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亡くなった祖母とそれを看取った祖父と見知らぬ猫の話。

最近思い出した嘘みたいな話をしたい。

3年ほど前祖母が亡くなった。
足を骨折して入院してそれで胃からも出血していてなんやかんやで病院で亡くなった(詳しくは聞いてないのでわからない)

祖母は入院前の2年ほど認知症で体はしっかりしてたけど祖父以外は誰が誰だかふんわりわからない感じで不安だったのかいつも祖父と一緒にいた。
そんな祖母はすぐに退院すると思っていた矢先に亡くなってしまった。

祖父は祖母が返ってきて家を後にするまで横に座ってずっと顔を眺めていた。今でもその後姿を覚えている。
たまに何か話しかけたり、ほほを撫でてあげたりしているのを私は声もかけれず見ていた。


そのあと祖母は火葬され家に帰ってきた。
それから数日後右足を引きづって痩せた猫が祖父の家に住み着いた。
私たちは
「おばぁちゃんがおじいちゃんを心配して猫になってきたのかもね」と笑っていた。(おばぁちゃんも右足を骨折して入院した。)
その猫は祖父の横でいつも寝ていたり祖父が動くと一緒に動いたりしていつも一緒だった。

祖母が亡くなって3か月後文字通り後を追うように祖父も亡くなった。
祖父が亡くなった日に猫もどこかにいってそれ以降見ていない。

あの猫はほんとに気まぐれなだけで祖父の家に来たのだろうか。
それとも祖父を心配した祖母だったのだろうか。


たまにこの不思議な思い出を思いだす。

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