス停を配置した新しいバスターミナルが開設されていた。すんごい広い。
かなり大きなバスターミナルだがちょっと不便があり、反対側の岸に行くには、二階に登って渡らなければならず、横着して横断する人もいた。横断を注意する係員までいたが、普段使いの人はなれるでしょうね。
新潟大会振り返り
第一部は、アマ修斗、ビギナー修斗など様々なレベルの選手が参加。
ビギナー修斗でこんなにレベルが高いのかと驚いた。
アマの試合が終わると、プロの試合が2試合。ここまでが「オープニングファイト」だった。
隼吾(総合格闘技ジムBATTLE)選手vs鈴木尊(FourRhombus)選手、田口恵大(RISINGSUN)選手vsTAKUMI(Bushi-Doo武士道)選手の2試合ともよい試合だったが、より印象に残ったのが、田口選手。軸がしっかりして回転が速いパンチを叩き込み、ケージレスリングでも隙がなく、トップからも強いパウンドを入れていた。TAKUMI選手もキックの二刀流でスタンドは強いのだが、押し切った。
第二部は、プロ修斗の試合がずらっと並ぶ。北信越、東北から参戦、新潟大会で育ってきた選手同士の対戦も多く、サバイバルの様相を呈している。
今大会は、KO、一本勝ちが多く、非常に見ごたえがあった。
第1試合では、江口 諒(SAI-GYM)選手vs宮澤ゴリラ和郎(飛翔塾)選手。江口選手がタックルに入り優位に進める中、耐える宮澤選手が肘でカットを奪い、ハイキックで出血させてドクターチェックでストップ。宮澤選手TKO勝利。勝ち名乗りからマイクまで返り血を浴びて血まみれで、もうちょっと拭き取ってあげてほしかった。
第3試合は、本多“弥彦”直樹(SAI-GYM)選手vs蓮池勇太(飛翔塾)選手。この試合、蓮池選手の蹴りが走る。組みに行きたい本多選手にミドルが刺さると、本多選手がやや下がる。ミドルを警戒する本多選手に、蓮池選手は、ハイキック、そして、再びミドルキックで本多選手撃沈。見事だった。
ちなみに、蓮池選手は、試合中、たびたび、目をカッと見開くのだが、試合後のマイクは瞬き多めで、目を瞑っている写真ばかりで申し訳なかった。
第4試合の加藤裕彦(SAI-GYM)選手vsサカイロック(ALMA FIGHT GYM SHUKO)選手。加藤選手がきれいなパンチでKO。これもコーナーで相手のサカイロック選手が崩れ落ちる衝撃的なKOだった。
第5試合は、須貝 THE YAMANBA(ピロクテテス新潟)選手vs櫻庭泰裕(ANSWER FIGHT)選手がドロー。全般的に須貝選手が前に出る展開だったが、1Rは櫻庭選手のパンチ、テイクダウンもあり、2Rに須貝選手がコーナーに押し込む展開も、決定的なシーンなく。
第6試合は、モリシマン(STYLE PLUS GYM)選手vs 畑田智洋(ピロクテテス新潟)選手。畑田選手が教科書のようなタックルからテイクダウン、トップからパスしようとするところ、前に出た左足を起点に、モリシマン選手が足関節狙いに。畑田選手も足関節で応じるが、モリシマン選手がフットロックからアンクルと切り替えてタップを奪う。
第7試合は久保村 ヨシTERU (飛翔塾コンドル)選手vsムテカツ (総合格闘技ゴンズジム)選手。非常に楽しみな試合だった。まず、1Rは、久保村選手が伸びるパンチで前に出てすぐにタックル。テイクダウンを奪うと、ドミネートし続けた。2Rはポイントを取り返しに来たムテカツ選手が圧をかけ、コーナーに押し込む。しかし、そこから久保村選手が立ち上がり、逆にダブルレッグで切り返し、テイクダウンを奪う攻防は、この大会で最も力が入ったシーンだ。テクニック、パワー、勝利への意欲、積み上げてきた時間などが入り混じる最高の場面だ。その後、マウント、バックマウントと久保村選手が攻めて判定勝利。
第8試合、メインイベントは、地元のエース岡田達磨(SAI-GYM)vs 澤江優侍(フリー)選手。去年だけで強豪相手に5試合をこなした岡田選手に、プロ修斗3試合目で勝利のない澤江選手。キャリア的には、岡田選手の優位は明白で、実際、1Rから岡田選手は飛ばして、テイクダウンから攻めまくる。終了間際、YOKOSAI代表の「決めろ!」の声に応じるように、パウンド、腕十字とフィニッシュを狙うが、勢い余って腕が抜けてしまって、仕留め損ない、ポジションを仕切り直したところでゴング。
第2ラウンド開始時に、出血のある澤江選手にドクターチェックが入る。結果的に骨折があったようだが、ここは再開。グローブタッチ後に、両者距離を詰める。岡田選手は、致命傷となる追撃を与えるつもりだっただろうし、後のない澤江選手は、全力で巻き返すしかない。そんな打ち合いの中、澤江選手のフックが岡田選手をとらえ、岡田選手が崩れる。澤江選手は、一気に追撃のパウンドを集め、レフェリーがストップ。澤江選手大逆転のKO勝利だ。
たらればを言ったらキリがないが、1R終了間際、岡田選手が、YOKOSAI選手の声に応じて、極め切っていれば…という一方で、そんな仮定に関係なく、勝負に出て、そして、打ち勝ち、逆転勝利をもぎ取った澤江選手のガッツが本当に素晴らしい。
大会全体を通じて、一本、KOの試合が多く、インパクトを残しつつも、非常にサクサクと進んだ良い大会でした。
新潟修斗旅
今回、前泊して、試合当日に帰るというスケジュールだったため、余り歩き回れなかったが、廻ったところ、食べたものなど。
ピロクテテス新潟
実は、初日は、新津に行って、洋食を食べようと思っていたのだけど、調べたらやっていないという情報を目にして、電車をすぐ降りて、亀田駅に。
そこには、ピロクテテス新潟があるのでちょっと見に行ってきた。
本当に駅の近くで、便利なところでした。大会前日ということもあって、早く閉めたのかもしれないけど、いずれにしろ、迷惑にならないよう外観のみ撮影。
回転寿司 海鮮寿司処 ことぶき寿司 亀田店
夕飯は、ピロクから歩いて5分くらいのところにある回転寿司へ。
ホワイトボードに書いてある地場のおススメを中心に頼んでみたけど、どれも美味しかった。ただ、1皿で1,000円越えの品もけっこうあって、本気で食べつくそうとしたら、お財布が心配になる豪華な品揃えだった。佐渡産南蛮海老と新潟産のアジが美味しかった。
ちなみに、早めに入ったせいか待っている人も少なく、空いててよかったぁ…と思ったら、みんな、店内ではなく、自分の車の中で待ってるのね。そうかぁ、車社会だもんなぁ。歩いてきてるのは自分くらいで、待合室の見た目以上に待ち客が多くて、なんやかんやで1時間近く待ってしまった。
へぎそば|越後長岡 小嶋屋 CoCoLo新潟南館店
そういえば、今回は、昼から開催で、大会後に直帰するから、もう食事ができないかもしれないな…今日のうちにへぎそばも食べておくか!と、新潟駅ビルに入っているお店へ。近くて便利。
のど越しが良く、つるつるっと入るけど、当然、寿司を食ったばかりで、ちょっと歩いたくらいでお腹が空くはずもなく、お腹いっぱいで苦しかった。
バスセンターのカレー|万代そば
2日目、大会当日は、昼にバスセンターのカレーを食べに行く。
バスセンターについたら、かなり長い行列。3,40人はいただろうか。かれこれ20分以上並んで、ようやくカレーにたどり着いた!
ご飯が見えないように全体にかけられた黄色いルーは、一見、甘口にも見えるが、しっかり辛い。玉ねぎにお肉も入って、真っ赤な福神漬けがアクセントだ。今回は、コロッケをつけてみた。
周りのお客さんも、ほぼ、カレーを注文。定番の名物を味わうのも、初心者には大事な楽しみ方。美味しかった。
たれカツ丼|越後長岡 小嶋屋 新潟伊勢丹7階店
実は、今大会は、第一部があっという間に終わり、第二部の開始まで3時間も空いてしまった。
会場周辺は、カフェなどもないではないが、3時間も居座るのは不可能と感じて、バスセンター、万代シテイの方まで歩いて戻った。その一画にある伊勢丹の中の越後長岡小嶋屋へ。どこかで見たことがあるメニュー…越後長岡小嶋屋…と、よく考えたら、昨夜も新潟駅のお店に行ったが、小さなことは気にしてはいけない。
あまりお腹は空いていなかったが、これが最後の新潟飯だと思って、たれカツどん単品を注文。
おそらく、セット用のサイズのようで、店員さんに「小ぶりですよ」と言われたが、小ぶりで十分。柔らかなカツが3枚入って、甘辛いたれにくぐって、これが本当にうまい。
日本全国どこにでも天丼があることを思えば、一口カツを、甘辛いたれにくぐらせる…そんな料理も、どこにでもありそうだが、意外とないたれカツどん。今回も美味しかった。
ホテル
今回、予約時に、思ったよりもホテルが空いていなくて、いつも泊っているビジネスホテルチェーンが取れず、お初のビジネスホテルを利用。古めのビジネスホテルで、部屋は小さめだったものの、清潔感があって、お風呂のお湯も熱いし、結果的に問題なかった。
いわゆるホテルキーと呼ばれるような、でっかいキーホルダーのついた鍵でガッシャンと開ける重いドア、けっこう好き。出かけるときにこの鍵をフロントに預ける際に、ホテルマンの人に行ってらっしゃいませと声をかけられるのも、心地よい。
帰路へ
今回は、翌日から福岡に行く予定だったので、大会終了後はあわただしく帰京した。
上越新幹線は、21:40発が最終(東京まで届く便)、その前が20:30発と、1時間に1本ペースになっているので、できれば20時半に乗りたいな…と思っていたが、大会進行が速くて、余裕で乗れた。
駅までは、歩いても間に合ったが、今回は観戦仲間にタクシーアプリでタクシーを呼んでもらって、楽に帰れた。新潟で使えるタクシーアプリは、GOのほか、地元の万代タクシーのアプリもあるが、DiDiは使えなかったとのこと。
中心地から外れると、流しのタクシーは少ないので、やっぱりタクシーアプリが便利そう。
以上、ざっとプロ修斗新潟大会越後風神祭り12の修斗旅振り返ったけど、試合も食事も充実してよい修斗旅でした。
新潟大会の次回大会、越後風神祭り13は、9月1日(日)新潟市東区プラザで開催です。
大会結果
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