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本気でカジュアルデッキを組むためにカジュアル統率者デッキ構築のルールを考えてみた

カジュアル帯向けのデッキを組んでたはずなのになぜかカジュアルとは言えないようなデッキになっていた、フォーマット問わず構築を突き詰めていくプレイヤーであればそんな経験があるとおもいます。

この記事では、そんな私が統率者で構築に各種縛りを設けてカジュアルな場を盛り下げない範囲で強く、低パワー帯のプレイヤーにも受け入れられるデッキを組むことを目標としてデッキ構築を行うことで自分の中でカジュアルデッキを組む際のルールを明文化しカジュアルなデッキを組むコツを掴むことが目的です。
制定されたルールの隙間を突いて強いデッキを組むのではなく明文化されていないカジュアルルールを明文化しそれにのっとりどのようなデッキを組めるかを検証してみる記事になります。

カジュアル帯の基準はだいたいこの辺りとか構築済みデッキのライン




構築条件


マナを出すための土地以外に同じ役割のカードを4枚以上入れない


再現性を下げるために100枚からノーリスクで引けるフリーマリガンを含めて14枚引いても初手に来る確率が50%を切る基準として同じ枠割のカードは4枚までとした。
ここでいう同じ役割のカードとは《ラノワールのエルフ》、《エルフの神秘家》のような全く同じ効果だけではなく《考慮》《血清の幻視》《思案》《定業》のようなパワーレベルは違うがやってることは同じカードによる水増し《エルフの神秘家》と《精神石》のような結果的に出力される効果が大して変わらないカードも含むものとする。
また、《死儀礼のシャーマン》やプレインズウォーカーのような複数の効果を持つものはメイン効果で役割をカウントするものとする

効果のおまけにドローがついている2マナ以下の軽量呪文も4枚までとする

上記と同様の理由によるものおまけにドローのついた呪文を連打することによる再現性確保の防止のため上記制限に加えて4枚までとした。

アーキタイプは基本的にはビートダウンとする

多くのカジュアルプレイヤーがクリーチャーでの殴り合いをカジュアルEDHの醍醐味であるとしているのが見受けられるのでクリーチャーを展開して殴り合うことを主軸にしたデッキを組むものとする。
決着手段ではなくアーキタイプによる制限なので大型クリーチャーを踏み倒して出すコンボ、リアニメイト、最終的にクリーチャーで殴りきるコントロールも使用不可。
また特殊勝利、特殊敗北、特殊引き分けも禁止。

縛る要素

土地破壊

追加ターン、追加コンバット

サーチ
無限コンボ

1回のキャストで4枚以上引けるカード、1ターンに4枚以上引けるパーマネント

《ネクロポーテンス》や《垣間見る自然》、《頭蓋骨締め》のように1ターンで10枚とか20枚引けるカードや《timetwister》系呪文によるドロー対策。
フラッシュバックやバイバックで複数回キャストにより4枚を超える場合はマナを相応に使うので許可。

2マナ以上出る土地

《古の墳墓》だけではなく1枚で2マナ出る土地であるというだけで対処不能なスピードが出る危険があるための《鋭き砂岩》《サプラーツォの岩礁》のようなタップインで使い捨ての土地や《メルカディアのバザール》や《ニクスの祭殿、ニクソス》のような条件のあるカードも禁止。

大量のマナが出るカードや無からマナを生み出すカード

2マナ以上出るカードを入れないのと同じ理由で《暗黒の儀式》《エルフの指導霊》のような使い捨てのマナ加速、《エルフの大ドルイド》、《花を手入れする者》のような大量のマナを獲得するクリーチャーも禁止
また《Jeweled Amulet》や《発生器の召使い》のようなマナをためる挙動をしてジャンプアップするカードや、《俊敏なこそ泥、ラガバン》や《大勝ち》のような宝物トークンを生成するカードも念のため禁止。

妨害置物

《血染めの月》《冬の宝珠》等の大きく相手の行動を制限するカードのほか《スレイベンの守護者、サリア》《アメジストのとげ》等のヘイトベア系の効果のカードも嫌われる傾向があるので禁止。

1枚でゲームを終わらせるカード

《荒廃鋼の巨像》とか《潮吹きの暴君》とか《全知》辺り
ややあいまいな基準になってしまいますが準備なしで打っても通ったらほぼその人の勝ちが確定するカードと定義して禁止。

打ち消し

なんか嫌われてるので禁止。
個人的にはほかの除去と大して変わらないし上記制限下なら入れていいんじゃないかなとは思う。

ピッチ呪文

打ち消しに限らず全体的に嫌われる傾向にあるので採用禁止。
個人的には(略

特筆的に使用可能なもの


マナファクトは2マナで1マナ増える物と太陽の指輪、1マナマナクリーチャーのみとする

各種構築記事や公式の構築済みを見ているとラヴニカの印鑑サイクルや秘儀の印鑑、太陽の指輪、1マナマナクリーチャーに関しては許容されているので使用可。
また、土地の追加プレイ権、および場に出すタイプの土地サーチに関しても同様の2マナで1マナ加速するカードパワーを基準として使用可。

色を安定させるための土地は妥協しない

土地から出る色をいくら安定させてもそれだけではガチデッキたり得ないと考えこの記事では土地は妥協しないものとする。
なおマナを出す以外の効果に関しては上記の縛りに準ずるものとする。
また当記事ではデュアルランドを採用しているが実際に構築する際は金銭的な理由によりデュアルランドの採用を非推奨としたい。

土地サーチは、上記の基準にのっとって使用可

フェッチランド等マナ加速しない土地サーチは色安定にしか寄与しないと考え無制限。

金額による構築制限は設けない

金額はカードの強さおよび効果の種類とは直接の関係が無いため制限は設けないものとする。

統率者の制限


カラーマーカーではないこと

基本的に嫌われるようなので場に出ない統率者は禁止
クリーチャー展開後や展開前に場に出ることでビートダウンを補助するようなクリーチャーが望ましい。
また共闘持ちクリーチャーに関しても同様にどちらか片方がカラーマーカーになる構築を禁止することとする。

自然に構築して強くなりすぎる統率者ではないこと


・安価で条件にあったカードタイプやサブタイプを入れるだけで再現性が極端に高くなってしまったり大きなパワーを得てしまう統率者
・噛み合った効果のカードを入れるだけで強くなりすぎてしまう統率者
・妨害を連打することを肯定した能力を持つ統率者
・サーチ、およびドロー能力がありそれにより一定以上の再現性を獲得してしまう統率者
・2マナ以上の大量のマナ加速により他のプレイヤーを引き離してしまう統率者

具体的には《悟った達人、ナーセット》、《群衆の親分、クレンコ》、
《遵法長、バラル》《混沌の目、オカウン》&《知恵の目、ゼンドスプルト》《全能なる者アルカニス》《艦長、シッセイ》《野生の心、セルヴァラ》のような統率者たちである。

上記の条件に引っかかる統率者に加えこちらのEDH tier表でTier 5以上に載っているような統率者たちは、カジュアルなデッキを組む難易度が高いと考え当記事では除外することにした。

実際に構築してみる

以上の縛りに見合った統率者から私は、個人の好みと能力を全力で発揮するために複数のカードタイプが必要なのでほとんどクリーチャーだけで構築するのを避けられる点から《戦闘魔道士の隊長、バルモア》を選択しました。

Balmor, Battlemage Captain / 戦闘魔道士の隊長、バルモア (青)(赤)
伝説のクリーチャー — 鳥(Bird) ウィザード(Wizard)
飛行
あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+1/+0の修整を受けトランプルを得る。
1/3
飛行


そして上記条件にのっとって構築されたデッキがこちら



なんかガチっぽさがぬぐえない感じはありますが不慣れな割には、割といい感じに組めたような気がしますがどうでしょうか?
(カードの知識があまりないのもありこんなん感じのデッキでも何も考えずに組むのの5倍ぐらい時間かかりました)
このデッキはカジュアルじゃない!この縛りが足りない!ここをこうするともっとカジュアルになるよ!このルールでこんなヤバいデッキ出来たよ!(マナエルフが制限されてない上にランプがスケール的に強くなりがちなので緑含む3色以上のデッキが狙い目だと思います。)等ありましたら是非コメントいただけると嬉しいです。

それではまた次回、この記事を書いてる最中に思いついた「検証!構築済み統率者デッキに収録されたカードだけで構築した統率者デッキはカジュアルになる説」でまたお会いしましょう。


この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC

以下デッキのカード種別分類

統率者1
《戦闘魔道士の隊長、バルモア》

インスタントソーサリーを唱えるたび打点の大きくなるカード4
若き紅蓮術師
第三の道の偶像破壊者
空召喚士ターランド
崇高な工匠、サヒーリ

墓地のインスタントソーサリーでサイズが上がるクリーチャー4
弾けるドレイク
奇怪なドレイク
魔心のキマイラ
アカデミーの精鋭

トークン生成(クリーチャー)4
軍勢の戦親分
ハンウィアー守備隊
天空射の士官
怪しげな統治者、スクイー

トークン生成(インスタントソーサリー)4
ドラゴンの餌
禁じられた友情
角笛城での結集
軍属童の突発

コスト軽減4
雷音のドレイク
傲慢なジン
ゴブリンの電術師
遵法長、バラル

墓地再利用4
戦慄衆の秘儀術師
瞬唱の魔道士
任務説明
大魔導師のイモリ

除去4
猿術
急速混成
混沌のねじれ
削剥

ドロー4
ミューズの囁き
ウーナの寵愛
アズカンタの探索
常在夢境

全体修正4
勝利への高まり
旗印
燃えがらの風、エイデリズ
怒りのもや

マナ加速4
太陽の指輪
秘儀の印鑑
イゼットの印鑑
独創のタリスマン

二段攻撃付与3
双業火
大鉈暴動
病的な憤激(キャントリップ)

呪文をコピー3
最深の紀元、オヘル・パクパテク
親指なしのクラーク
永遠神ケフネト

除去対策2
稲妻のすねあて
とんずら

速攻付与2
パーフォロスの槌
戦精神の象

アーティファクト破壊2
汚損破
破壊放題

ブロック不可2
空間の擦り抜け(キャントリップ)
巧みな回避

色変更1
ヴォルラスの気まぐれ

デッキトップ操作1
秘教の思索

クリーチャーコピー1
オートンの兵士

手札を見る1
ギタクシア派の調査(キャントリップ)

トランプル付与1
突破(キャントリップ)

全体除去1
冒涜の行動

バウンス
サイクロンの裂け目

その他分類不可2
混沌の辛苦
タイム・ボルテックスの中へ

土地36
島6
山6
ハンウィアーの要塞
真鍮の都
マナの合流点
統率の塔
反射池
風変わりな果樹園
乾燥台地
血染めのぬかるみ
樹木茂る山麓
霧深い雨林
汚染された三角州
溢れかえる岸辺
沸騰する小湖
虹色の眺望
河川滑りの小道
滝の断崖
シヴの浅瀬
焦熱島嶼域
訓練施設
尖塔断の運河
嵐削りの海岸
蒸気孔
Volcanic Island
轟音の滝



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