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プロ修斗広島大会 闘裸男26 & GIG03 その3

今回の広島遠征は、いつもの遠征より充実していたので、修斗以外のことを最後につづっておきたい。

FIGHT&MOSH DISCUSSION with 斎藤裕選手

初日の出来事といえば、RUNイベントに尽きるのだけど、そのあと、トークイベント「FIGHT&MOSH DISCUSSION with 斎藤裕選手」もあり、そちらにも参加することができた。

割と早く着いたが、既に前方には熱心な斎藤選手ファンが座っておられ、RUNイベントともに、改めて人気を知る形になった。

トークイベントは、田原さんが進行をすすめ、それに応じて斎藤選手が答える、という形で進む。
冒頭、田原さんが「いつから斎藤選手を応援してますか?」という質問をして、ほとんど全員がRIZINから応援し始めたと挙手したのを見て、「おおっ、時代が変わった!」と痛感させられた。RIZINすげえよ。

個人的には、修斗の時代からそれなりに頑張って応援してきたつもりだが、結果的にファンの輪が大きく広がることはなく、悔しい思いもあった。
しかし、RIZIN参戦を機に多くの新しいファンを獲得し、しかも、より熱く、真摯に応援してくれる。これは、もう任せるしかないと思った

と同時に、修斗王者としてやるべきことはやり切った感のある斎藤選手に、こんな日が来てくれて良かった。彼のキャリアがピークになろうという時期に、より多くのファンが支えてくれる状況が間に合って良かった。心からそう思った。

斎藤選手自身も、トークの中で、「自分の活躍に、知らない人たちがこんなにも喜んでくれている」という光景に、喜びを感じ、大いに力になっているというお話をされていた。きっと、斎藤選手と新しいファンの皆さんの応援は、相乗効果でうまくいく。そう感じた夜だった。

ちなみに、イベントにあたって、特に写真撮っちゃダメとか言われなかったが、まぁ、普通にダメかなと思ったし、実際誰も撮ってなかったので、写真はこのツイートのみ。

食事など

お好み焼き

前後するが、このトークイベントの前に、会場近くで、広島遠征初の食事。

街の中のお好み焼き屋さん。
広島では当然の光景だろうが、旅行に来て、知らない小さなお店にふらっと入るには、ぶち緊張してしまう。まぁ、それは、広島に限った話ではないじゃけんの。

別に観光客だからと言って取って食われるわけでもないし、よほどのことがない限り、ぼったくられたりすることはないのだろうが、その土地、そのお店の作法のようなものがわからなくて困惑したり、値段や味もわからず、ハズレを引くんじゃないか、という弱気な観光客になりがちである。
そのせいで、なんとなく無難な観光客向けのお店やチェーン店に入ってしまうことも少なくない。自慢ではないが、自分は、行く先々で吉野家か松屋に入っている。特に吉野家は、全国どこでもだいたい安くて、早くて、美味しいので、皆も覚えておくとよい。

そんなわけで、やや緊張しながらのれんをくぐる。まぁ、こういうのが、本来の旅の楽しさなんだろうね。
ガラがらっと引き戸を開けると、温厚そうなお父さん、お母さんがお店をやってるっぽい。いきなり怒鳴られるようなことはなさそうで安心した。女将さんに促されて鉄板前のカウンター席に座り、メニューを見る。普通な感じでよかった。
ちなみに、お好み焼きメニューの中に、そば、うどんとあるが、そばは日本蕎麦ではない。それも覚えておくとよいだろう。

カウンター左隣では、ビール片手に政治に文句を言う常連さんと大将が絶え間なく会話している。右隣の席には、大将のお孫さんが、お母さんと一緒にお好み焼きを食べていた。食べ終わると、お孫さんはお母さんに急かされるように黙ってお店を出ていったが、一拍おいて、ひょいっとお店をのぞき込んで、「おじいちゃん、美味しかったよ」と笑顔を振りまいて帰っていった。よい光景である。

お好み焼きは、地元の人にならって、お皿を使わず、鉄板からコテで直接食べようとしたが、なかなか四苦八苦した。見栄を張らずにお皿とお箸で食べてもよかった。なぜなら、地元の人もそうしていたから。何にせよ、美味しかった。

ここまでの経験によれば、広島でお好み焼きを食べて、数万円取られたことはないし、どこで食べても美味しいので、これからは自信を持ってお店に入っていきたい。

喫茶店のケーキとモーニング

そして、トークイベントが終わった後は、少し小腹も空いたので甘いものなど。

このお店は、前回の闘裸男に来たとき見つけたのだが、その時は、時間が遅すぎて閉まっていた。あまりにも雰囲気がよいので、是非行きたいと思っていたお店だ。
見たところ、歴史のありそうなファサードだったが、ご一緒した緑さんも小さな頃からご存じだった。

初めてお店に入るときは、借りてきた猫のようにおどおどしていても、一度行ってしまえば、もはや常連の如き図々しさで行けるのである。
翌日の朝はモーニングをいただきに、再訪した。

トースト、ゆで卵、サラダ、コーヒーに味噌汁がつくのね。550円でとても美味しかった。


広島散策

ちょうどいいので、話の流れに沿って書くと、大会当日、モーニングを食べた後は、バスに乗って一旦広島駅に戻り、そこからマツダスタジアムを目指した。

Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)

何が正式名称なのかよくわからないので、とりあえず「マツダスタジアム」と呼ぶが、この記事を読んでから、ここには一度行ってみたいと思っていた。

スポーツ観戦にとって、「箱」はとても大事。球場によって、雰囲気が違い、見終わった後の感想も変わってくるのは、自分も経験している。そんな中で、ファンや関係者の評価が異様に高いのが、マツダスタジアムだ。
本当は野球の応援に来られれば一番だが、残念ながらシーズンオフ。
運よく、コンコースの開放日だったので、歩いて球場まで行ってみた。開放日をあらかじめ調べておいた自分を褒めてあげたい。

広島駅から徒歩で行ける距離。呉へと続く電車の中から、わらわらと赤いユニフォーム姿のファンが球場に集まっていく光景を見たことがあるが、あれはなかなか良いモノだった。自分もそんなカープファンもどきとして、途中の赤いローソンに立ち寄るなどしてみた。

敷地内に入ると、スタジアムへの道のりが、広島カープというチームの歴史に彩られていて、近づくにつれ、否が応でも気分が高まっていく。特に広島ファンではないが。
そして、球場コンコースにたどり着くと、少年野球の大会が開かれていた。ちゃんと、ウグイス嬢のアナウンスもある。これは嬉しいだろう。
コンコースは、さえぎられることなく、ぐるっと一周できる仕組みになっていて、開放感があり、それでいて、一体感がある。これは素晴らしい設計だなと思った。

カープの試合は、チケットを取るのも大変だと聞くが、機会があったら、この球場で思いっきりカープ応援団のふりをして応援したい(なお、ファイターズとスワローズを応援しております)。

今回は、本来予定していた街歩きができなかったが、短い時間、近所を歩いてみた。

自分も、100万いいねがつきそうな、いわゆるひとつの「エモい写真」を撮ってみたいが、アサヒビールとキリンビールの看板の競演や自走式駐車場を撮ってしまうあたり、自分のエモさはみんなのエモさとは違うのだと改めて思った。

この時点で3200字を越えている。しかし、旅はまだ半分だ。
うーん、続行!

厳島神社

二日目の大会観戦の翌日。ちょっと遅めの飛行機を選んでおいたので、少し遠出してみることにした。
目的地は、厳島神社。

平日だし、大鳥居が改修中だし、そんなに混まないだろうと思っていたのだけど、それなりの数の団体客さんがいらっしゃって驚いた。
おまけに、修学旅行の学生さんもたくさんいて、少しずつでも観光が回復してるんだなと感じた。

厳島神社自体は有名で説明不要だろうが、海に立地する神社として、本当に長きにわたって維持されていることが素晴らしい。
現在改修中の大鳥居も、基本的に自重で建っているという構造や、そもそも海の中に木材が浸かって立ち続けているということ自体、凄い。社殿を支える基礎とか、廊下の構造とか、興味持ってみると色々面白いので、また改修が終わった頃に見に行きたい。

ところで、いたるところに鹿がいたのだけど、餌やりが禁止されているのか(よく知らない)、地面ばかりを見ていて、余り人に寄ってこない。見事なまでにガン無視された。ネコもそうだが、自分は動物には余り好かれないのかもしれない。

帰りもフェリーでササッと。

帰りの飛行機

書きたいことが色々あるが、割愛。いきなり、帰りの飛行機の話に飛ぶ。
少し早めに空港に入り、保安検査も通り、搭乗口の前でくつろいでいたところに、飛行機の出発が未定になったとのアナウンスが入る。

おおお、またか!

実は、前回のプロ修斗広島大会 闘裸男の時も、帰りの飛行機が遅延したのだ。
あの時は、結局、本来予定していた便は欠航が決まり、大変なことになった。
保安検査は通っていたが、欠航が決まると、いったんゲートを戻って、カウンターで振り替えやキャンセルなどの手続きを取るように指示された。
ただ、自分が保安ゲートを出た時点で、既に100人単位でカウンターに並んでおり、これは今日中には帰れないかも知れない…と頭がくらくらしてきた。

こういうとき、旅慣れた人からの助言は、本当にありがたかった。よいアドバイスをいただいて、無事に当日中に帰路につけた。

では、今回はどうだろうか。

幸い、今回はトラブルが小さくすんだようで、30分遅れくらいで飛ぶことが決定。安堵した。よかったー。
ちなみに、トラブルの内容は、尾翼にへこみが見つかったためとのこと。サイズによっては、飛行が禁止されるらしいが、これなら大丈夫との判断がなされたもの。

何かが起きる修斗遠征

実は、修斗遠征は割りと何か起きるのだ。

  • 大阪サステイン興行 大地震

  • 大阪BORDER 台風直撃

  • 広島闘裸男 飛行機欠航

  • 大阪BORDER 飛行機大幅遅延

特に、地震は凄かった。大会翌日の朝、帰ろうかと言うときに地震直撃。当時、新幹線の橋脚が歪んだり、飛行機はオール欠航となったり、地下鉄も運休となったり、街中が大騒ぎだった。

結局、その日は帰る手段がなくなって、もう一泊することになったのだが、泊まっていたホテルも従業員が出勤できなくなったり、安全確認のために休館になってしまって、あの時は途方に暮れた。

大阪でフライトが遅延したときも、まぁまぁ焦った。
あの時は、搭乗までしていたが、エンジントラブルの対処から遅延が大きくて、この後、離陸できても、羽田空港の営業時間内に着陸できないかも知れないと言われて、これは延泊かなと覚悟した。

そんなわけで、色々起きる修斗遠征だったが、それもまた旅の面白さ。終わってしまえば笑い話になってよい。
今回もこんな風に書けてよかった。

よかったが、思い出せば、そもそも「何か、トラブルで飛行機遅れたりしないかな」などと出発時に不穏なことを願ってしまったことが、巡り巡って跳ね返ってきたのではないか。
因果応報。悪いことは考えてはいけない。

まぁ、何やかんやで、無事に帰宅。
今回も、「家に帰るまでが修斗」を無事に成し遂げることができて幸せだ。

謝辞

今回の遠征では、とりわけお世話になった人が多くて、特に、緑さんには一日目のRUNイベント、二日目の修斗観戦とご一緒いただき、遠征のアウェイ感ゼロで楽しむことができた。改めてお礼を伝えたい。

ご一緒する間、楽しい事だけでなく、驚くことも多々あって、中でも、トークイベントで、参加者が遠慮して質問が少なかった中、突然、「好きな筋肉の部位はどこですか?」と尋ね、斎藤選手と田原さんを驚かせたのには、自分も驚いた。堂々とああいう質問ができてしまうあたり、やはり只者ではないと感じる一幕でした。

その他にも、初日は、RUN & TALKでmobstylesの田原さん、ゲストの斎藤選手、参加されたチッチさん、HighUpの若狭さん、PEACE&MOSHの皆さん、楽しかったです。
無事に盛大な大会にしてくれた、主催者TORAO NATION STATESの山本さん、豊島さん。楽しく進行を司る北森さん。配信担当の木暮さん、フルフォースの荒木さん。こっそり見ているだけでしたが、お疲れ様でした。
いつものことですが、大会後の感想戦に付き合っていただいたnasukoさん。沖縄からお土産もいただいてしまったマリコさん。もみじまんじゅうのアドバイスをいただいたsaoriさん。
そして、twitterでリプライやいいねしてくれた皆さん。
孤独になりがちなアウェイの遠征で、多くの人に様々な形でお気遣いいただき、ありがとうございました。今回も厚くお礼申し上げます。

さて、5千文字に達してしまったし、改めてお礼を述べるとともに、この辺で広島大会編を閉じたい。
また、どこかの会場でお会いしましょう。

追記 修斗旅

こういう修斗観戦を利用した旅行をして、「#修斗旅」と名付けられた。非常に良い言葉だと思う。名前を得て、この旅行概念が具体化されたと言ってよい。
どんどん修斗旅に出かけていこうぜ。

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