脳の疲労管理とコミュニケーション能力
生まれつき「空気を読む力」が弱い私は、脳内に「お返事リスト」というものを持っている。
多くの人との会話で、試行錯誤を通し、ためておいた「その時・その場にあった正しい返事」のストックだ。
失言しないよう、誰かと会話する時、私は都度この「お返事リスト」から適切な答えを探し出している。
うわべでは瞬時に返事をしているように見える。けど、脳内では大忙しなのだ。
なので当然、その分のエネルギーを消耗する。
そしてとても疲れやすくなる。
それ故、人との会話は出来る限り元気なうちに終わらせたい。
この「お返事リスト」が良く機能するうちは、上手に人と会話が出来、話も弾むのだが、
疲れてしまうと、頭がぼんやりしてくるので、
「正しい答え」をうまく探し出せなくなる。
コミュニケーション能力がガタ落ちし、自己勝手な発言がどんどん出てきてしまう。
まるで一部理性が効かなくなったように。
無駄なことをペラペラ話してしまったり。
寒いギャグを連発したり。
相手を責めるような口調になったり。
まさに「しまった!」の連続だ。
疲れがピークになると、私は自分が何を言っているのかも分からなくなってくる。
印象を悪くしてしまう恐れもあるので、会話が長引かないよう、なるべくさっさと切り上げなければならない。
このように、
疲労具合は
私のコミュニケーション能力と直結している。
人間関係を保つ為にも、普段から脳の疲労管理を徹底しなければならない。
余分な情報を取り入れない。
睡眠時間を守る。
頑張り過ぎないよう無理しない。
自分に合ったリラックス法を見つける。
……
このように、私は十分気を付けているつもりだ。
だがそれでも、どうしても朝から頭が働かない日がある。
故に、普段通り自分の言葉をコントロール出来ない日になるのだ。
そんな日を、私は「何を話しても失言するデー」と呼ぶ。
名前の通り、口を開けば言ってはいけないことがペチャクチャ出てきてしまう、どうしようもない日なのだ。
「何を話しても失言するデー」では、出来る限り話さないようにするのがポイントだ。
脳が回復し、この期間が過ぎ去るのをただただ待つ。
万が一失言した場合も、極力冷静でいなければならない。
謝罪はしっかりするが、決してそれをカバーしようと焦ってはいけない。
経験上、「何を話しても失言するデー」にそんなことをしてしまうと、
失言に失言が積み重なるだけで、
何の解決にもならないからだ。
なので、黙っていることに越したことはない。
そしてじれったくても、自己嫌悪にならないよう、これは一時的なものだとしっかり自分に言い聞かせている。
色々と不都合はまだまだあるが、少しずつでも自然に楽しく会話が出来る人になれたらと思う。
いつか、あの「輪」に、私も入れるようになりたい。
(はてなブログ同時掲載:https://www.gifteddecoboko.com/entry/2019/06/25/080000)
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