B型作業所で働く利用者さんがバイトとして働いて2か月が経ちました。
1か月経ったときもこうして書いていたので2か月経った今日も改めて書いてみたいと思う。
この投稿を見て経緯など興味持った方は過去の投稿を見てくれれば有難い。
利用者さん(Aさん)はスタートした10月はまだ飲食業という働き方が分からず、そこの理解に努める一か月だった様に思うけれど、11月は理解した中でどう動いていくのかという工夫を凝らした月だった様に思う。
具体例としてはトレイを持っての移動、提供に進歩・工夫が見られる。接客、声掛けに対しての成長が見られている。
以前はお客様の机の上にトレイを置いて商品を渡すという動作があったが、如何に自分で持って(支えて)提供するのかを考え、実践していた。1つずつ持つ形からトレイに2個の商品を乗せ、片手で支え、もう片方で商品を持ち提供するという形が出来るようになってきた。
これを成立させるために彼女はトレイを如何に安定させるかという工夫を凝らしている。どうしても不安定な時はトレイの縁を抱えるように体に押し当て安定させていた。この発想が無かったので個人的に良い意味で面白かった。その手があったか!という感じ。
また、10月では行えなかった声出し「注文お伺いします」「〇〇のお客様(声かけの後に商品を提供する)」が出来る様になってきている。全部が全部に出来ている訳では無いけれど、少しずつ身体が憶えてきているのかなと考える。
11月見続けた中で彼女の特性として印象的な部分は記憶力の良さにあるかと思う。こちらが教えたことを次の週になっても大半を憶えていて、スキルの積み上げが順調に行えている。これは正直でかい。
週1回でこの成長なので回数が増えればより成長は見込める様に思う。
(心身の負荷との兼ね合いも新たに浮かびそうではあるが)
反面、課題としては注文をお受けした時に記憶が曖昧になってしまった(忘れてしまった)場合。この時はまだ助けを求めること(忘れてしまったと報告すること)が難しい雰囲気がある。あきらかに戸惑っている状況なのにこちらから尋ねてみるとなし崩しに「大丈夫です」という行動をしてしまう節がある。
どう打開するかは先ずは心理的距離感をもう少し詰める必要があるのか、それともシステム的に何か別ルートに導いて報告出来るものを作り上げる必要があるのか。こちらが判断していかないとなと思う。
相手からの質問で最初から分からなかった場合はこちらに助けを求めることが出来るようになっているので、その気持ちを活かして他のことでも迷った時はこちらに助けを求めることが出来るようになると、より良い職場作りが出来るようになるなと思っている。あと一歩の所なんだけどまだ2か月目でもあるのでそこはまだまだこれからかもしれない。
残す所あと1か月となるけれど、どこまでAさんが成長できるのか楽しみにしている自分がいる。
支援員さんが言っていたけどAさんには可能性がある。障がいという枠組みから先に見て徒に可能性を潰さない。Aさんと話し合い、可能性を見極め、その可能性に繋がる支援をする。
こうして自分がAさんと接してみて実際その形に繋がっている。ずっと前からそれを見据えることが出来ていた支援員さん凄いなぁとしみじみ。。。
来月はプリン作りにも挑戦してもらう予定。今月はシフォンケーキ作りをしてもらい、得意・不得意もある程度把握できた。今回のプリンは支援員さんのバースデーケーキにもなる。
どんな形で迎えることが出来るのか。多分どんな形であっても良いものになるとは思うけれど、折角関わるんだからその枠を超えた形になる様にしたい。それが自分が関わった価値の有り方なんじゃないかなと。Aさんと接していてそんな事を考える。