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旅の記録#21 栃木県

関東を東京の周囲から回っていくように、少し北上し栃木県に入ります。栃木県では麻の工房、華厳滝を目指して走りました。

数少ない麻の工房へ

麻の農家が栃木にあるとのことで、一度見てみたいと思い訪れました。日本での麻の文化は歴史が深く、1万2千年前の縄文時代の遺跡から大麻製の縄が発見されたのが最も古い使用例だそうです。その他には現在の税制度のように麻の布が国の財源になったり、罪穢れを祓う聖なる植物としてお札や御幣、注連縄の材料になったりしてきました。
このように日本の文化と密接に関わる麻の文化は現在では規制がかかり、許可のある一部の農家しか栽培できません。なかなか見られない機会なので行ってきました。

ギャラリー兼事務所。外では背の高い麻の茎の加工作業が行われていました。
麻で作られたお守り。きれいな繊維です。
古来から、この美しい繊維が神社で神主さんが罪穢れを祓う「大幣」となってきました。
クラフトをする方の為の素材。
藍染や柿渋染めなどで色がつけてあります。

華厳滝へ

更に北上し日光市を目指します。道中、どこまでも続く巨大な杉並木の道に出会います。これは徳川家の忠臣である松平正綱が20年以上かけて、20万本以上の杉を植樹し、家康公の33回忌に日光東照宮の参道並木として寄進したものだそうです。どこまでも続く並木が熱い陽射しを和らげてくれます。大昔の人も同じことを思ったのでしょうか。

こんな道がこれでもかと続きます。

華厳滝周辺は観光地で店もたくさん!バスから次々と現れる小学生の修学旅行団体を避けながら、滝が近くで見られるエレベーターに向かいます。このエレベーターに乗って、100メートル下まで下がり華厳滝に近づきます。

エレベーターで下がった直後はトンネルが続く。
冷蔵庫の中のように冷え冷え!
「ドーン!」という効果音が似合うくらい
ダイナミックな滝が現れます。
滝から流れ落ちる水路の一つも展望台の近くを通るので、ゴーゴーという音が響きます。
展望台は常にミストシャワー状態。メガネの人はご注意下さい。
地元のスタッフ曰く、これでも水量は少ないそうです。
地形好きにはたまらない「柱状節理」もありますよ。

日光二荒山神社

日光といえば日光東照宮が有名ですが、ここも有名です。霊峰二荒山を御神体と仰ぐ、日光の氏神様です。メインの道から少し登った先にあり、静かな森の開けた場所にその神殿はあります。

背の高い森の木々によって作られた静かな雰囲気の中にありました。
古事記に出てくる因幡の白兎に由来する金のうさぎ像。

日光の名所を見た後は、再び杉並木を通って山を降り、海を目指して東へ。人生で初上陸の茨城県へ向かいます。

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