愛らしさはウザいものー「雪の女王《新訳版》」
『雪は白いミツバチ』
という表現が大好き。
アナ雪よりはるか昔
1957年
ソ連と呼ばれていた頃のロシアで作られた
雪の女王《新訳版》
『あるのは平安と寒さだけ』という
氷の世界に住む
雪の女王は
怒りから
少年カイに呪いをかけて
連れ去ります
カイ仲良しの少女ゲルダはひとり
カイを探して
旅に出る
ゲルダは
目にするもの
聞くもの
出逢うもの
すべてがカイへ
つながっていると信じている
だから助けを乞い
皆の力を借りて
氷の城に辿り着く
それと、道ゆく彼女は
何一つ我慢しない
笑い
泣き
親切には喜び
うまくいかないことはお願いする
そして
・・・ウザいくらいに笑
カイを追いかけてる
自分を乗せて走るトナカイが倒れたら
その場において歩き出す
ゲルダを捕えた山賊の娘が
彼女の優しさと
もの(動物たち)を所有するむなしさに気づき
泣き出すほどで
氷の城は死の世界
辿り着いたゲルダは
自分を忘れたカイの姿に
涙する
その涙の熱さが
カイに刺さった氷のかけらを
溶かすのですね
熱くていいわけ。
熱さは必要なの
涙も、笑いも、喜びも
熱があるから
活きる(生きる)わけです。
・・・ウザいくらいと書きましたが
時々に
感じるものを
感じたままに表現するゲルダは
「愛らしさ」の象徴だな
と私は観ました
人間、愛される部分は
ある種「ウザい」部分なのよ。
薔薇だって
きれいだけどトゲがあるでしょ
トゲ、ウザいじゃない?
(写真はお借りしました)
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