プロ修斗香川大会 闘裸男×FORCEを観に行くということ(1)
闘裸男×FORCE、地方大会ということ
あまり仕組みを知られていないかも知れませんが(実際の所、私もよくわかってない)、プロフェッショナル修斗(以下、プロ修斗)にはプロモーター制度があって、ライセンスを有する各プロモーターの下、プロ修斗公式戦を実施する大会が開かれています。
昨年実績でも、東京だけでなく、大阪、香川、広島、福岡、新潟、沖縄で開催されました。もっと過去にさかのぼれば(厳密な制度は別として)、東北・北海道含め全国各地でプロ修斗の大会が開かれています。
その中で、主に中四国・九州で大会を運営してきたTorao Nation State(TNS)の大会が、闘裸男とFORCEというイベントです。
闘裸男・FORCEの中止…そして再開ということ
今年もTNS主催大会が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月の香川大会、5月の山口大会が中止、延期扱いとなり、以後、空白期間が生じていました。
その後、コロナウイルスの実態も少しずつ明らかになり、現実的な感染予防や対策の模索が進み、プロ修斗をはじめ、格闘技の大会も東京、大阪など各地で再開されるようになっていきます。そして、10月2日、ついに「闘裸男×FORCE」というTNSが擁するダブルブランドの結集として、12月13日の香川大会の開催が発表されました。
比較的格闘技の競技者、ファン人口の多い首都圏、大阪、名古屋などの大都市を除くと、まだまだ地方大会の開催の土壌は万全とは言いがたい厳しい状況だったと思います。しかし、地方の格闘技の火を絶やさないという、主催者側の熱意、使命感、そして危機感が相当に高かったとお察しします。本当に、この香川大会の開催決定を嬉しく思いました。
ただし、徹底した感染予防の観点から、従来のような集客はできず、観客は100人程度とされ規模の縮小を余儀なくされたうえ、感染予防として事前の検査や体調・体温の報告等、従来に比して格段に厳格な安全対策を導入することになりました。
また、今大会は、四国開催の大会としては初のケージ(金網)導入を決め、あわせて、有料での大会ネット配信(ツイキャス・twitcast)も行うことが発表されました。
しかし、上記のような取り組みを全て導入するためには、当然、今まで以上のコストがかかり、一方で観客の入場は制限されるためゲート収入は大幅に縮小するということになります。
その解決策の一端として、大会開催の発表と同時に、クラウドファンディングの実施も発表されました。
https://camp-fire.jp/projects/view/291478
このクラファンにより、主催者、ジム、選手、そしてファンが一体となって大会を支える状況が整っていったと思います。
そこから開催まで2ヶ月半近く、運営も選手もプロモーションを欠かさず、とても良い流れができていたように思います。
特に、今回は11月23日のプロ修斗後楽園ホール大会を皮切りに、29日のTheパラエストラ沖縄主催の沖縄大会を経て12月13日のこの香川大会を開催。さらに、今年の最終戦となる12月20日のメルパルクホール大阪大会へと続き、実に1ヶ月の間に4大会が行われるという集中度で、プロ修斗に対する盛り上がりがハイトーンに維持されました。
特筆すべきは、今大会に沖縄から出場する3選手に対する沖縄側のバックアップが素晴らしく、全体として沖縄大会からの連続性が感じられ、よりドラマティックになったことでした。
プロ修斗沖縄大会自体も、とても素晴らしい取り組みで大成功を収めたのですが、それについては、別途触れたいと思っています。
今回は、この香川大会に焦点を当てて、少し書き綴りたいと思っています。
以上、真面目な文章で、第一章を締めくくり、第二章へ。次からは砕けたテキストになります。