「境界域の知的機能群」の認知特性そして支援〜ウェクスラー検査から
人間ドックの結果が届いた。大酒飲みから中酒飲みそして小酒のみへと。加齢とともに節制できるようになってきた。「うむうむ」その成果が・・・これで安心して年末年始は酒を嗜むことができる。
論文の方は,講演が映画になるのでそちらをご覧くださいということで。
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ボスが支援は思い障害から軽い障害へと・・・学習障害はエアポケットに落ちた子どもたちと。そんな内容の話を何十年も前にしていた記憶が。
確に身体障害,知的障害という流れから自閉症を含む発達障害へと。 2006年に特別支援教育がスタートし曲がりなりにも学習障害に対する認知度は上がり支援が開始された。
この先障害の軽重に関しては議論が分かれるが,支援という流れの中流が発達障害症としたら下流域で見えてくるのがでギフテッドと境界知能。まさしくカタギーにねだって送ってもらった「特別支援教育のはざまにいる子どもたち」。
WAIS-Ⅳの理論・解釈マニュアルに知的ギフテッドと「境界線の知的機能群」が記載されたのは,臨床研究において意味があるということ。WISC-Ⅴでも「境界線の知的機能群」が臨床群(米国版)として記載された。
流れとしては
WISC-Ⅳ 「知的ギフテッド群」
WAIS-Ⅳ「知的ギフテッド群」「境界線の知的機能群」
WISC-Ⅴ「知的ギフテッド群」「境界域の知的機能群」
例えば,WISC-Ⅳアメリカ版は2003年日本版2008年と。当然タイムラグがあるわけだ。
なぜこの二つの群がウェクスラー検査の臨床群に加わったか。それは「支援」が必要としているということでは?妄想の域を出ないのだが,WAIS-Ⅳが先に「境界線の知的機能群」を臨床群研究に加えたことは,成人の方がより必要としているのではと・・・妄想が。
つらつらとWISC-Ⅴ「境界域の知的機機能群」の得点をで聴覚性ワーキングメモリーの得点が最も低得点,当然ワーキングメモリーも。気になるのが非言語性能力の得点。「why」を考えることで,援助の糸口が見えてくるかもしれない。どのような知的機能なのか考えないと。
同じような振る舞いなのかWAIS-Ⅳを紐解き,臨床群の下位検査得点と比較するとなかなか面白い。これは妄究するに値する。