「機動戦士ガンダムUC re-rise」

#prologue to UC 01

…人間ことホモ・サピエンスが、地球に生を授かってから幾星霜の時が流れた。四足歩行から二足歩行に変わった人類は、火を作る事を覚えたのを皮切りに、新しい事を次々と覚えた。狩猟、農業、工業、戦争、宗教。挙げたらきりが無い程の物事を、人類は覚え、成長した。

途中、色々な事があった。世界規模の戦争、災害、そして、未知の感染症等…人類は、その総てを克服した。その結果、その人口は増え続け、終には地球だけでは扱えない人数になってしまった。海も、山も、切り開き、埋め立てられたが、それでも賄えないくらいに、人口は増えた。

そして、人類は、新たな住処として、宇宙を選んだ。地球などとは比べ物にならない、無尽蔵の広さを誇る「そら」を…いつしか人類は、宇宙という文字を「うちゅう」ではなく「そら」と読む様になっており、対して地球は「ちきゅう」ではなく「ほし」と読まれていた。

宇宙での新たな住処として作られたのが、スペースコロニーという巨大な筒だった。直径4マイル(6.4km)、全長20マイル(32km)に統一されたサイズの筒で、密閉型と呼ばれる、窓の無い筒を中央に配置し、その周囲に、オープン型と呼ばれる、窓があって、川が流れる、自然に近いコロニーが5基並べられ「1バンチ」と呼称された。

密閉型
オープン型

そして、もう1基。スタンフォード・トーラス型と呼ばれるスペースコロニーが作られていた。名前は「ラプラス」

ラプラス(La+)コロニー

西暦から宇宙世紀へと暦が変わったこの日、その記念式典が、盛大に行われようとしていた。新たに創られた「地球連邦政府」の代表にして、宇宙世紀初代大統領となったリカルド・マーセナスは、記念式典の挨拶をする為に、壇上にあった。

(to be continued)

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