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失敗しないアルペンスノーボードの「ハードブーツ選び」のコツ

最近アルペンスノーボード初めてみたいけど、道具選びが難しいと相談されることが増えてきました。

  • フリースタイルのスノーボードでカービングを楽しんでいて、アルペンスノーボードに興味がある。

  • インターネットにアルペンスノーボードの情報が少ない・・・

  • 経験者が周りに居ないから、話を聞くこともできない!!

アルペンスノーボードに興味を持った初心者、フリースタイルで楽しんでいる経験者が道具を選ぶとき「結局どのハードブーツを買えば上達が早いの?」と最初の一歩で何を選べばいいか迷ってしまうケースは非常に多いです。

私はアルペンスノーボードを初めて10年近くになります。現在ではアルペンスノーボードでゲレンデを追い撮りした映像をYouTubeにアップしたりして、カービング・スノーボードライフを満喫しています。

しかしその10年の間に色々なメーカーのハードブーツを履いて、自分に合わなくて、すぐに買い替えてしまったり。インターネットで買ったブーツが合わなくて返品をしたり。自分の技術に合ったブーツ選が選べるようになるまで、かなり遠回りしてきました。

そこでこの記事を読めば、アルペンボードをこれから始めたい人が

「失敗しないアルペンスノーボードのハードブーツ選びのコツ」

がわかるようになります。

10年近く培ってきたアルペンスノーボードの経験やノウハウを詰め込みました。自分に合ったアルペンスノーボードのブーツを選びたい方は、ぜひ最後まで読んでください。

ハードブーツの選びのコツ

ある程度上達するまでは、どのメーカーを選ぶかによっての差はあまり出ない。教えてくれる人が周りにいるのであれば、その人が使っているメーカーのものを選ぶといいです。


アルペンスノーボードとはスピード重視

アルペンスノーボードとは、かなりスピード重視の滑走をするスタイルのスノーボード。足首周りをしっかり固定するので、ジャンプやトリック、パウダーを滑走するのは若干苦手ですが、スピードを出してカービングするのにかなり向いています。

基本的には前に向かって滑ることを想定してるので、ボードの後ろ側は切り落とされていて、前の方はハンマーヘッド形状になっています。

SLやGSのレース競技では、ほとんどの人がアルパインスノーボードを使っています。アルペンスノーボードの一番の魅力は、高速でのカービングが最高に気持ちいいことですね。体を傾けるとスノーボードもキレイに立ち上がって、スピード感ある滑りを楽に楽しめます。

ハードブーツの特徴

ハードブーツは硬いシェルに覆われており、力を板に効率よく伝えることができます。この硬さは、アルペンスノーボードの長くて硬い特性に合わせられています。

スキーブーツと見た目は似ていますが、アルペン用のハードブーツはヒールにダンパーやフォアドリーンが搭載されて、足首はある程度の可動域があります。

スキーは比較的直立していますが、アルペンブーツはより前傾したスタンスを取ります。

アルペンスノーボーディングの特性に合わせて設計されていますので、初心者の方はアルペンボード専用のハードブーツを使用することをお勧めします。

主要ハードブーツメーカーは4社

DEELUXE

オーストリアのスノーボードブーツ専門ブランドで、熱成型インナー「サーモインナー®」を武器に人気を集めています。

サーモインナーはオーブンで加熱した後に自分の足に合わせて成形することで、非常に高いフィット感とホールド感を提供します。


UPZ

5バックルとヒールのダンパーが特徴的なUPZ。
日本でのシャアが高いイメージです、奥美濃のゲレンデで一番見るハードブーツです。

ハードブーツ専門メーカーだけあって、ホールド感や反応の速さ、カラーバリエーションが豊富なところが素晴らしいです。

Mountain Slope

2016年から開発されたのにもかかわらず、プロやレーサーに圧倒的に人気があります。最近奥美濃のゲレンデでもよく見かけるようになってきました。
イエローカラーが特徴的で、私も一度履いてみたいメーカーです。

G-STYLE

国内ブランドのG-STYLE。他のブーツに比べると安価で入手性が良いです。
また、パーツは非常に豊富で、ステップインやヒールダンパーに変更することも可能です。バインディングも販売しており、ブーツとの相性は抜群です。

ハードブーツ選びで気をつけるべきポイント

ハードブーツは 2024年の現在、メーカー数が多くなく、選択肢はかなり少なくなっています。初心者の方で、ある程度上達するまでは、どのメーカーを選ぶかによっての差はあまり出ないです。

アルペンボードを教えてくれる人が周りにいるのであれば、その人が使っているメーカーのものを選ぶことをお勧めします。

バインディングのセッティングやブーツの調整方法など、その人に教えてもらえるメリットがあるので、周りの人や教えてくれる人、スクールの先生が使っているものを選びましょう。

メーカーを選んだら、そのメーカーの入門用や、ラインナップの中で一番柔らかいモデルを選ぶことをお勧めします。

サイズはできるだけ足のサイズに合うもの、履いたときに当たる部分があると後から痛みにつながってきます。

ブーツに関しては、足に合う合わないが非常に大切です、フィット感がとても重要ですのでインターネットで購入するよりも、お店に行って、実際に履いてみてから選ぶことを強くお勧めします。

サーモインナーといって加熱して足の形に合わせるインナーブーツがあります、通常モデルより少し値段が上がると思いますが、
既製品のインナーで、足に違和感がある場合はサーモインナーを検討するのも有り。

プロの方や、上級者の方も積極的にサーモインナー使っています。
ブーツで痛みがあると滑走どころではなくなってしまいますので、既製品のインナーが合わない人はサーモインナーを使ってみてください。

初心者のうちは滑走日数を重ねることにみるみる上達します。上達して滑走技術が向上すると、またベストなセッティングは変わります、常に自分に合ったセッティングを意識して練習するのがお勧めです。

ハードブーツのセッティング、メンテナンス

ブーツの調整は主に2種類フォワードリーン、フレックス調整があります、細かいセッティングは他にもありますが、初心者が気にするべきところは2種類です。

まずは前傾調整、フォワードリーンと呼ばれるものですね、前傾調整は足首を曲げる運動のニュートラルポジションを変更するものです。

バインディング調整のリフト調整と近いものですが、リフト調整とは違う変化がありますので、リフト調整と合わせてセッティングの変更を試してください。

フレックス調整は特に膝を前方向へ倒す際の硬さの調整になります。バネを圧縮することで硬くする構造のものが多いです。

初心者の方にお勧めなのは、柔らかめにセッティングすることをお勧めします。柔らかめにする事で、より動きやすくなりますので、始めたばかりの時は柔らかくすることをお勧めします。

セッティングを色々考えて試すこともアルペンスノーボードの楽しさの一つだと思いますので、ぜひ色々やってみてください。周りの人や上級者の方にセッティングの話を色聞くのがいいです。

初心者におすすめのハードブーツ

私がこれから始める人にお勧めするのは

DEELUXEのTRACK 325


というブーツです。私が初めて買ったのもこのモデルだと思います。当時はもう少し安かった気がします。

フレックスが柔らかめなので操作性が良くストレスフリー!快適にカービングしたい人にお勧めです!また、最上部にはワールドカップアスリートから絶大な支持を集める『BOOSTER』を標準装備。

上部に3バックルに採用することにより、プラスチックシェルが持つフレックスを損なわずしっかりと足首からふくらはぎをホールド。

まとめ

ハードブーツの選び方
これから始める方やアルペンスノーボード初心者の場合、特定のメーカーを選ぶことよりも、周囲の経験者のアドバイスを参考にすることが重要だと考えます。また、入門用モデルや柔らかいモデルを選ぶこと、そして実際に試着して信頼できる店舗で購入することを推奨します。


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