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戦いに疲れた大人、戦わない子どもー「機動戦士ガンダムUC」
私はいわゆる「ガンダム世代」
ランドセルを 学生カバンに持ち替える頃に
初めて観たTVシリーズは 衝撃でした
とても魅力的に映ったのね
TVシリーズと3部作の映画
大人の話なんだな、と感じて夢中になった
ただね、疑問も感じたの
「戦闘ロボットに乗って、なぜ口喧嘩してるの?」
・・・身も蓋もない、かもしれないけど
そう感じてしまった身には
続きを観ることができなくなりました
「Ζ」の途中で戦線離脱^^
「ガンダムUC」は
特に“ファースト世代”に 人気だとのこと
よくわかる気がします
出てくる大人たちが皆、優しいのよ。
原作小説は読んでいないけれど、きっと原作者さんも やさしい人なんだろうな
一年戦争下では、大人たちは
それぞれが 主義主張を押し通すのが精一杯で どちらかといえば非情だった
戦争に巻き込まれた子どもたちは
自分で 自分の道を切り開くしかなかった
それがただ「生き延びる」という一点でもね
まもなく宇宙世紀100年を迎えようという
この「UC」シリーズではもう
大人たちは 大切な誰かを失う哀しみを 知っている
そして 戦うことに疲れてもいる
だからどこか優しくて、余裕などなくても
子どもを見守ることができる
・・・そんな風に 私の目には映りました
そこへ あの主人公ですよ
母を亡くし
父の記憶を無くした子 ー バナージ・リンクス
ある日 空から女の子が降ってくる それを助ける
自分に似て「根無し草」と語る女の子が言う「戦争を止めたい」
その言葉の重さを 感じ取る
自分が 何の為に生きているのかわからない彼は
彼女を助けたい
彼女の力になりたい
それが ガンダムに乗る理由となる
だから彼 ほとんど戦ってないよね(^^;
人質になったオードリーを 助けたい一心で
『あの赤いMSをやっつければいいんでしょ。やりますよ』と飛び出していくし
話の通じないマリーダへは ひと言
『分からず屋!』だし
父母を殺された恨みを持って 殺し続けるロニを前にしては
『撃てません!』だし
再調整され 敵として目の前に現われるプルトゥエルブを
『あなたはマリーダさんだ!』と必死に止め
ジンネマンの元へ 連れ戻そうとする
当の本人は
『でも、それでもと思ってやったことが
みんな裏目に出る』
と落ち込むけれど、
それにすら大人たちは優しい。
これは命令だ、と言い切る
ダグザ中佐然り
ガンダムに乗ると決意させたものは何だ?と 問う
ブライトも
おまえの感じ方は間違っちゃいない と背中を押す
マリーダも
だから
『絶望を退ける勇気を持て』だし
『それでも、と言い続けろ!』だし
『心に、従え』なのよね
ジンネマンは バナージを連れて砂漠を歩く道中
涙を止められないバナージを前に こう言った
『何があっても泣かないなんて奴を 俺は信用しない』
泣ける大人
哀しみを知る大人たちが
同じように、それ以上に
「感じる」ことが出来る子ども達へ
託す話なのね^^
(画像はお借りしました)