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理由がないから美しいー「マン・オン・ワイヤー MAN ON WIRE」


1974年

ひとりの男が
NYのワールド・トレードセンター
あのツインタワーの間を綱渡りした

その記録。




彼がツイン・タワーを知ったのは
17歳

歯医者の待合室
建設を伝える記事

まだ存在すらしていないものの
綱渡りを夢見た


あの不快な音に紛れて 新聞を破り
治療も待たずに飛び出した

それから 夢は始まった

彼、プティの言葉

「どう考えても不可能に見えた
 じゃあやろう」




友人が「あのタワーは彼のためにあった」と言うほど
夢は 彼自身にとって
「予定」といってもいいもので




“決行”を前に
「夢を実現させる中での死なら
 それも美しい」
と言うプティの言葉にも現れている




その日の朝
綱の上で微笑む 彼の姿には
ただただ驚嘆するしかないて
跪き、座り、寝そべり
45分もの空中散歩。





逮捕されたプティは
何度も何度も尋ねられる

「理由は?」


「それ1000回目だ 理由はない」



その場に居合わせた警官が
マスコミに答える

「すごいものを見た
 二度と見られないだろう

 一生に一度だ」




そう。
二度なんて、ないんだよ。




「史上、最も美しい犯罪」
…子供たちにジャグリングを見せて
無罪放免だものね笑


綱渡りのシーンは
すべて写真で
映像はないのだけど
本当に、美しい。


『人生はエッジを歩いてこそ 価値がある』





人が見せることのできる
本物の価値の美しさを
垣間見せてくれる映画




そしてそれは
本当に大切な友情や愛情が
終わりをみることもあるってことも
教えてくれる。



(画像はwebよりお借りしました)

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