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頑固オヤジが素直になる旅ー「ストレイトストーリー」


アイオワ州に住む73歳のアルヴィン・ストレイトは、娘のローズと二人暮らし。ある日、10年来仲違いしていた76歳の兄ライルが心臓発作で倒れたという電話が入り、アルヴィンは兄に会いに行くことを決意する。
ライルが住むウィスコンシン州までは560キロ。車で行けば1日の距離だが、何とアルヴィンは時速8キロのトラクターで旅に出た。


転んだら立ち上がれず

娘から頼み込まれて
行った病院では

手術、歩行器、糖尿、視力低下、タバコ、肺気腫、持病…
「すぐ節制しないと」



そんな医者の言葉は
すべて拒否


酒は断ったが 葉巻は手放さない
そんな頑固オヤジ
アルヴィンは



「兄が倒れた」
との知らせを受けて
会いにいくことを決める




娘に「旅に出るよ」と告げ

どうやって?
と聞かれれば

「実はまだ何も考えてないんだ」





運転できない
私も送っていけないし
おじさん家は500km以上先
一泊は必要
バスもない
腰が悪くて2分も立っていられない
おまけに73歳よ!




…できない理由をあれこれ並べて
やめさせようとする娘を横目に

彼は
自前で幌つきトレーラーを作り
庭の芝刈り機をつないで出発する



レバーソーセージを
山ほど積んで。




そこにあるのは
アルヴィンの強い強い意思と

「行く」という
シンプルな決意。




ネットもなく
スマホもない

目的地には電話もないから
兄の様子も伺い知れない

ただただ
この目で確かめるしかない




「年だから」などという安直な
<やらない理由>もない。





500km先といえば東京と京都ぐらい離れてる

その途中、アルヴィンは
色んな人に会います




妊娠したと
彼氏にも言えないヒッチハイカー




人生楽しんでる
自転車レーサーたち




目の前で
シカ相手に事故を起こす
言い訳だらけの通勤途中女





“目を見ればわかる”
自分と同じく大戦を戦った
戦友





芝刈り機の修理代を
ぼったくろうとする兄弟





兄に会ったことが
あるという牧師






...いろんな人に会いながら
何度となく見上げる夜空



時速約8km
マラソンよりもスローペースの旅は


挫折とリベンジ
出逢いと中断
内省と気づきと

頑固オヤジが
素直になる旅でもある。




「兄に会いたい」
...アルヴィンのただひとつの願い
その理由も
明らかにされていきます。



旅の途中に
終わりに
見えるもの

...あなたの目で
確かめてくださいね。





あなたは
あなたの目的地が
500km先にあったら

そこまで
どうやってたどり着きますか?



(画像はwebよりお借りしました)

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