気圧を感じる人たち
とあるマイノリティカフェにて、お客様同士で雑談をしていた時のこと。
ふと、誰かが「今日は気圧が低いねぇ」と一言。
「そうだね~」と相槌の声。
つられて私も、「頭の上に重くのしかかってくる感じだね」と返事をした。
自然にふっと出たその話はそれっきりとなったが、後になってふりかえると、実に「知る人ぞ知る」話題だったのではないかと思う。
全ての人が、このように敏感に気圧を感じ取れる訳ではないからだ。
私の含め、世の中には一部、体調が天気につられて変化する人たちがいる。
なんか頭がズキズキ痛む日は、案の定、雨が降ってきたり。
すーっと身体が軽くなったと思ったら、今度は晴れ間がさし込んできたり。
まるで「人間天気予報」だ。
天気が原因で体調不良を起こす場合もあって、それを「気象病」と呼ぶが、ネット情報によると、どうも耳が敏感な人がそうなりやすいらしい。
耳の中、鼓膜の奥には、かたつむりの殻のような形をした器官があって、それを「内耳」と呼ぶ。気圧を感じるセンサーがこの「内耳」だと言われており、気圧が変化すると、それが刺激されて、自律神経を活性化させるのだとか。
それによって、交感神経、副交感神経の働きが激しくなり、頭痛を起こしたり、眠気・だるさを感じるようになるみたいですね。
ちなみに、冒頭で話したマイノリティカフェに来るお客様は、発達障害当事者の方が多い。
中には聴覚過敏の方もいる。やはり耳が敏感な故、過剰に気圧を変化を感じ取ってしまうのだろう。
こればかりは、イヤーマフでも、ノイズキャンセリングイヤホンでも防げない。
こまめに天気予報をチェックし、辛い日は無理しないできちんと休むよう心がけよう。
耳のマッサージも、耳周りの血流を良くし、気象病を和らげる作用があるようだ。
そして普段から、自律神経の乱れに気をつけ、規則正しい生活をしよう。
(はてなブログ同時掲載:https://www.gifteddecoboko.com/entry/2019/05/09/080000)
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