荒ぶる神よ鎮まりたまえ 親子間バトル(3)
叱りすぎないための工夫
過去も含め、長男を叱りすぎていることは自覚している。よって、これを軽減させるために色々過去に試みた。大抵うまくいっていない気がするが、以下に列挙してみる。
片方の親が叱るとき、もう片方の親は叱らない
私が猛り狂っているときは夫が冷静になり、夫が長男を回収して話を聞いてやったり、味方になるようにしている。逆もしかり。
赤ちゃんの時の写真を部屋中に貼る
やはり赤ちゃんは可愛い。見ると心が和む。この気持ちを思い出せば怒りが静まるだろうと思って貼ってみた。しかし残念なことに、怒り狂っているときには写真が目に入らない。
『子供は忍耐力を授けてくれる菩薩である』を思い出す
台湾のホテルに泊まった時に、部屋にあった本に書かれていた。日本人観光客が多いためか、日本語で書かれていた。当時はまだ長男は保育園児で、次男は生後半年くらいだった。
そうだったのかと、悟りの境地で夫にも共有した。直後に子供を叱っていると、「菩薩を叱ったらバチがあたるよ」と言われハッとした。
子供のかわす能力に期待する
長男のもとへ私がつかつかとやってくると、「おかー、まぁまぁその怒りを鎮めて」とか、「まぁ鎮まりたまえ」と言われ、力が抜けることがある。
もう何年も至近距離で接していると、こちらは次第に怒りスイッチが入りやすくなり、さらにはスパイクも急速に高くなりやすい。以前は導火線がまだあったが今はなくなってしまった。火薬剥き出しですぐボンと行く。長男のかわす能力の向上に期待したい。
指差し回答
これは結構効果的だ。こちらが怒り心頭なのに、長男が丸まって一切しゃべろうとしない時、喋りたくないなら指でいいから答えろ!わかったなら「1」、わからないなら「2」を出せ!とやったのが始まりだった。
意外にもこれだと答えやすくなるようだ。不貞腐れて丸まっているのに、ちょこんと指だけだして「わかった」と答えている。空気が一変してくすっと笑えるようになる。これで結構やり取りが成立するし、面白いのでしばし続けてしまう。
取り合えず分かってはいるのだなと分かると、こちらもだいぶ冷静になる。長男もこのやり方は気に入っているようだ。
分かったか!に対して、「3」を出された時には吹き出してしまった。もうこうなると普通の会話ができる状態になっている。
NGワードを定める
これは夫と私の間で決めていることで、どんなに怒り狂ったとしても言ってはいけない事はあるよね、子供の心にずっと残るようなことは言わないようにしようね、と話している。もし失敗したら、これは親が悪かったと誠心誠意謝るようにしている。
反省して謝る
長男を叱りすぎてしまったと思ったら謝っている。今の所お互い冷静になったら反省できるし、まだ長男も甘えに来てくれる。でも、喧嘩の最中にはこれが最後でもう甘えにこないかもなと思うこともある。
適度な距離を保つ
何より、適度な距離を保つために、物理的に離れる時間が重要だと思っている。クールダウンにもなるし、無駄な衝突も起きにくくなる。学校や塾の存在はそういった意味で、我が家には長男と良い関係性を築く上で重要だ。