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自己肯定感を壊してくる「フレネミー」からは離れろ

言葉の魔力


 多くの方が一度は、「あの頃言われたことが傷となって、今も忘れられない」という経験があると思います。

 

 「言霊」という単語があるぐらい、言葉には不思議な力があります。

 時には運命でさえ左右し、発した内容によって、人を生かすことも、殺すことも出来ます。

 

 特に親しい仲である相手による一言の影響は多大です。

 相手を気にかけている分、その人の一字一句が深く心に刺さるからです。

 

友人に言葉で殺されそうになった話


 私も、ある親しかった友人から、(言葉で)殺されそうになったことがありました。

 ここでは彼女をH氏と呼ぶことにしよう。

 

 H氏は普段からちょこちょこ皮肉を言うのが好きで、よく「あれもだめ、ここもだめ」といちいち私に対しダメ出しをしていました。 

 明るい性格で、遊ぶ分には楽しく、大して接しづらい性格でもなかったのですが、それでも時間が経つにつれて、私の心はどんどん疲れていきました。

 付き合えば付き合う程、心の力が抜けていったのです。

 

 彼女といると、自信感が無くなる。

 

 あの頃の自分は、なぜそうなったのか分かりませんでした。

 

 

 私は韓国語を学んでいて、練習がてら、時々頑張って韓国語で韓国の方と会話する時があります。

 言葉の勉強ですから、普段から使わないと自分のものにならないので、あまり上手でなくても積極的に話すようにしています。

 

 ただ、私の発音を聞くと彼女は言うのです:

「〇〇さんと比べたら下手だね。」

 

 まだ初級レベルですから、自分の発音が完璧だとはもちろん思っていません。その自覚はあります。

 でもそう言われてしまうと、やはりとても傷つくわけです。

 

 自分の能力に対する不安を持つ弱い心に、とどめをさされたような気分です。

 その上他人と比較するコメントをされ、まるでけなされたようで、とても悲しい気持ちになりました。

 

 

 こんなこともありました。

 

 ある日、H氏の友達であるS氏がカナダから遊びに来ましたが、旅行終盤でトラブルに巻き込まれてしまいました。

 チケット日程に調整が入ってしまった為、最悪の場合予定通り出発出来ないかもしれない、ということでした。

 当チケットは中国航空のものでした。

 よって、自然と中国語が出来る私が手伝うことになりました。

 

 けど、S氏が使える言語は韓国語か英語です。日本語は出来ません。

 仕方がないので、拙い英語で必死に会話し、幸いなんとか問題も解決出来ました。

 

 事後、S氏からカードをいただき、それにはお礼のメッセージが書かれていました。

 

 役に立てて嬉しかった。

 英語は苦手だったけど、もっと好きになれそうーーそう思えるようになった矢先、H氏から:

「あの子があんたの英語は聞き取れないって言ってたよ」

と言われたのです。

 

 「まるで会話にならないって」

 

 頭を殴られたようでした。

 今でも思い出すと辛い出来事で、英語学習に対する意欲もあの一言でかき消されそうな程でした。

 

友達の皮を被った敵は存在する


 なんやかんやでH氏との付き合いはその後パタッと途絶えました。

 毒舌に追い込まれ、私も随分精神的に限界まで来ていたものですから、これ以上関係を維持するのは難しかったのでしょう。

 

 韓国語や英語スキルに対し言われたことについて、あれからもしばらくは引きずっていたのですが、ある時になって別の人から

「韓国語の発音良いね!あまりくせが無い」

と言われたり、

「たくさんの言葉を喋れてすごいね」

と褒められるようになって、ようやく「ああ、私はそれ程悪くなかったんだ」と気付かされました。

 

 失いかけた自己肯定感も、これにて回復したのです。

 

 思い返しても不思議なのですが、大きな態度を取ったり、人を傷つくような話し方をしたりして、彼女の目的は一体何だったのでしょう。

 私に対しそうすることは、彼女にとって何か益となることでもあったのだろうか。

 

 これについての答えは今後も知ることはないは思いますが、

友達の皮を被った敵ーー

「フレネミー」というものが存在する

ことが分かりました。

 

 私は高校時代に、ある友人とよく喧嘩をしていたものですが、いくらひどく争ったとしても、決して相手を見下すようなことはしませんでした。

 あくまでも平等な戦い。

 互いにしっかり認め合った上で、単純に気持ちだけをぶつける。

 そのような喧嘩でした。だから心底では相手を尊重していましたし、落ち着けばすぐに謝って仲直りも出来たのです。

 大人になった今でも仲良しです。

 

 断言出来ますーー尊重無しの友情は成り立たない、と。

 

結論:「フレネミー」からは離れろ


 理にかなった指摘には耳を傾けるべきで、それが成長とつながるのですが、

自分のことを大して知らない上、

根拠無しにジャッジしてくる人は基本無視で良いと思います。

 

 その上、例にあげたH氏のようないちいち皮肉しか言わず、

一緒にいるだけで自己肯定感がボロボロになってしまうような

相手からは積極的に逃げるべきだと思います。

 

 彼らの所謂「あんたの為を思って」言ってくれる言葉にそもそも好意の欠片もありませんし、それ以前に理解者でもないので「アドバイス」自体間違ってることが多いです。

 そんな根拠の無い一言一言に翻弄されて自分を失うぐらいなら、さっさと離れた方が身の為です。

 

 自分を守る為にも、本当の友情に出会う為にも、しっかりと切り捨てるべき相手を見極めましょう。

(はてなブログ同時掲載:https://www.gifteddecoboko.com/entry/2020/01/30/080000

(画像素材元:https://pixabay.com/ja)

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