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毎日、違う毎日ー「パターソン」Paterson
あの街を訪れたら
あの道を
あの青シャツ姿が
歩いているところが見えそうな
そんな
パターソンという街に住む
パターソンという男の話
同じ時間に起き
同じ朝食を摂り
同じ道を歩き
同じ場所へ出向き
同じバスの運転席に座り
同じルートを走り
同じ道を帰路につく
同じバーで一杯飲む
次の日も、また・・・
・・・いや。
妻へのキスは 毎朝違う
彼女は 毎朝違う夢の話をし
同僚は 違う愚痴を並べ
乗客は 違う世間話をする
帰り道で 違う人に会い
バーじゃ 違う人と
違う面倒に出くわす
犬は 違う道を歩きたがる
毎日が
同じようで毎日違う
お気に入りのマッチが
ある日から変わるように
彼の日々の
毎日同じようなところと
毎日違うところが
彼の中で
詩を生んでいくのでしょう
彼のつづる言葉を
観てほしい、そして
事件なら
毎日起きている
突然
見知らぬ人と
言葉を交わすように
思わぬ贈り物を
受け取るように
映画は
彼の“ノート”が失われる
という事件が起き
それすら
同じような毎日の中の
“違う”出来事の
ほんの一つ、みたいな静けさで起こる
予定していたのか?
と言いたくなるような
その後
彼がどうしたのかは
是非その目で確かめてください
もう一度、観たくなる
それは間違いなく良い映画。
この映画を
気にいる人はきっと
全員詩人ですね
(画像はwebからお借りしました)