「地獄の軍団(Destroyer) / KISS」


…1976年作品。
1976(S51)年。小学6年生だった私は、家族ぐるみで付き合っていた家族の長女(当時中3)に片思いしていて、彼女もそれを察したのか、ある日、私に「Music Lifeて本を買ってきて」と頼んで来たので、ハイよろこんで!とばかりに買ったら、表紙に「?」な4人がいた。彼女は私に、これはKISSというロック・バンドで…と教えてくれて、本作を聴かせてくれた。

その時、人生が変わった。

本作は、KISSにとって、通算4枚目の作品である。1974年に世に出たKISSだったが、ご存知のあの容姿から色物扱いされた+音が騒がしかった等あって、3枚目までは全く売れなかった。で、最後に一花咲かせましょうてな勢いで作った「地獄の狂獣/Alive !」が爆発的に売れて、一気にスターダムを手に入れた。そして、本作で、初めて「プロのプロデューサー」にプロデュースして貰えたのだった。

本作は、よく「KISSの代表作」扱いをされる。しかし、それは違う。本作はKISSと言うよりKISS & Bob Ezrinの作品であり、Bobは、それこそ曲作りの段階から関わっていて、KISSの重要要素であるsexの曲を書かせなかった。つまり、本作は、KISSの代表作ではない。KISS、というか、Paul StanleyとGene Simmonsは、ただのスケベ親父であり、寝ても醒めてもsexだったのだよ(笑)

ただ、後にKISSのスタンダードになる楽曲が収録されているのは事実。特に「ライブでこれを演らなかったら暴動」な曲が幾つかある。勿論、ハイライトは「Detroit Rock City」だな❤️

1976年というvintage yearに生まれた、KISSのみならず、rock全体を代表するmasterpiece

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