水彩スケッチ(追憶のプラハ)
チェコ共和国はEUに加盟しているが、通貨はユーロでなくコルナという通貨を使っている(2022年9月時点で1コルナ≒5.6円)。そのコルナが余った。コルナは日本に持ち帰ってもまず使えない。で、ホテルの売店でベへロフカという酒や絵葉書、マグカップを買った。マグカップは白い四角い形をしたもので、側面にフラチャニの丘から見た昔のカレル橋と旧市街が描かれている。
このセピア色をした景色に絵心が刺激された。で、帰国してからマグカップの各面の写真を撮り、それを繋ぎ合わせて一枚にし(この作業に結構手こずった)、それを見ながらこの絵を描いた。また、古さを演出しようと思い、墨汁を垂らしてみた。
初めから古い絵葉書を買えば済む話だが、出来上がった絵を想像しながら、あれこれ手間ひま掛けるのも絵を描く楽しみと言える。
カレル橋の下を流れるのはヴルタヴァ川(ドイツ語名モルダウ川)で、写真の橋を挟んだ反対側(南側)には、交響詩「わが祖国」の作曲者スメタナの博物館が建っている。
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