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1mの初恋
真夏の太陽が眩しい海岸で
若者たちが
波打ち際で砂山を作っている
囃し立てられて作られた砂山のような恋
打ち付ける波に戸惑った初めての夏
好きとも言えず
言葉も交わせず
ただ1mの距離で見る笑顔が
真夏の太陽のように眩しかった
真夏の太陽があまりに眩しすぎて
素直に見ることができなかった
夏の蜃気楼みたいに
引いてゆく波に戸惑った初めての夏
崩れていく砂山が夏の終わりを告げる
好きとも言えず
さよならも言えず
ありがとうも言えず
真夏の太陽が
眩しかった笑顔を思い出す
初めての夏 1mの距離